上肢骨折とは? | 東大阪病院 人間ドック・健診センター ブログ

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大阪市城東区にある東大阪病院の「人間ドック・健診センター」スタッフによるブログです。


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当院に救急車により搬送された方の中には、『上肢骨折』の患者さんもいらっしゃいます。

 

医療関係者でもなければ『上肢骨折』という言葉自体、耳にすることすらないと思います。

 

上肢骨折とは?

 上肢の骨は両側合わせて64個もあります。

 まず、体(体幹)と腕をつなぐ部分の鎖骨・肩甲骨。そして、肩から肘の部分が上腕骨、肘から手首までを橈骨・尺骨、手を構成する手根骨、中手骨、指骨です。

これら上肢の骨折は、骨折の起こった骨と部位によって、

 

  『鎖骨骨折』

 

  『上腕骨近位端骨折』

 

  『上腕骨骨幹部骨折 』

 

  『上腕骨顆上骨折』

 

  『肘頭骨折』

 

  『橈骨遠位端骨折』

 

  『舟状骨骨折』

 

  『中手骨骨折』 などと言われます。

 

 

 

当院で症例が多い骨折には、

 

  『鎖骨骨折

 

  『上腕骨近位端骨折

 

  『上腕骨骨幹部骨折

 

  『橈骨遠位端骨折』   があります。

 

 

 

今回は『鎖骨骨折』について紹介します。

 

 

Q.鎖骨とはどのような骨ですか?どんな役割がありますか?

 

鎖骨は、真上から見るとS字型をした骨で、太さも均一ではなく中央部から外側にかけて丸から三角形へと変化します。内側の端は胸骨とつながり、外側の端は肩甲骨とつながりそれぞれ関節を構成しています。
鎖骨は肩甲骨を介して、腕を身体につなぎとめる役目をしています。そして鎖骨のもう一方の端は、前に回って胸骨につながっており、この胸骨は肋骨を介して背骨へつながります。

つまり、鎖骨は、腕、肩、胸、背骨をつなぎ合わせ、その動きを連結し、助けているという重要な役割があります。私たちが腕を自由に動かすことができるのは鎖骨のおかげです。さらに首付近にある神経や血管などの循環器系も守る役割もあります。

 


Q.鎖骨骨折とはどのような骨折ですか?
鎖骨骨折は、全骨折中約10%を占めるほど多い骨折のひとつです。
原因は転倒して肩や腕を強打した衝撃で生じることがあります。他にもラグビーやアメリカンフットボール、柔道などの激しいコンタクトスポーツがきっかけとなることもあります。鎖骨骨折を起こしやすい要因のひとつに交通事故もあります。折れる瞬間にボキッ!という音を聞く人も多いようです。


Q.鎖骨骨折の症状にはどのようなものがありますか?

鎖骨骨折は、骨が折れた部位に痛みや腫れが生じます。
特に鎖骨骨折で生じる痛みは捻挫や脱臼よりも強いため、肩を上げられないことも多いです。また鎖骨が折れて正常の位置からずれたことにより、その部分の皮膚が突出して見えることもあります。数日経過してから、患部や周辺にあざができることもあります。さらに鎖骨骨折そのものや原因となった外力により、近くを通る神経が損傷して、手にしびれや痛みが生じることもあります。骨折した部位や骨のずれ方などによっては、骨の付きが悪くなるともいわれています。


Q.鎖骨骨折に合併する損傷とは?
激しい衝撃を受けた場合、骨折部位が血管や神経あるいは肺に損傷を与えることがあります。また骨がゆがんでくっついてしまう変形治癒や骨折した骨同士がくっつかず不安定になってしまう偽関節、痛みをともなう関節症があります。


Q.鎖骨骨折の治療はどのように行いますか?

治療は保存療法と手術療法があります。
治療方針は、骨のずれ具合、皮膚から骨が飛び出ているかなどを考慮して決定します。

比較的軽度で保存療法による治療が期待できる場合、骨のずれを正常な位置に直してから鎖骨バンド(クラビクルバンド)などで患部を固定して安静を保つようにします。
痛みが強ければ鎮痛薬を処方することもあります。

骨折による骨のずれが激しい、皮膚から骨が飛び出ているなど重症の場合には、プレートやワイヤーなどを使用して骨折した箇所を結合させる手術を行うことになります。

一方で鎖骨の外側3分の1で骨折している鎖骨遠位端骨折の場合は保存加療では骨がつきにくいことも多く、手術的加療が選択されることが多いです。

近年では早期社会復帰を目指し手術を行うケースが増えています。手術をしてもしなくても骨がつくまでには最低4~12週を要しますが、鎖骨骨折の治療期間中は全く腕を動かしてはいけないというわけでなく、無理のない範囲で日常動作など適度な動作は行うようにします。


Q.鎖骨骨折の固定期間中のお風呂はどのようにするのですか?

服や下着の着替えやお風呂の際は、鎖骨固定帯(クラビクルバンド)を外す必要があります。医師の指示に従って、骨折した方の手に負担がかからないようにしましょう。
腕を90度以上に持ち上げたり、骨折している方の手で体を支えたりすることは避けましょう。

服の着替えは、服を着る時は、前開きの服が着脱しやすいでしょう。
骨折している方→していない方の順に着ます。脱ぐときはこの逆となります。

お風呂でも、骨折していない方の手で動作を行うようにしましょう。片手で洗いにくい背中などは、ご家族に手伝ってもらうか、長柄ブラシを使うとよいと思います。長柄ブラシは100円均一ショップでも購入できます。

 

以上です。

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