こんにちは
東大阪病院 皮膚・排泄ケア認定看護師のMです。
私は、院内で褥瘡を含めた創傷ケアやその予防対策、それ以外にもストーマ(人工肛門/人口膀胱)ケアも術前から術後、退院後の訪問指導と相談などを行っています。
今回はストーマケアで関わっている患者さんとのエピソードをお伝えします。
当院でのストーマケアのコンサルテーション(専門家が他の専門家に対して助言や支援を行うこと)で一番多いのは、手術に係ることよりも他院で造設されていた患者さんの『ストーマ管理困難』です。漏れてしまう、皮膚がただれて痛い、が一番多いです。今現在も複数名の患者さんのケアを装具検討しながらケア介入しています。その中のお一人でMさんという方がおられます。ご病気や社会背景を含めた様々なことで長期入院となっておられます。入院してすぐのころに病棟看護師から、「装具が合っていない、漏れて漏れて大変で…皮膚も爛れて痛いとおっしゃられています」とコンサルテーションを受けました。介入後、装具を色々と試していき新たな装具決定まであと一歩のところまできたある日のことです。Mさんが「今日は11時から散髪やねん
丸坊主にしてくるわ
もううっとおしくてかなわんねん」と嬉しそうにおっしゃいました。私も「じゃあ、男前に仕上がったMさんに会いに、あとでもう一度来ますね
」とお伝えし、一旦退室しました。昼食後の時間に訪室すると髪型がさっぱりと仕上がったMさんがおられました。
声をかけると、本当にうれしそうに「病院でこんなにきれいにしてくれるなんて、知らんかったわ。近所じゃなくてちょっと離れたところから来てくれてるんやろ。うれしいな。よかったわ
月一回で人数も決まってるって言ってたから、入院してるかわからんけど次の予約もしてきてん。楽しみやわ
」とストーマケアがうまくいった時以上の満面の笑みでこちらまで嬉しくなりました
長く単調な療養生活を送られていたとしても、身だしなみを整えることがこんなにも気分転換やQOLの向上につながるのだな、ということを改めて認識させられました。ストーマケアは局所だけのケアになりますが、排泄ケアということもあり人間の尊厳に関わるケアです。ですが、そこだけに目を向けすぎていたな…もっと患者さん自身の全体をとらえないといけないな、と一看護師として患者さんとの関りを今一度振り返ることができました。
Mさんありがとうございました![]()
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