朝ドラ 虎に翼
脚本家吉田恵理香さんの、優しい、どの人にも寄り添える懐の深さを実感した回でした
女子部を作った先生たちでさえ、女性に対して偏見があったことを、怒るヨネさん
そして怒りは、虐げられても声をあげず不満をこぼす、寅子の兄嫁にも向けられる
自分で選んだんだろう、と。
辛い境遇に弱音を吐かず、歯を食いしばっている者たちがいるのに、と。
辛くない人間なんていない。
はて。でも弱音って吐いていいんじゃないかしら。と寅ちゃん。
なんの解決にもならないけど、受け入れることはできる。寄り添える弁護士になりたいの。と、寅子。
そう、自分は無力であると、全てを解決できるスーパーヒーローなどではないと、自覚する強さ。でもだからこそ、受け入れて寄り添って変わるきっかけを見つけられる。
きっと吉田さんの根底には、ヨネさんみたいな怒りがあるのかも。ヨネさんの怒りは、寅子のはて。と同じそれをまるっと優しさを加えて昇華させてくれる。
女の中にも、境遇の差がある。もちろん、偏見だってある。
でも、それを分断し対立するのではなく、理解し、寄り添って、弱音も愚痴も怒りも、吐いていこうよ、、、って素敵
ヨネちゃん、寅子のために女給のお姉さん方に生理痛に効くツボを教えてもらってきました
生理が重いのよね、、、って笑いあえる女子部、自分の女子校時代を思い出しました。
男の目を気にせず、あけすけに話せるって、自由で良かったな
女ばかりだから、基本的に全て自分たちでやるし、男を頼ることも、男の言うことにスンと黙ることも、立てることもしなくていい。
大学時代のゼミの大学共同プロジェクトで、初めて男性優位に物事を進めていくべし、、、みたいな雰囲気に驚いたのを思い出しました
話し合いをしている時、アイデアを出さないのに、なぜか最後に話をまとめだして指示出してくる男子学生。
地道な交渉事には顔を出さないのに、最終決定場面や最終報告はしたがる男子学生。
準備や片付けはしないのに、重そうな荷物運びは嬉々としてやってくれる男子学生。
わたしも、それに、はて。と思っていたクチ。
上司でもないのにアンタに指示されなきゃなんないのだ💢
荷物?あ、大丈夫です。自分で持てるんで💢
あ、、、わたしもヨネちゃん派だったわ
今ならわかる。男性を持ち上げて、わぁ!すごい!力持ちですね!って口先だけ言ってりゃ、まるく収まるって。
でも、それでつけ上がった男たちの、その先が、女たちの今の境遇なんですよね。それにヨネちゃんは怒っているのよね
女子校って、一時期、男女差別を助長させるのではとも言われていたけれど、まだまだ女性の地位が低いこの国では、必要なんだな、、、と思いました。
さて、来週からは、女子部を出て、男性と共に学ぶのね