ミステリーとは? | 心斎橋・難波ハイルーム桜井のブログ

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こんばんは。

今日は学校の前に創作友達とランチ&パンケーキ。


(先日のランチもそうだけど)最近、ヘルシー系(野菜推し)で見た目が個性的なごはんが多いけど、美味しいのか美味しくないのか分からないものが多い。

それなら素朴な見た目でいいから確実に美味しいもの出して欲しい(´・ω・`)笑


お友達との最初の議題は、これはミステリーなのか?と物議を醸している一條次郎さんの「レプリカたちの夜」について。(第二回新潮ミステリー大賞を取った作品で、私の大好きな伊坂幸太郎さんがゴリ推して賞を取らせた作品)

感想を言い合う約束してたから、無理やり全部読んだけど、約束してなければ途中で読むのやめてたと思う(笑)お互いに読み終えて一致したのは「この作品はミステリーではない」ということ。伊坂幸太郎さんも総評で「この作品がミステリーかどうかということよりも、とにかくこの作品を世の中に出したかった」と言っている。

ミステリーの定義は様々で、本格ミステリーと変格ミステリー(わたしは変格ミステリー派)があり、ミステリー自体が広義的なものになっている。「レプリカたちの夜」は変格ミステリーでもないと思った。

端的に表現するなら、「レプリカたちの夜」は、世にも奇妙な物語にありそうなお話。ホラー的要素と共に、意味不明な(不可解)要素が満載で、あらゆる場面で読者が置いてきぼりになる感じがある。そして、その不思議な(不可解)な話の所々に「哲学的な主張」を強めに放りこんできてるので、「あたしは一体今、何を読んでるんだろう」っていう気持ちになる。本当に異質な作風。

この作品がミステリー以外の新人賞を受賞していたなら印象はまた違うのかもしれない。ミステリー小説が好きな人はみんな伏線回収が好き。読みながら推理したり、こうなのかなって考えながら読む人が多い。色んなエピソードと描写に散りばめられた謎や違和感を全て綺麗に回収するか、思わぬ方向へのどんでん返しを期待して読んでいる。

あらゆる不可解なエピソードが放置されたままなのにその回収の仕方が「こうゆう理由だからでした」とひとつの「設定」で片付けられてしまうと、「なんだよ、不可解な出来事を全部設定で成り立たせるなら、あのエピソードじゃなきゃいけない理由はないじゃん、なんか読んで損した」となるのがこの本だと思う。

ミステリーとは何かをはっきり提示するのは難しいけど、この本がミステリーではないと思える理由はなんだろうと考えるのは楽しかったです。
キリがないのでこのへんで猫