行列の出来るラーメン店 | 土方美雄の日々これ・・・

行列の出来るラーメン店

自宅の近くに、いつも行列の出来ているラーメン店があって、気になっていた。でも、その行列に並んで、長時間待つ気は私にはさらさらなくて、もし、いつかすいている時があったら、入ってみようと思っていた。しかし、その店の前をよく通るが、すいていたためしがない。

昨日、意を決して、その長い行列に並んでみた。ようやく、私の番になって、カウンターにつくが、その店のラーメンは普通のラーメンとつけ麺しかないので、ラーメンを選ぶと、次に「野菜多め」「野菜やや多め」「野菜少し多め」など、トッピングの量を聞かれる。「やや多め」と「少し多め」の区別がわからないが、とりあえず、「野菜多め」にしておこうかなぁと考えて、改めて周囲を見回すと、ラーメンどんぶりの上に野菜が、さながらかき氷状態に、てんこ盛りに盛られている。あっ、これが「野菜多め」かと思って、ワンランク下の「野菜やや多め」を選択したが、出てきたのは周囲の人とほとんど変わらない、野菜のてんこ盛りであった。野菜といっても、そのほとんどはもやしで、とにかくそれを少しずつ片づけていかない限りは、麺に辿り着かないし、スープをすすることも出来ない。

食べても食べても、野菜。何だか、野菜だけでお腹がはちきれんばかりになり、吐き気もする。そして、ようやく麺に辿り着いた時には、麺はのびていた。これで「野菜やや多め」なら、「野菜多め」というのは、一体、どんな状態なんだろうと、恐ろしくなる。

しかし、野菜の多さを除いたら、麺も、スープも、ソコソコの味で、まずくはないが、特段、うまくもないといった、レベル。何で、いつもこんな行列が出来ているのか、私にはサッパリわからないが、それはきっと、私が「味覚オンチ」なだけなんだろう???

相当無理をして、ある程度食べて、店を出ようとしたら、「当店のラーメンの美味しさは、何度か食べてみないとわかりません」云々という、手書きの壁のチラシが目についた。でも、大変、申し訳ないが、私はもう二度と、この店には入りませ~ん。