全国の城郭建造物「御殿(居館)シリーズ」をお届けしています。

 

御殿については、「はじめに」の中で、軽く触れましたのでどうぞご覧ください。

 

全国「御殿」を巡る”はじめに” ↓

 

今回は、現存で県重要文化財に指定されている「中畑陣屋」の「御殿」をお届けします。

 

現在は、会津若松市内の「会津武家屋敷」の敷地内に幕末の会津藩家老「西郷頼母」邸を再現した家老屋敷の隣に移築されています、

 

中畑陣屋」(福島県西白河郡矢吹町)、現在建物の移築先は(福島県会津若松市)

当陣屋は、「天保年間」(1831~45年)に当時の中畑村含め7カ村を管理する為に創設された、5千石の幕府直参の旗本「松平(軍次郎)康済」の代官陣屋です。「康済」は、播磨国佐用郡平福村で5千石を領していましたが所替えがあってこの地に陣屋を新築しました。

 

旗本でも所替えがあるとは知りませんでした!

 

 

「会津武家屋敷」の敷地内には、陣屋「主屋」1棟が移築されています。

 

「表座敷」と「台所」 ↓

 

建物の屋根は「茅葺寄棟」ですが、「式台玄関」は「唐破風」付き、内部は「書院造り」の様相が見られ、「表座敷」「次の間」など御殿建築と同じ構成になっていて、「表座敷」には「床の間」「違い棚」を設けています。また、来客用の「茶の間」も設えています。

 

「茅葺寄棟」の屋根 ↓

「唐破風」付き「式台玄関」 ↓

「唐破風」付き「式台玄関」 ↓

「式台玄関」正面 ↓

「式台」内の取次の間 ↓

書院造りの「表座敷」 ↓

「表座敷」の「小書院(こじょいん)」 ↓

「座敷廊下」 ↓

「茶の間」から「湯の間」方向 ↓

「取次」から「湯の間」 ↓

 

一方では、屋根の「茅葺」の他に、「さす組み」「勝手土間」など、地域農民住居の手法も採り入れられています。

 

「台所」の外側 ↓

 

明治維新後に陣屋の廃止とともに同村の「岡崎家」が建物を譲り受けて住居として使用していたものを、1974年現在の所有者が譲り受けて、現在の場所に移築復元しました。旗本の「代官陣屋」が現存で残っているのは極めて貴重な遺構となっています。

 

この建物が建っていた現在の「中畑陣屋」跡は、庭園が残りそこにはカヤの木が生えているそうですが、私有地であるので中には入れないそうです。

 

 

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