社会的に弱い立場の人間は
周囲からの風当たりまで
強くなるのが
この世界の特徴ね

身なりがよくて
綺麗で手入れの行き届いた
大きな家に住んで
服装もいつもパリッとして
社会的地位があって
ハイランクのピカピカの車に乗って
自信に満ちていて
堂々と隣近所に挨拶するような
キラキラスマイルで愛想を振り撒くような
安定した生活をしている人は

たとえ
家の中で家族にモラハラしたり
ばれない程度の暴力で支配したり
不倫や浮気や風俗に興じていても
旦那そっちのけで
芸能人の追っかけをしていても
子どもがスマホやゲームの依存性でも
学校でいじめにあっていても
あるいはいじめをする側でも

周囲の人は
「あの人は立派だ」
「しっかりしている」
「きちんとした人格者だ」
「いつも笑顔で愛想がいい」
と言って内面や見えない部分には
注意を払わない場合が多いわ

見ているのは
表面的なきちんとした部分や
うわべだけの幸せで
内面のことではないわ

多くの人が
上っ面の関心ごとに目を奪われて
真実や内面に関心が向かないの


反対に
身なりがみすぼらしかったり
家も汚かったり
車も中古のおんぼろで
いつも申し訳なさそうに
目もあわせずに会釈する人がいたとして

その人は
弱者から搾取して成り立っている
高収入の仕事や
機械的に作業をこなすことで
安定した収入を得られる仕事を手放し

子どもが無駄な娯楽のことで
頭がいっぱいにならないように
考えるべきことを考えられるように
テレビやゲームやスマホを与えずに
そのかわりに日常的に子どもに
自分の時間を大きくさいていても

心の成長にともなった問題が起きれば
余暇を子供との対話に使って
結果、息抜きする間もなく
休みの日が終わって
疲れてやつれていたとしても

そんな内面のことは見ずに
「あの人は何を考えているかわからない」
「大して仕事もしていないのにやつれてる」
「愛想が悪くて感じが悪い」
「地域の祭りに参加しない無礼者だ」
「子どもにテレビもスマホもあげずに可哀想」

こんなレッテルを張ったりするのよ


全て根っこはお金のあるなしなの

お金がある人は余裕があるお陰で
どんどん良い人に思われていくわ

お金がない人は余裕を奪われて
どんどん惨めな姿になっていくわ

高収入、厚待遇、安定した仕事を
多くの人が求めて
就職活動をするのが今の世界よ

だけど必死でなろうとしているその仕事は
本当に何も傷つけていないの?
本当に何も奪っていないの?
仕方ない
生きるため
で片付けてはいけないことよ

持ってる人と持ってない人がいる時点で
この資本主義経済は
誰かの生け贄の上に成り立ってるのよ

目を背けないで
正しく生きることを考えるべきよ