ザ・ローリング・ストーンズ
♪ウィンター
1973年のアルバム「山羊の頭のスープ」に収録のスローナンバーな
これ、その名の通り 「冬」 を表現した一曲なんだと思うわけだけども
キース・リチャーズの「降雪」を想わせるギターストロークから始まって、柔らかいミック・テイラーのディストーションの効いたギターが絡むわけ
そして
ミック・ジャガーの切々なるソウルフル歌唱が絶品よ
いいのよ
そして、贅沢なるストリングスが楽曲の終盤を盛り上げるわけ
「真冬」に絶対に 聴きたいストーンズよな
さて、しかし
この ♪ウィンター は、ストーンズの中ではかなり地味な一曲である
そもそも アルバム「山羊の頭のスープ」自体がわりと地味な扱いを受けてもいる
でも、個人的にはストーンズの数あるアルバムの中ではわりと好きな方である
ストーンズの70年代ってのは「問答無用」の素晴らしさよ
隠れたる佳曲…といった扱いだと思う
けども、たぶん
「ストーンズこそ至上」っていう、僕のようなドツボにハマったファンにはさ
こういう70年代の戸棚の隙間から
ふ…っと
出てきたような、こういう一曲が堪らないわけよ
たぶん、マニア衆はみんなそうだと思う
「ストーンズ至上」な奴らじゃないと「味わい尽くせない」という「独善的なる喜び」があるな
さらに
ミック・テイラー党の僕には堪らないのが、このギターソロよ
この流れるようにして、しかし、粘り気の強いレスポールサウンドが奏でるメロディが堪らないんだ
控え目でいて、しかし、腹の据わったギターよ
ジミー・ペイジみたく尖ってない
ジェフ・ベックみたいにぶっ飛んでない
エリック・クラプトンみたいに収まりがよくもない
これらのレジェンドにはそりゃ評価は及ばないけども
ミック・テイラーは「地味な天才」だなぁ…と僕はいつも唸るわけ
で、こう考える
そこがいい
「俺好み」
だとね
最近、かなり暖かくなってきたな
もうすぐ春が来るな
隠れたる佳曲 ♪ウィンター を味わい尽くすならば、今しかないな
やっぱり
凍えながら聴くのが最高の一曲だからな
これはステージで演奏されたヴァージョンは一回も遭遇したことないな
兎にも角にも
僕の「真冬」にはなくてはならない一曲なのである
御愛読感謝