おはようございます。

東大阪病院 看護部 手術室ですニコニコ


今回は手術室の手指衛生の取り組みについてご紹介します。


どのような病院でも感染予防対策を実施しています。
日々行う標準予防策、環境整備や疾患に合わせた感染経路別予防策などに取り組まれていることと思います。
これらの中でも特に手指衛生は医療関連感染を防止するための最も重要な手段です。
医療関連感染は手を介して伝播されることが多く、手指衛生は感染予防対策の基本となります。


院内でもアルコール使用量を月別、スタッフ別に計算し、適切な使用量になるよう取り組んでいます。
手術室でも同様の取り組みを実施し、手術1件当たりの使用量なども計算しています。
しかし、手指衛生は使用量だけではなく、必要なタイミングでの消毒も必要と言われています。


①    患者さんに触れる前
②    清潔/無菌操作の前
③    体液に暴露された可能性がある場合
④    患者さんに触れた後
⑤    患者さん周辺の物品に触れた後

↑この5つのタイミングです。

手術室ではこのタイミングが正しく実施できているか「手指衛生チェックリスト」を用いて他者監査をしています。
手術室は病棟とは少し場面も変わるので、10のタイミングの場面をわかりやすく設定しています。


①    患者さんに触れる前
②    清潔/無菌操作前/滅菌物を触る前
③    体液に暴露された可能性のあった後/器械・蛇腹の洗浄後
④    患者さんに触れた後
⑤    患者さんの周囲物品に触れた後/ベッド作成した後
⑥    手袋を外した後
⑦    ゴミの処理(ゴミ袋を閉める・かける等)をした後
⑧    清掃した後/清掃用具を取り扱った後
⑨    パソコンに触る前
⑩    パソコンに触った後


手術室スタッフ9名のうち2名が1週間で10の場面のチェックできる部分をチェックします。
介護士さんにも実施してもらっています。

10の場面のどれでも観察できる場面をチェックし出来ているかできていないか〇×で記入します。


月ごとに看護部感染防止対策委員会のリンクナースが集計し、ミーティングで報告し、手指衛生ができていない場面は実施できるよう声掛けしています。
アルコールの使用量が多くても正しいタイミングで実施しなければ、感染防止対策につながらないことを理解して、スタッフ全員で取り組んでいます。

↓これが実際の「手指衛生チェックリスト」です指差し


 
他にも・・・
 


看護師以外の医師などには、手術室入室時の手指衛生の徹底を依頼しています。


 
手指衛生が必要な場面での掲示を行い、意識して取り組むことができるようにしていますニコニコ