遂にディランJAPAN TOUR最終公演。。。あー終わってしまいました。
どこか物悲しい感じです。長いようであっという間。

3/29はディラン東京7日目、通算14回目となる最終公演は全てにおいて
マジック!最後にして日本公演初登場2曲!中でも本編セットリスト
最後の曲は不動の「やせっぽちのバラード」だったのが、日本公演
最終公演で初めて変更、それも「FOREVER YOUNG」!
2009年に2回、2008年にも2回しか歌っていない超レアな曲。
まさに68歳のディランがここで「FOREVER YOUNG/いつまでも若く」
を演奏したのは非常に感慨深い。

これで日本公演トータルで66曲の異なる曲を演奏!
東京のみで考えると7日間で58曲の異なった曲を演奏したということに。

更にはアンコール3曲が終わったあと、本来であればそこで終了の
ところ、奇跡が起こった!

アンコールの最終の曲はここのところ2日連続「風に吹かれて」だったが、
本日は再度「見張り塔からずっと」に戻り。これで終わりかぁ・・・と
思ってたその時、ディラン&バンドがステージに戻ってきた!
そして「風に吹かれて」を再度演奏したのです!!

ディランが2度目のアンコールをすることはこれまでもほとんどないので
これは、まったくの奇跡!最後の最後で日本のファンに大きなプレゼント
を贈ってくれた。きっと日本のファンのあまりにも熱狂振りに応えてくれた
のだと思う。そして逆に熱い想いをわかってこんな粋なことをしてくれる
なんて!ボブ・ディランも同じ人間なんだなあと感動。

更に、今日のトピックは、ディランが最後の最後で日本語をしゃべる!
今日のディランは最初から大ゴキゲンで、笑顔も何度も見せてくれました。
アンコール最後の曲の前にメンバー紹介をする場面。
ディランが「THANK YOU, FRIENDS!」と一言言ったあと、ギターのSTU、
Charlieなどなど紹介した後、ドラムのGEORGE RECILEの紹介前に
なんと日本語で「行きましょう」と笑いながら一言!!!
(ちょっと照れてたみたい・・・。)
遂に初めて日本語をひとこと披露!これまでそんなこと一度もなかった
ので、超びっくり!!!その後の奇跡のアンコールへの突入を日本語で
指示したのか???(ま、そんなことはないか・・・)

最終曲「風に吹かれて」のあと、メンバー全員がステージ前方に整列
して不動のポーズを取っているとき、ディランは何度も小さなガッツ
ポーズを繰り返し、最後は深く頭を下げてお辞儀をして去っていった。

長いようで短かったボブ・ディラン2010 JAPAN TOUR、
奇跡のライヴハウス・ツアー全14公演は奇跡の最終公演とともに
遂に終了!毎日お付き合いいただきありがとうございました!
いやー久々に血湧き、肉踊るような毎日でした。

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★ボブ・ディラン:3月29日東京7日目、日本公演14日目セットリスト!
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本日も菅野ヘッケルさんからのレポートです!!

3月29日(日本ツアー最終日)
ZEPP東京

ついに日本ツアー最終日。19時。ボブは上下黒の衣装、パンツのサイドに
白色のストライプ。グレーのスペイン帽子。ブルーグレーのシャツ
(ラインストーンの装飾?)とスカーフ。バンドは黒の上下。


1.Rainy Day Women #12 & 35 /雨の日の女
(1966『ブロンド・オン・ブロンド』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。
18日名古屋に続いて2度目の登場。オープニングから客席は大興奮。
「エヴリバディ・マスト・ゲット・ストーンド」の大合唱がわき起こる。
チャーリーのギターも全開。

2.It's All Over Now, Baby Blue
(1965『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』)

ボブ:ギター。ドニー:ペダルスティール。スチュ:アコースティックギター。
23日東京、25日東京に続いて3度目の登場。過去2回はステージ中央で
ハーモニカを持って歌ったが、今夜はちがう。ボブはギターを弾いて歌った。
間奏部分ではボブがチャーリーとツインリードを披露。
ローポジションを中心に弾くボブのギターは魅力的だ。後半では崩した
ヴォーカルで自由にギターリフを交錯させた。エンディングの指示もボブが出した。

3.Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)/我が道を行く
(1966『ブロンド・オン・ブロンド』)

ボブ:キーボード。スチュ:アコースティックギター。ドニー:ラップスティール。
16日大阪、24日東京に続いて3度目の登場。24日はボブのハーモニカの
イントロではじまり、交互にハーモニカとヴォーカルを器用に入れ替える
歌唱法を披露してくれたが、今夜はハーモニカは演奏しない。代わりに
チャーリーがギターでおなじみのリフを繰り返す。ボブは笑顔を見せ、
後半はヴォーカルを自由に操っていた。とても楽しそうだ。

4.My Wife's Home Town /マイ・ワイフズ・ホーム・タウン
(2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

ボブ:ギター。トニー:ウッドベース。ドニー:マンドリン。
雪模様の照明が灯り、ボブがふたたびギターを持ってステージ中央に立った。
何を歌ってくれるのかと緊張したが、すぐに判明した。2010年初登場となる
「マイ・ワイフズ・ホーム・タウン」だ。ヘヴィーブルースに仕上げたこの曲で
「わたしはただこう言いたいだけ/地獄とはわたしの妻のふるさとの町の
ことだと」と歌うボブの声がよく出ていることに改めて気づいた。
間奏ではボブとチャーリーがツインリードを聞かせる。ボブはストラト
キャスターのネックを顔に近づけず、かなり水平にして演奏した。

5.I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)/アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ)
(1964『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。スチュ:リード
11日大阪、16日大阪、18日名古屋、23日東京、25日東京に続き
6度目の登場。ボブはこの曲がとても気に入っているのだろう。ボブは
いつもと逆の姿勢、めずらしく右半身のポーズをとる。この曲が始まる前に、
客席の男性が「愛してるよ!」と大声で叫んだが、たしかにボブのポーズ
を見ていると、愛らしく感じる。セクシーだ。途中、みごとなリードハーモニカ
を聞かせ、さらにヴォーカルとハーモニカを交錯させる離れ業も披露した。

6.Spirit On The Water /スピリット・オン・ザ・ウォーター
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
トニー:ウッドベース。ジョージ:ブラシ。
11日大阪、15日大阪、19日名古屋に続く4度目の登場。4ビートジャズ
を連想するようなスタッカートリズムのバックに乗せて、チャーリーがしぶい
ギターソロを聞かせる。エンディングはハーモニカで締めくくった。

7.Cold Irons Bound/コールド・アイアンズ・バウンド
(1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブ:ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ラップスティール。
11日大阪、15日大阪、19日名古屋、24日東京に続いて5度目の登場。
ストップ&スタートを効果的に組み込み、今夜もドラマチックな仕上がり。
ボブは右手を高々と上げて決めポーズを取った後、熱のこもった
ハーモニカ演奏を披露。すごい。ジョージのヘヴィーなドラムにも圧倒される。

8.Desolation Row/廃墟の街
(1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース(弓)。
スチュ:アコースティックギター。ジョージ:ボンゴ。
15日大阪、19日大阪、24日東京に続いて4度目の登場。さまざまな
人物が登場するこの曲では、10分間の短編映画を見ているように
ストーリーテラーとしてのボブの魅力がほとばしる。ボブはオルガンで
下降メロディのリフを奏でると、それに答えるようにヴォーカルも自由に
メロディを変える。オルガン、マンドリン、ギターが絡み合って印象に
残る熱演を繰り広げる。最後はトニーが弓でベースを弾いた。

9.The Levee's Gonna Break/ザ・レヴィーズ・ゴナ・ブレイク
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。トニー:ウッドベース。
11日大阪、12日大阪、15日大阪、18日名古屋、19日名古屋,
25日東京に続いて7度目の登場。固定曲以外では最多登場だ。
ボブは上半身を前後に大きく揺らしながらキーボードでリードをとり、
調子の良いシャッフルと言えるような奔放なジャムを展開。ステージ上の
ミュージシャンたちの視線はボブに集中している。
ボブはインプロヴィゼーションにあふれる自由なヴォーカルを披露。会場は大興奮。

10.When The Deal Goes Down/ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。スチュ:アコースティックギター。
ドニー:ペダルスティール。トニー:ウッドベース(弓)。ジョージ:ブラシ。
25日東京に続いて2度目の登場。25日のイントロはボブのハーモニカ
だったが、今夜はちがう。スチュがアコースティックギターで美しいリフを
奏でると、チャーリーも負けじとセミアコでおなじように美しいメロディを演奏。
ボブはやさしさあふれるヴォーカルを聞かせた。
エンディングではトニーが弓でベースを弾いた。

11 Highway 61 Revisited/追憶のハイウェイ61
(1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。チャーリー:ボトルネック。
毎日歌われるが、少しずつちがう。だから何度聞いても飽きない。
今夜はボブのオルガンがしつこいぐらいに同じリフを繰り返し、
あおりまくるジャム大会だ。ボブは両手を振り回す動きさえ見せる。
もちろん観客は大歓声を上げる。

12.Can't Wait/キャント・ウェイト
 (1997『タイム・アウト・オブ・マインド』)

ボブ:キーボード。ドニー:マンドリン。
11日大阪、18日名古屋、24日東京に続いて4度目の登場。
大阪と名古屋ではステージ中央で歌ったが、東京ではキーボードを
演奏しながら、ストップ&スタートを組み入れて歌う。ドラマチックな仕上がり。

13.Thunder On The Mountain/サンダー・オン・ザ・マウンテン
(2005『モダン・タイムズ』)

ボブ:キーボード。ドニー:ラップスティール。 スチュ:アコースティックギター。
明るい照明に照らされ、今夜も興奮のジャムが繰り広げられる。チャーリー
のギターによるイントロに始まり、ボブがオルガンソロでミュージシャンたち
を駆り立てる。軽快なジャムはいつまでも聞き続けたい。曲が終わると
ボブがステージ中央に歩いて出てきた。すぐにトニーが近寄り、
ふたりで何やら相談しているように見える。「もしかすると、セットリストの
曲目を変えるのかな?」と思ったら、その通りとなった。

14.Forever Young /いつまでも若く
(1974『プラネット・ウェイヴス』)

ボブ:キーボード、ハーモニカ。ドニー:ペダルスティール。
スチュ:アコースティックギター。
2010年初登場曲。しかも2009年に2回、2008年にも2回しか歌っていない
レアな曲だ。ゆったりと、やさしく歌うボブを見ていると、東京の観客は幸せ
だと思った。歌の後半は、キーボードを離れ、ステージ中央に出てきて
スタンドマイクで歌い、ハーモニカも演奏。曲の最後はふたたびキーボード
に戻って続けた。

メインセットが終わり、10分後にアンコールセットがはじまる。
バックに大きなアイロゴの幕が飾られる。

15.Like A Rolling Stone/ライク・ア・ローリング・ストーン
(1965『追憶のハイウェイ61』)

ボブ:キーボード。ドニー:ペダルスティール。
コーラス部分で、客席にスポットライトが当てられる。ボブのヴォーカルの
崩しは少なかった。これなら観客もいっしょにコーラス部分を合唱できる。

16.Jolene/ジョリーン
(2009『トゥゲザー・スルー・ライフ』)

ボブ:キーボード。トニー:ウッドベース。ドニー:ラップスティール。
チャーリーがギターで、ボブがオルガンですばらしいソロを聞かせる。
トニーもウッドベースを回して乗りまくる。

(メンバー紹介)
この夜、歌以外でボブが声を発したのは、このときだけ。
しかし、昨夜とちがって、ドニーはヴァイオリンを持っていないので、
「見張り塔からずっと」の復活だとわかった。

17.All Along The Watchtower/見張塔からずっと
(1967『ジョン・ウェズリー・ハーディング』)

ボブ:キーボード。スチュ:リードギター。ドニー:ラップトップ。
25日東京以来の登場。スチュが鋭いリードギターを聞かせ、
今夜もエネルギーのほとばしる自由な絡み合いがステージで展開。
ドラマチックで突き抜けるような鋭い歌と演奏に、観客は大歓声を上げる。

曲が終わると、いつものようにボブを中心にミュージシャンたちが一列に
整列した。ついに14公演の日本ツアーがこれで終了したのか、
と寂しさが湧いてくる。同時にすばらしいステージを届けてくれたボブに
感謝したい気持ちも高ぶってくる。

会場を埋め尽くした2700人も同じ気持ちだった。ボブたちがステージを
去っても、拍手と歓声は止みそうもない。いつもなら、すばやく点灯される
場内の明かりも点きそうにない。やがて奇跡が起きた。
ボブがミュージシャンといっしょにステージに戻ってきた。

ボブが2度目のアンコールをすることは、ほとんどない。
奇跡としか言いようがない。
ファンの熱意がボブを動かしたのだ。また、ボブも日本が大好きなんだろう。

18. Blowin' In The Wind/ 風に吹かれて
(1963『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』)

ボブ:キーボード→ステージ中央、ハーモニカ。ドニー:ヴァイオリン。
26日東京、28日東京に続いて3度目の登場。ロックビートを強調した
メリハリのあるヴァージョン。約半世紀も前につくられた歌が、
いまも衰えることなく聞き手の心に突き刺さる。

思いもかけなかった6分間のボーナスが終わり、ふたたびボブを中心に
ミュージシャンが一列に整列する。ボブが何度も小さなガッツポーズを
繰り返し、最後は深く頭を下げてお辞儀をして去っていった。
「サンキュー、トーキョー」なんて言わない。ことばなんていらない。
ボブの表情と動作がすべてを伝えている。ぼくは叫んだ。「ありがとう」。
会場を後にする観客も、全員にこやかな笑顔をうかべている。

PS:
3月31日、ソウルのコンサートで2010年ファーストレグは終了する。
ボブが韓国でコンサートをするのは初めてだ。ソウルの模様も、
このページでお伝えする。
 
(Reported by 菅野ヘッケル)

メンバー:
BOB DYLAN,
TONY GARNIER (bass),
DON HERRON (steel guitar / mandolin / violin / trumpet),
STUART KIMBALL (guitar),
GEORGE RECILE (drums / percussion),
CHARLIE SEXTON (guitar)

http://www.sonymusic.co.jp/bobdylan