丘ふみ游俳倶楽部第132号が昨日発刊された。



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恒例により、雑詠部門、兼題部門の第一席句を紹介しよう。

当季雑詠=全80投句(入選55句)

【特選】

一席

●くしやくしやの信濃日報桃届く=紅椿 


◎や、五、ま、香、弧、久○葱、砂、ラ、雪△ぼ=27点
(や:オラガ処の桃は日本一、信濃日報にもきっとそう書いてある。 五:くしやくしやの表現いいですね。信濃日報から涼しさが伝わってくるし、郷里の父母の皺みたいにも思える新聞紙。 久:足が地についたような句でとてもいいです。 葱:「信濃日報」という具体性がとても効いていますね。 ラ:信濃日報に包んであったのでしょう。省略の技法が上手いです。 雪:地方新聞の包みで桃の産地がわかりました。 ぼ:故郷からであろう。くしゃくしゃを広げて拾い読みも。)) 

兼題『季語:章魚』『漢:産』=全71投句(入選56句)


【特選】

一席

●今生は章魚に生まれて干されけり=やんま 


◎資、ぼ、弧○水、喋△紅、久=15点 
(資:来世の我が身?章魚の句の中では一番面白い。 ぼ:輪廻転生のうちにはこういう事もあろう。いとおかし。 水:諦観のようにも見えますが滑稽さも。 紅:来世は何に生まれたいのでしょうか? 久:ってなこともありかと思いました。) 

雑詠部門の第一席は、紅椿さん。ハイジャン男も天位にした句であった。

大分にお住まいの紅椿さんにとって信濃日報なる新聞は縁がなさそうだから、実話を元に出来た句であろう。

「くしやくしや」の表現が傑出していた。

兼題の第一席は、千葉のやんまさんの句。

やんまさんの実力は全国的であり、ベテランの一捻りという感じ。

ハイジャン男はこの俳味がよく理解出来なかった。

今回は、ハイジャン男の句を敢えて紹介するのも恥ずかしい出来だった。

6句出して、3句入選したが、合計5点という低空飛行だった。

ハイジャン男にはたくさんの句はあるのだが、自選の基準が悪いのかもしれない。

8月31日には、しっかり自選して投句しよう。

「自選する力を磨く盆休み」

ハイジャン男