東武鉄道では、12月中に金曜日を中心とした4日間限定で浅草から野田線(アーバンパークライン)に直通する臨時特急「きりふり267号」(運河行き)を運行しますが、その初列車に乗車してきました。
「Vol.107」でも書きましたが、東武的な要素を一部取り入れている架空鉄道・燦柊浪漫鉄道の弥風都市圏でもこれを参考に、通勤ライナー的な短距離特急をより充実させてみたいということで、その視察も兼ねての乗車です。燦柊浪漫鉄道でも既に、南栗橋止まりの「きりふり285号」を真似た一部区間普通列車扱いの短距離特急「しずく」(此糸~原下)、「木蓮」(新弥風~長宗)があるので、これのバリエーションを増やすという形で何か新しいことをやってみたいと思っています。
浅草発22:10で発車まで時間があるので、それまで駅近くで一人飲みし、以前に一度入ったことのある居酒屋に入りました。一番安い酒の一つであるライチ酒を戸田恵梨香にも似ているE-girlsの石井杏奈みたいな店員が運んできて乾杯し、キムチ納豆豆腐と鯨ベーコンを注文。鯨ベーコンは久々に食べました。最後の〆はアジアンチャーメンでしたが、ごく普通の塩味のあんかけ焼きそばで、どこがアジアンなのかは「?」でした。

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21時ちょっと過ぎに店を出て浅草駅に行くと、特急の発車案内には「きりふり267号」の表示が出ていました。特急券の券売機やGoogleの時刻案内では何故か春日部行きになっていましたが、駅の案内ではきちんと運河行きと案内されています。
まずはホームで、「きりふり285号」(南栗橋行き)や「りょうもう」を見送りました。
また、発車が近づくにつれてホームには撮影する人が徐々に増えてきましたが、空席案内を見るとまだ空席があるようです。「運河行き」という表示は、鉄道にあまり興味がなさそうな人にとっても珍しいと感じるようで、そういう人でも足を止めたり撮影する人が多かったです。鞄に猫をぶら下げた整形前のスザンヌみたいな人も撮影しながら臨時きりふりの到着を待っていました。また、撮影している人が多いことを不思議がり駅員に質問している人も多かったです。そんな人たちの中に、野田線沿線に帰ると駅員に話す老人がいたのですが、直通列車だと聞かされて即決で指定券を買ったようです。多分他にもそういう人はいたのではないでしょうか。

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22:00に新栃木行きの「スペーシアけごん」が出発し、次はいよいよ「きりふり267号」となり、案内板を撮影していた一同はおそらく、停車駅案内がどう表示されるか注目していたかと思いますが、予想通りというか残念というか無表示でした。運河行きと表示されない券売機もこの案内板も、たった数回だけの臨時列車のためにデータをわざわざ切り替えなかったのでしょう。(と思ったら、後で他の方からの情報で知ったのですが、1階の案内板はきちんと運河までの停車駅案内が表示されていたそうです。)

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そして、「けごん」発車後に回送列車として入線。使用車両は6両固定編成の300系で、今回の指定席は最後尾の6号車でした。撮影した足ですぐに乗り込める場所なので有り難かったです。気になる側面の行先表示は、このためにわざわざ運河行きの幕は用意されなかったようで、単に「臨時」としか表示されていませんでしたし、ヘッドマークも何故か「臨時」でしたが、乗務員室の窓に「特急きりふり・運河」と表示したプレートが掲げられていました。窓に行先を表示したプレートを掲げるのは、1800系時代の急行「りょうもう」を思い出すだけに懐かしかったです。
このプレートですが、どうやら前後で違うデザインものが掲げられていたそうなのですが、私のしたことか、それを知らずに1号車のほうは撮影しませんでした。迂闊でした。

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「きりふり267号」は定刻通りに浅草を出発。
使用車両の300系ですが、車内は前身の1800系の急行「りょうもう」時代とは基本的にあまり変わりありません。黄土色の座席のデザインはいいですが、リクライニングシートではありません。以前に夜行列車「スノーパル2355」で乗ったときは、リクライニングシートと勘違いしてリクライニングのレバーを探す人が多数いました。また、特急だから当然車内販売があるものと思っている人もいるようで、「何だ。車内販売もないのか。」と漏らす人もいました。車内販売をやっても回り切れないくらい短距離の列車だから車内販売をやる必要はないと思いますが、確かに現在の水準から見るとリクライニングしない座席で特急料金がかかるのはどうかと思う人が多いことでしょう。既に300系の後継となる可能性が濃厚である新型特急車両500系の登場が予告されているだけに、あと少しの辛抱だと思いますが。

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また、300系といえば1800系時代も含めて、客室の仕切り扉の窓ガラスがオレンジ色なのが面白いです。カラーガラスは他社ではあまり採用例がなさそうな面白いデザインなので、後継となる可能性が濃厚な500系にも何らかの形で残してもらいたいところです。
ちなみに燦柊浪漫鉄道の363系特急型電車(及び、その改造車の335系、347系、347系の完全新造版のMGE2系)は、東武300系(旧1800系)のパクリ・・・もといインスパイアされて作ったものです。(前面デザインがよく似ているのは、ぶっちゃけて言えば「書きやすかったから」ですが・・・)
363系は製造初年1969年、製造終了年1987年というのも1800系をパクっていますが、最終増備車が登場する間の途中に十数年のブランクがある1800系とは異なり、1969年から1987年まで途切れることなく継続して製造されていたことになっています。また、リクライニングシートへの交換も行なっているなど、多少のアレンジを加えていたり、のちにデザインほぼそのままでVVVF版の365系やステンレス車体のMGE2系が登場し、21世紀に入ってからも新造されていたなどで、燦柊浪漫鉄道の顔ともいえる電車になっています。
列車は浅草を出発すると、まずはとうきょうスカイツリーに停車。ここではあまり乗ってくる人はいませんでした。次いで北千住に停車し、ここである程度の乗車がありましたが、座席が埋まったのは半分程度で満席になるほどの乗車率ではなかったです。
北千住を出発すると春日部まで止まりませんが、ここから高速走行になるのかと思ったら、それほど速くはなかったです。しかも、複々線が終わる北越谷を過ぎたあたりで前が詰まっているのか急減速してしまい、その後は春日部までずっと低速走行でした。定期列車の間のわずかな隙間に割り込ませた臨時列車だから仕方ないのかもしれませんが、下手すれば自転車でも追い抜けるのではないかと思うくらいの遅さでした。

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非常にゆっくり走りながらも春日部にはほぼ定刻通り22:52に到着。到着ホームがどこになるのか気になっていたのですが、スカイツリーライン下りホームの4番線に到着しました。
また、春日部からアーバンパークライン内は特急料金が不要になり各駅停車になりますが、駅の案内表示を見ると何故か「次は運河にとまります」と表示されていました。また、スイッチバックで進行方向が変わるので「座席を回してお使いください」とのアナウンスも流れました。
3番線に到着した半蔵門線から直通の急行に接続する形で22:59に発車し、いよいよ野田線に入りました。春日部から乗って来る乗客もいましたが、特急料金がいると勘違いして乗らないのか、そもそも気付いていない人が多いのか、思っていたほど多くはなく、相変わらず空席が多数ありました。発車時の車内放送では「特急きりふり」と言っていましたが、その後は臨時列車とだけ案内するようになりました。また、携帯電話の使用についての案内も特急に準じて、「通話はデッキでお願いします」と案内していました。以前に1800系の臨時快速に乗ったときは、一般列車に準じて「通話はご遠慮ください」と案内していた気がしますが。
野田線に乗るのはかなり久々ですが、単線なのは昔のままだけど、駅舎がリニューアルされた駅が増えましたね。七光台駅なんかは、少し前まで古い駅舎でトイレもぼっとん便所でしたが、いつの間にか新しい駅舎になっていました。ただし駅前の原野は残っていて、東京近郊の秘境駅的な雰囲気は変わっていないようです。

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終点の運河には、定刻23:28よりも数分遅れましたが無事に到着。乗り鉄目的の人以外で実際に全区間乗り通した人はどれくらいいるのかは分かりませんが、ここまで来てしまうと、正直つくばエクスプレスや常磐線を使って、柏や流山おおたかの森経由で行ったほうが近道なので、ずっと早いし安いですが、乗り換えなしで座れるというメリットは大きいでしょう。今回の臨時運行でどれだけ乗客が定着するかで、この列車が今後も運行されるのかというのが決まるでしょう。
個人的な希望的観測ですが、今回の試験運行である程度以上の利用が見込めると判断されれば、500系の登場に合わせて500系を使用する定期列車に格上げされるのではないかと期待しています。その場合は、春日部切り離しで日光線方面の列車との併結(例えば、前3両は東武宇都宮行きで後ろ3両は運河行きといった具合に)で運行するかもしれません。燦柊浪漫鉄道でも、既に3両固定編成で前面貫通型になっているARS6系特急型電車がありますので、これを使用して似たようなコンセプトの列車を作ってみたいです。
また、見慣れない電車が止まっていることや撮影している人が多数いることを不思議に思った人も多いようで、酔っている上にさらに酒を飲んでいる戸田恵梨香似の人がマニアに色々と質問していました。今後も運行されるのかとか色々聞いていましたが、質問された人は丁寧に答えていました。どうせ話しかけるのだったら、私に話しかけてほしかったです(涙)。
運河からは柏行き電車に乗車。大きな猫の街の初石で降りたかったですが降りずに柏まで乗って、常磐線に乗り換えて帰りました。また終電がなくなり、うちの最寄り駅の一つ手前で電車が終わってしまいましたが、深夜バスに乗ることができたので、タクシーは使わずに済みました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_vx/39744845.html
(2)http://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_vx/39744923.html
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