去年、氷見で「木育キャラバン」というものを見てきたが、
どうも展示やワークショップから受ける印象が中途半端だったところに、
ここへきて金沢21世紀美術館でも開催される、とのこと。
新宿区四谷・東京おもちゃ美術館の館長の講演と、パネルディスカッションもあるという。
3月9日の夜、出かけてきた。

 

いきなり「日南子育て支援センター」を見学して感動した、という金沢市長の挨拶から始まったが、


 

選挙中ということで、そそくさと行ってしまった。(^^;;

 

館長で、NPO「芸術と遊び創造協会」理事長の、多田千尋氏の講演を、自分なりにダイジェストする。

 

------------

 

木育というと子供向けに考えがちだが、提案しているのは「生涯木育」

江戸時代から戦前まで、日本は「はげ山」ばかりだった
植樹祭・育樹祭などで、日本はフィンランドに次いで森林率世界2位の森林大国(64%)
なのに自給率は低く、木々は斬り時を過ぎ、若い木がどんどんなくなり、
「少子高齢化」、「限界集落」状態

海外から木を運ぶと、CO2も増える。日本の木を生かす「活樹」が課題

東京おもちゃ博物館では、廃校の理科室を杉の内装で「赤ちゃん木育ひろば」にした。赤ん坊が泣かない、滞在時間が長い。年間32,000人の「赤ちゃん」が来場
新宿区の赤ちゃん全員に、伊那で作った木のおもちゃを贈呈、産業化している

アウディショールーム、無印で全国80ヶ所、ららぽーと、ドコモショップなど、木育ひろばをつくって売上・滞留時間などに効果が出ている

自治体に「木育(ウッドスタート)宣言」してもらっている。(北陸では現在氷見市だけ)
木のおもちゃ、木の机、棺桶まで「日本の木」で!
経済化、産業化、地域活性化に役立つ。
1.滋賀県は県をあげて「海の子山の子田んぼの子」教育をしている。(海の子=漁業体験・山の子=林業体験)
2.長門市・・・道の駅におもちゃ美術館を併設、船にも乗れる(4月オープン)
3.由利本荘市・・・廃校におもちゃ美術館、由利高原鉄道の駅が隣接、年間85,000人の来場を目指す(7月オープン)
4.檜原村・・・「東京チェンソーズ」「オークヴィレッジ」などが協力、林業会社が廃校を活用、ワンストップで木工体験から美術館、カフェまで。(メイドイントーキョーのおもちゃ)
5.北海道では養護学校で木のおもちゃを作ったことが表彰対象になった



日本の木のおもちゃの自給率は3%
森林環境税600億円時代に(まずは200億円)

木育サミットには林野庁長官も参加、次回は来年2/26、徳島で

 

------------

続いてのパネルディスカッションには、

 

北陸大学で子ども教育学科の学科長・附属小学校長の中島賢介氏

もりラバー林業女子会をやっている砂山亜紀子氏

木材の活用法・商品開発などを研究している森進太郎氏

 

も参加、

コーディネーターはNPO「角間里山みらい」の河崎仁志氏

 

河崎氏は本業が森林組合ということで、私から、

木材の「トレーサビリティ」や、川上からの「六次産業化」をと提案させていただいた。
 

「合法木材」ということで出自のはっきりした「金沢木材」というものがあること、
山主との関係で、農業のように簡単に「六次産業化」には踏み切れぬ事情など、

一歩踏み込んだ「業界事情」を教えてもらって、
なかなかに有意義な時間だった。



ところで、21世紀美術館の地下駐車場は

最初の30分無料(夜間土日は手続き必要)だが、
その後150円/30分と、少々お高い。
駐車料金の比較サイトもあるが、コインパーキングはそもそも載っていなかったりする。
柿の木畠には、平日100円/60分とか、夜間上限400円など、
曜日時間帯によって条件の変わるさまざまなコインパーキングがあった。
今回はそういうところにお世話になって、かなり助かった。