>◇プロボクシング 73キロ契約6回戦 村田諒太 2回2分24秒TKO 柴田明雄(2013年8月25日 東京・有明コロシアム)
試合後のロッカールーム。TKO負けを喫した柴田は素直に完敗を認めた。
「何もできないまま終わってしまった。プレッシャーがきつくて、ジャブに反応できなかった。隙がなく、トータル的に全部凄かったです」。以前にスパーリングパートナーを務め、対策は立てたはずだった。足を使って強打をかわしながらペースをつかむはずが、序盤から的確な左ジャブ、強烈な右ストレートを浴びた。2回に右ストレートから連打を浴びたところでレフェリーがストップ。戦意は失っていなかったものの、「あれだけもらったから、仕方ないと思います」と素直だった。
ノンタイトル戦とはいえ、東洋太平洋王座のプライドも粉砕された敗戦。今後については「今はちょっと分からないです」と、うつむいた。
…みなさま、御存知のとおり、ロンドン五輪金メダル獲得の、村田選手のプロデビュー戦は現役の東洋太平洋チャンピオン相手に僅か2Rで圧勝
で、倒されてしまった村田選手の対戦相手である、柴田選手の敗戦の弁の記事…
柴田選手、悔しかったですねぇ…
現役東洋太平洋チャンピオンとしての「矜持」と「意地」、そして、プロボクサーとして培ってきた「キャリア」と「自信」もあったはず…
が、得意のスピードと距離を生かしたかった柴田選手ですが、村田選手のストロングスタイルの前にいきなりコーナーに追い込まれ強打される展開…
初回からダウンを奪われ、2Rには強打を浴びて動きが鈍った場面でレフェリーが試合を止めたわけですが、僕は会場で生観戦していたのですが、その瞬間、僕はこう感じましたねぇ
---まて、レフェリーよ、このストップは早すぎるぞ、現役チャンピオンに失礼だっ!!!
僕の心に残った感触、それは村田選手の引き立て役になる可能性が高くとも、しかし、潔くこの対戦を買って出た柴田選手の心意気こそもっともっと賞賛されるべき…とは再三申し上げてきましたが、レフェリーが試合を止めた瞬間、僕の脳裏に浮かんだのは「柴田選手に大きすぎる悔いが残るストップはあんまりではなかろうか!?」…という一念でありました
が、試合は終了…
試合直後、僕のボクシング観戦のお師匠である「達人先生」とちょっとお電話でお話したのですが、このストップに関して、達人先生は…
---いいストップでした、柴田選手が余計なダメージを負う必要はないし、現役のチャンピオンが「10カウント」を数えられて敗れることの意味はそれだけ重いんですよ、勝ちの目が残っていないことも明らかだったし、あれはナイスなストップでした…
…なるほど、そのような見方も一理ありますねぇ
そして、今朝の記事を見つけ、試合をしていた当の本人もその実力差を肌で感じ、ストップされてもやむを得ない感触が残っていたとなれば、結果的にナイスストップだったということなのでしょうねぇ…
ううむ…
それにしても、村田選手、その入場場面から笑顔を絶やさず、また、声援と期待を一身に背負いながらも極端に緊張する様子もなく、見事なる「圧勝」を成し遂げたあたり、やはり、只者ではない…ですよねぇ
まさに、スーパースターのオーラをまとっておりましたねぇ
次は日本タイトル5階級制覇チャンピオンの、湯場忠志選手が対戦相手候補と新聞紙面にありますが、これまた注目を集めそうですねぇ…
いやいや、強かった…
そして、インテリジェンスがあって、実に、清々しかった…
足と距離を生かしたプロ仕様は感じづらかったですが、まぁ、相手が生粋のアウトボクサーである柴田選手であるだけに、これは仕方がなかったと思いますねぇ…
ということで、次戦にさらに大きな期待を寄せたいと思います!!!
そして、敗れた柴田選手…
敗れたとはいえ、しかし、まだ柴田選手はチャンピオンであります!!!
ここで必要以上に悔いる必要はない!!!
あなたがこれまで歩んできたプロボクサーとしての道は非常に全うなる神々しさを湛えております、胸を張って、さらなる「己のボクシング」を我々ボクシングファンに魅せていただきたい!!! と思います!!!
御愛読感謝
つづ