11/22はビートルズ『ホワイト・アルバム』が1968年に英国発売された日。そのぴったり50年後同日に『ホワイト・アルバム』コンプリートライブを披露する「BACK IN THE BEATLES」のライヴを渋谷TSUTAYA O-WESTで観た!

 

いやー素晴らしかったです。生まれて初めて『ホワイト・アルバム』全曲演奏って観ました。全曲再現なんて、それはそれは難しいんだろうなあと思ってましたが、今回観て改めて思ったのは、『ホワイト・アルバム』ってこんなにライヴ映えするロック・アルバムだったんだということ。

 

LPでいうところのA面を一気に通して演奏してMC、そしてB面を一気に・・・という演奏のやり方もよかった。でも、各面ごとの一気演奏で、楽器の持ち替えもあるので、いやはやバンドの皆さん、バックのテックの皆さんもさぞかし大変だったことでしょうね。。。

 

 

演奏してるのはプロフェッショナルな錚々たる日本のミュージシャンの皆さんなので、サウンドの再現のこだわりも当然ですよね。

 

2階から見ていたのですが、改めて気がついたのが、リンゴのドラミングって凄いんだなあってこと。これまでビートルズのアルバム聞いてて、リンゴのドラム、上タムが一つしかないシンプルなセットなのに、中期から後期のあの独特のドコドコ・フィルインとかどうやって叩いてるんだろうなあ?なんて思ってましたが、今回上からドラムの小田原豊さん(元レベッカ、ドラマー、プロデューサー)の叩くの見てて、なるほどなあと。スネア、タム、フロアタムをあんな感じで使いまわしていたのかと。リンゴは感覚的に叩いてたんでしょうけど、これはコピーするの大変だろうなと。今回、布をスネア、タム、フロアタムにそれぞれ貼って(当てて)叩いてましたが、中後期のドラム・サウンドを見事に再現してて、素晴らしかったです。上から見て初めてわかった、改めてリンゴのドラミングにも敬服。

 

ナビゲイターの風祭東さん(元オールウェイズ、ピカデリー・サーカス)のゴリゴリ、ブリブリのリッケンバッカー(黒)のベースの音もよかった。風祭さんはパート的にはジョンもポールも両方やってたのでベースに、エレキギター(エピフォンの63年モデル=ご自身の生まれた年のもの)、アコギ、ハーモニカ、をとっかえひっかえで、これまた大変だったと思いますが。そしてメインヴォーカル&ハーモニーもですから大車輪の大活躍。

 

 

風祭さんと交互でベース、ギターを演奏していた(風祭さんがベースの時はギター、ギターの時はベース)根岸孝旨さん(サザンオールスターズ、奥田民生他ベーシスト、プロデューサー)もまた、ベースの時はリッケンバッカー(ポールのウィングス時代のナチュラル)、エレキギターの時はエピフォン(61年モデル=これまたご自身の生まれた年のもの)、パーカッションも含めて、とにかくめまぐるしくいろいろな楽器をとっかえひっかえでこれまた大変そう。

 

伊豆田洋之さんは「日本のポール・マッカートニー」と呼ぶ方もいますが、以前から「ポール・マッカートニーと歌う~」「エリック・カルメンを歌う~」などの弾き語り系は見てきましたから、ポールのソロ的アコギやピアノの曲は担当するんだろうなと思ってましたが、「マーサ・マイ・ディア」「ロッキー・ラックーン」「アイ・ウィル」「マザー・ネイチャーズ・サン」「ハニー・パイ」といったいわゆるポール小品集的な曲は相変わらずの素晴らしさ。伊豆田さんのアコギはポールと同じ2フィンガー奏法ですし。こうしてバンドで見るのは初めてだったのですが、『ホワイト・アルバム』でのポールの役周り的なことをしないといけないわけで、ほぼ全曲でのハーモニーとともに曲によってキーボード(音色も変えないとだし)の次はアコギ持ち替え、またキーボード、またアコギとこれまたフル回転。

 

「ブラックバード」も伊豆田さんがやるんだろうなと思ってたら、前に出てきた伊豆田さんはギター持ってない・・・なんとアコギかかえた少年がいきなりでてきて左利きであのフレーズを軽快に弾き出したのにはびっくり!この子のギターがまたうまくて、なおかつ2フィンガー!お見事でした。僕も何度となく挑戦したんですが、最初に3フィンガーで覚えちゃったので、2フィンガーが難しくて・・・でも2フィンガー奏法じゃないとあの雰囲気でないんですよね。(いつか完璧にマスターしたいものです・・・)

 

更に超安定のリードギターの葉山たけしさん(歴代編曲家シングル総売上歴代5位になるほどの編曲家としても有名な方)や”一人ジョージ・マーティン”=キーボード(ストリングスやSEお見事でした)の友成好宏さん(角松敏生バンドで長年にわたり活躍するキーボーディスト。浜崎あゆみ他数多くのセッションに参加)がバックを固め、スペシャルゲストには、鈴木慶一さん、ROLLYさん、三宅伸治さん(元MOJO CLUB、ザ・タイマーズ、SMI他忌野清志郎さんとの活動も)、佐々木健太郎さん(アナログフィッシュ)、Fiddling Leonaさん(米テネシー州在住フィドラー/シンガー。ラトルスネーク・アニーと一緒にやったことあるんですね)、DJ TOYO-Pさん(DJ)などなど。

 

錚々たる面々での素晴らしいパフォーマンスでした。

 

 

果たして最大の難関、「レボリューション9」はどうすんだろ?と思ってましたが・・・まさかの再現やっちゃいましたね。やるとしても、そのままアルバムの音流すのかなと想像してたんですが、まんまじゃないけど、アルバム音源とSEと映像と生演奏とをうま~くブレンドして。これ、大変だったでしょうね。そして、ラストの「グッド・ナイト」で全30曲コンプリートライヴ終了。

 

『ホワイト・アルバム』の全曲コンプリートライヴを聴いて、やはりいいアルバムだなあと。ビートルズのアルバムの中で個人的に一番好きなアルバムってのもあるんですが、動と静の対比がいいというか、超強力ロックンロールの合間にまぶされてるアコースティックが絶妙というか。そして、削ぎ落とされてる、研ぎ澄まされてるアルバムだなと。これまでは『ホワイト・アルバム』はメンバーバラバラっていうイメージが通説でしたが、50周年記念盤のブックレットとか読むと、いろんな方々の証言で(リンゴも含めて)そんなことはないと書いてありました。ポール一人でやった曲でも、メンバー同士のアドバイスもあったみたいですね。今回のライヴで観て聴いて改めて「バンド感溢れるアルバム」だなと再確認できたような気分。

 

ラストは今回のために作ったBACK IN THE BEATLESのテーマ曲「Love Spreads All Over The World〜愛こそはすべて」。BEATLEYなイイ曲でしたね(下記期間限定でデモが聴けるようです)。観てる方は思い切り楽しませていただきましたが、演る方はいやーホント大変だったと思います。お疲れさまでしたとしかいいようがないです。いいもの見せていただきました。ありがとうございました!

 

 

 

<11/22(木) BACK IN THE BEATLES@TSUTAYA O-WEST SETLIST>

A面

1. バック・イン・ザ・U.S.S.R.
2. ディア・プルーデンス
3. グラス・オニオン
4. オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
5. ワイルド・ハニー・パイ
6. コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ヒル
7. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
8. ハピネス・イズ・ウォーム・ガン
-MC-

B面

9. マーサ・マイ・ディア
10. アイム・ソー・タイアード
11. ブラックバード
12. ピッギーズ
13. ロッキー・ラックーン
14. ドント・パス・ミー・バイ
15. ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
16. アイ・ウィル
17. ジュリア

-MC-

C面
18. バースデイ
19. ヤー・ブルース
20. マザー・ネイチャーズ・サン
21. エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
22. セクシー・セディ
23. ヘルター・スケルター
24. ロング・ロング・ロング

-MC-

D面

25. レボリューション1
26. ハニー・パイ
27. サボイ・トラッフル
28. クライ・ベイビー・クライ
29. レボリューション9
30. グッド・ナイト

 

アンコールは.アイ・アム・ザ・ウォルラス、ヘイ・ジュードだったかな?

ラストは今回のイベントのテーマ曲.オリジナルのLove Spreads All Over The World〜愛こそはすべて。

 

次回は1月19日にイエロー・サブマリン50周年記念だそうです!