[ふいに無性に] トム・ウェイツ ♫ルビーズ・アームズを聴く | ボクシング&ロック野郎 higege91の夜明けはまだか?

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人生の曲がり角に遭遇したボクシング&ロック・マニアhigege91。暇を見つけてはホール通い。ああ、俺は戦っているか!? ああ、俺は俺の求める『俺』に近づいているのか!?

今回の、「ふいに無性に」は…






酔いどれの、悲哀の詩人…



トム・ウェイツ

♫ ルビーズ・アームズ





この名曲を初めて聴いたのは、極めて難解なるフランス映画の中の挿入歌として…でありました


映画の歴史を変えたフランス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠、ジャン・リュック・ゴダール監督の作品「カルメンという名の女」の中であります

この映画、20歳くらいの時に観たけど、ぜんぜん意味わからんかった

しかし、この難解なる芸術性の塊のような映画に挑むこと、それと向き合い、自身の持つ感性と探究心を最大限に駆使する行為には、人間が人間たる所以、人類最大の美徳の一つ、つまり、哲学すること…に通じる尊さがある

…と、今でも信じております

(^^)

なんか、偉そう

映画の意味、全然わからんかったくせに…

…が、この映画の中でいきなり流れたこの曲のざらざらした鳥肌モノの美しさだけが鮮烈に脳髄に刻み込まれたのであります

アンニュイなる空気感のフランス語とゆるやかなる時間の流れ…をいきなり断ち切ったのは、トム・ウェイツの嗄れ声であり、繊細にしてガサツなる英語詞でありました

この、ミスマッチの衝撃…

心臓を打ち砕くほどの、慟哭…に痺れました

…で、探しましたよ

あの、ゴダールの映画で流れていた嗄れ声の美しい曲はなんなんだぁ…⁇ と

当時はインターネットありませんから、もう大変でした

確か、僕はトム・ウェイツはファーストアルバムの「クロージング・タイム」を友達の家で聴いたことあっただけで、ゴダールの映画のあの曲の歌手だとは思わなかったんです

大傑作‼︎


あ、だけど、つまり、点と線…は繋がらなかった



「クロージング・タイム」のトム・ウェイツはまだあそこまで崩れてないんです

まぁ、言い方は微妙かもだけど、アメリカの伝統の香りのする、どこかイーグルス的ニュアンスもあるような、そんな風に感じてました

…で、わからんかったのだ

「クロージング・タイム」のトム・ウェイツ


「ハートアタック・アンド・ヴァイン」のトム・ウェイツ


が、同一のシンガーであるとは、わからなかったんです

で、よくわからんまま1年くらい過ぎた頃、ふいに買ったベスト盤に、あの、♫ルビーズ・アームズ は収録されていたのだ

あれ⁇

なんだっけ⁇

どこで聴いたんだっけ⁇





ん〜





がぁっ



ゴダールの「カルメンという名の女」のあの曲じゃんっ

なんで、トム・ウェイツだって気づかないんだよ、僕は勘悪すぎだろっ⁈



トム・ウェイツの醸し出す男の悲哀、場末の哀愁、運命に翻弄される人間たちの儚さに、思わず奥歯を噛み締めてしまう…


これほどまでに、人間臭さとそのほろ苦さを体現したアーティストはいない


僕はなにかに躓いて後悔する度に、ふいに無性に、トム・ウェイツ が聴きたくなる

で、人間の不完全さと曖昧さと、その存在の危うさを確かめさせてもらうのだ

失敗も躓きもよくあること、そんなことはいつも味わっているじゃないか

また、これからも、同じ気持ちを幾度も味わうのさ

でも、それはそんなに悪いことでもないぜ

今日もささやかな彼女の笑顔を見られるんだもの

だろう⁇

…と、とかなんとか言って、なんだかんだで自分を言いくるめる

はい

ぶっちゃけ惨めだけど、でも、そんな自分が少しだけ、誇らしくもある…的な境地に立つための手助けをしていただくわけ

恥ずかしい

(^_^;)

さて、トム・ウェイツ出演の傑作映画「ダウン・バイ・ロー」はお勧めです

監督はジム・ジャームッシュね

動くトム・ウェイツを観るならこれ

あ、話は戻りますが、かのゴダール監督の映画ですが、初期の作品はさほど難解ではありません

1番有名な作品は…

ジャン・ポール・ベルモント主演のこの作品ですが、僕が1番好きな作品は…






アンナ・カリーナ主演のこれ…

若い娼婦の「哲学」とその「無情」…の映画ですが、これは大傑作です

フランス映画の、究極の一本だと思う

いや、この作品もまた、死ぬまでに観るべき一本かと思います

間違いない

あの、ラストシーンの、無情感…

みなさまも、絶対に、味わうべき

どうぞ、自粛による自宅映画鑑賞のお供に…

で、この映画の世界観、トム・ウェイツの悲哀と遠からず…だと思います

どうかなぁ〜⁇

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