新しい作家の本を読むのは、いつも冒険ッ!!! | 土方美雄の日々これ・・・

新しい作家の本を読むのは、いつも冒険ッ!!!

本を読むのは、私の、ほぼ、日課。出先で読むのは、持ち運びが楽な、文庫本で、しかも、気軽に読める小説本のことが、多い。読むものがなくなると、出先の書店に飛び込んで、新しい文庫を物色する。

しかし、初めての作家の本を読む時は、ドキドキする反面、時々、数頁読んで、すぐ、買わなきゃよかったと思うものもあるのも、事実。そんな酷い作品に出っくわした時は、もったいないと思いつつ、途中で、読むのをやめることもある。

しかし、そんな外れクジばかりを引いた後に、とても面白い作品と出会うことも、これまた、あるのだ。

今日、買った伏尾美紀さんの「北緯43度のコールドケース」(講談社文庫)も、そうした1冊。ミステリーというか、警察小説。江戸川乱歩賞受賞作なので、ある意味、面白くて当然なのだが、私は伏尾さんという人を、恥ずかしながら、まったく、知らなかった。2021年に、本作で江戸川乱歩賞を受賞してデビューし、昨年、受賞後第1作を上梓したばかりというので、まだ、2作しか、書いていない作家なのだが、読み始めて、その圧倒的な筆力に、グイグイ、引き込まれていくのを感じて、これは、並々ならぬ実力派だと、実感した。

まぁ~だ、読み終わってもいないのに、家に帰って、すぐに、第2作目の「数学の女王」も、アマゾンで、発注してしまった。2作とも、異色の女性刑事、沢村依理子を主人公にした作品である。