オアシス展のコラムで書きました下記記事をこちらでも。

 

「ネブワース公演がオアシス史上最高のライヴといわれる10の理由」~映画『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10』本日10/18公開&オアシス展でもあの映像が!

 

Photo: Jill Furmanovsky

 

「これは歴史なんだ。まさにここ、たった今この瞬間、俺たちが歴史なんだ」(ノエル・ギャラガー)

 

8月27日 (火)に待望の再結成ツアーを行うことをアナウンスしたオアシス。最近USやオーストラリア・ツアー・スケジュールも発表になりました。果たして日本公演はどうなるのか?期待して待ちつつも、ここ日本では、まずは「日本限定」で全盛期フルライヴを映画館の大画面で体感することができます!

 

2日間で25万人を動員したオアシス絶頂期の伝説のライヴ、1996年のネブワース公演。本日2024年10月18日(金)より映画『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース1996.8.10』がTOHOシネマズ日比谷ほか、全国ロードショー公開となります。今回の映画は2021年に劇場公開された長編ドキュメンタリーとは別内容で、1996年8月10日ネブワースDAY1のライヴ映像を世界初の劇場上映。ということで、大画面でオアシス全盛期のライヴを日本限定・完全ノーカットで最初から最後まで見ることができるわけです。

 

『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース1996.8.10』 劇場予告編

 

今回は、このネブワースのライヴの何か凄かったのか?「ネブワースがオアシス史上最高のライヴといわれる10の理由」をご紹介します。

 

1 オアシスのキャリア絶頂期の伝説のライヴ

2ndアルバム 『モーニング・グローリー』 (1995年10月発表)と、3rd アルバム 『ビィ・ヒア・ナウ』 (1997年8月発表)のリリースの合間。オアシスのキャリア絶頂期でもあり、“ブリットポップ”ムーヴメント最高の盛り上がりを見せた時代。時代的にもオアシスにとっても、何かが変わりつつある、その瞬間でもありました。

 

2 社会現象化した英国史上最大規模の野外ライヴ

ネブワース公演は1996年8月10日と11日、2日間で25万人超を動員。当時の英国のあらゆる興行記録を瞬く間に更新した、オアシス史上最大規模の野外ライヴ。チケット発売日は1996年5月11日。イギリス全人口の2%におよぶ約250万人がこのライヴのチケットを申し込んだとされ、全チケットが24時間以内に完売。

 

3 スマホのない時代最後の美しいライヴの姿

「インターネット誕生前、ライヴが携帯に侵食される以前の最後の、盛大な人々の集会」 とノエル・ギャラガーが語っているように、オーディエンスがスマホの画面越しにLIVEを観ることのなかった最後の時代に行われたライヴと言えます。このネブワースでは、今みたいに誰もがスマホで撮影・・・なんてしていません。純粋にライヴを体験し、楽しんでいる、その姿がまた感動的。

 

4 25万人が大合唱。名曲だらけのセットリスト

とにかく最初から最後まで盛り上がりまくり。「リヴ・フォーエヴァー」、「ワンダー ウォール」、「ホワットエヴァー」、「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」などの名曲中の名曲では25万人が大合唱。全20曲のセットリストにはファースト、セカンドの曲だけでなく、次作の『ビー・ヒア・ナウ』に収録される新曲も。

 

5 アコースティック・セットにも注目

途中でノエルがアコースティック・ギターに持ち変え、いわゆる“アコースティック・セット”的なところがあり、ここも注目のポイントです。ここでの「ホワットエヴァー」、「キャスト・ノー・シャドウ」、「ワンダーウォール」、「ザ・マスタープラン」、この流れが素晴らしく、バックにはストリングス、ブラス、ブルースハープが彩ります。そして、このあとにはエレクトリックで「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」に突入しちゃうから、もうたまりません。当然大合唱です。

 

 

6 "歌い手リアム・ギャラガーのピーク"

このネブワースでのリアムについて「歌い手リアム・ギャラガーのピークだ」とノエルはのちのインタビューで語っています。まさに、リアムのヴォーカルはロックもスローも変幻自在、神がかってる気がします。一つ一つのちょっとした仕草、観客の煽り方含めて、デビューからたった2年とは思えない圧倒的なカリスマ性。これぞフロントマンの極致という感じ。

 

7 最高のメンバーによる最高のパフォーマンス。

ノエルとリアムはもとより、他のメンバーの演奏も神がかっています。観客の得体のしれないパワー、うねりがバンドに乗り移ってるかのような。ライヴはバンドと観客が一体となって作るものなんだってことがわかります。特にドラムのアラン・ホワイトが素晴らしいですね。ラストにはゲストでストーン・ローゼスのジョン・スクワイアが参加。

 

8 “俺たちの”“私たちの”オアシスを感じられる瞬間

ファンの皆さんの「俺たちのオアシス」「私たちのオアシス」って想いがビシバシ伝わってきます。当時を知らない若い方々でも、このライヴを映画で見るとそんな疑似体験できるんじゃないかって思いますし、グッとくるんじゃないかなあと。特にオアシスを原体験してない世代の皆様に見て欲しいですね。

 

9 オアシスのライヴへの想いが募る

これを見ると誰もがオアシスのライヴへの想いが募ると思います。ライヴへの飢餓感、欲求、恋焦がれる気持ちがより一層強くなっちゃう。そして、何がイイかというと、ライヴはもちろんなんですが、観客の皆さんの「顔」。みんなこのライヴが人生の1ページになって、オアシスが人生のサウンドトラックになっていく、バンドとファンの最良の関係性がグイグイ伝わってきます。

 

10 ノエルとリアムのコメント

ネブワース公演について2人はこう語っています

「俺たちが“本物“じゃなければあの会場にあんなに人を集めるなんて不可能だったし、何年経ってもいまだに人々の心に響くこともないよな」(ノエル・ギャラガー)

 

「俺にとってネブワースは90年代のウッドストック。すべては音楽のため、人々のため。あまり覚えちゃいねえが、絶対に忘れない。聖書のようだったね」(リアム・ギャラガー)

 

Photo: Jill Furmanovsky

 

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1994年のデビューからわずか2年でこの社会現象ともなるイベントを実現させたオアシス。当時の勢いは、後にも先にもないレベルのものでした。その当時の勢いを『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』で、きっと感じてもらえると思いますので是非ご期待ください。

 

『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』では会場内のシアターでネブワースのライヴ映像を数曲(1日1曲)上映予定。今回映画館で上映される日(8月10日)とは別の日の8月11日のライヴからになります。また展示会では楽器の実物展示があり、間近で楽器を見ることができる貴重な機会となりますので!

 

 

映画『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース1996.8.10』

▶詳しくはこちらのホームページで 

https://www.culture-ville.jp/oasisknebworth1996810

 

<ネブワース公演初日(1996/08/10)セットリスト>

01. コロンビア

02. アクイース

03. スーパーソニック

04. ハロー

05. サム・マイト・セイ

06. ロール・ウィズ・イット

07. スライド・アウェイ

08. モーニング・グローリー

09. ラウンド・アー・ウェイ

10. シガレッツ・アンド・アルコール

11. ホワットエヴァー

12. キャスト・ノー・シャドウ

13. ワンダーウォール

14. ザ・マスタープラン

15. ドント・ルック・バック・イン・アンガー

16. マイ・ビッグ・マウス

17. イッツ・ゲッティン・ベター(マン!!)

18. リヴ・フォーエヴァー

19. シャンペン・スーパーノヴァ

20. アイ・アム・ザ・ウォルラス *ビートルズのカヴァー