色のクオリア | high-task-0312のブログ

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 早熟な子供なら誰もが空想してしまうような話(思考実験)の一つが、次のような逆転スペクトル(Inverted spectrum)の話です。例えば、私と隣人が同じ紙を見ていても、私には赤く見え、隣人には青く見えている状況が考えられるというのです。この場合、隣人には「赤」という言葉がその紙の「青い色」を指しているのですから、言葉では感覚している質(クオリア)の逆転を知ることができないことになります。紙の青と他の色とを区別できるのですから色盲テストもパスできるし、信号が赤に変われば隣人は私と同じように停まります。私と隣人の振る舞いのテストで判定できるのは、二人の外界の対象を弁別する力であって、二人の内的な経験の相違ではないのです。二人のクオリアは「機能」的に同じであり、外的な振る舞いも同じです。でも、二人は異なったクオリアを経験しています。この話(思考実験)の意義の一つは、心的現象の本質は「機能」だという機能主義はクオリアの問題を取りこぼしているというものです。もう一つの意義は、心的現象は物理現象に論理的に付随(supervene)しないというものです。

 成程と合点する前に、少々慎重に上の話を吟味してみましょう。「赤く見える」や「青い色」の赤や青は誰の赤や青なのでしょうか。色盲テストで使う色は誰の色でしょうか。さらに、社会の中で標準的な色のシステムを決める時には誰の色を使うのでしょうか。色彩科学は成立するのでしょうか。成立しなければ、絵具メーカーは何を基準に絵具を作ればいいのでしょうか。こんな疑問が次々と湧き出してきます。突き詰めれば、色を感覚する以外の仕方で色のクオリアを具体的に実現するにはどうすればいいのでしょうか。

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