続・最後のチューリップ朝市

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先日書いたように、8日は、最後の「チューリップ朝市」だった。
私たちより長く出店している、友人のなべさんも、ブログで紹介している。

バルーンミーティングもあり、最終回という報道もあって、たいへんな人出で、
われらがかぼちゃスープも、8時過ぎには売り切れてしまった。
 

なんでやめちゃうのか、ちょっと聞いてみようと

空き時間に受付に行ってみたら、中心メンバーの一人、Yさんがいた。

 

いわく、

「まあ正直、ちょっと疲れた、っていうか。

 どっちかというと、こんなに長く続くとは思ってなかったんだよねぇ」

という、なかなかに力の抜けたコメントだった。
 

いやいや、ちょっとこれでは、

「できることは手伝うから続けてくれ」的なことは言いだしにくい。

 

始まりは2010年の10月、11店舗を「かき集めて」のスタート。
市役所から公園の活性化について相談を受け、出したアイディアだったという。

 

最初の年は、12月までの3回。
真っ暗な中、寒さに震えながらお客様を待ち続けたそうな。

 

翌年、2011は東日本大震災の年。
地域での人のつながりや、ボランティアということを、考える人が増えたように思う。
 

実行委員会のメンバーには、個性的な面々が揃っていて、

それぞれのアイディアや趣味が、この朝市を作っていった。

 

「ライブやってみようかなぁ」と、歌い始めた人、

インストラクターだからと、ラジオ体操を指導する人、

デザインや印刷物、SNSなどで情報発信と集客する人、

営業の仕事やPTAの人脈を、店舗とお客さんを集めることに生かす人、

出店もして、普段の事務局連絡先にもなっていた、レストラン「ラ・ナトゥーラ」。

 

まるまる7年の間に、54回実施したという。

この朝市を足掛かりに、実店舗をオープンした人もいる。

今や「成功例」として他の行政から見学者がやってくるようになった。

 

成功の理由について。

Yさんとその他来場者の話を総合すると、

 

1.チューリップ公園自体が、皆さんによく知ってもらっていること、駐車場も充分あり、地元の人も使い慣れている。同日ご近所のイベントも多い

2.千円という手ごろな出店料で、ボランティアや初心者から、プロによるPR&小遣い稼ぎまでフォローできる

3.春から秋にかけ月一回というペースが、「イベント性」と「定期性」のバランスがとれている
4.ライブやラジオ体操などで「にぎやかさ」を作り出すことに成功している

5.優秀な実行委員が揃い、集客にも店舗集めにも相乗効果を生み出した

 

というようなことだろう。

 

当初の目的である公園の活性化はもちろん、

本来、商工会議者などの果たすべき、「起業支援・インキュベーション」、

福祉や社会事業、文化活動などの、市民へのアピール・交流、

 

といった多面的な「地域おこし」効果を生み出していたと思う。

 

前日に新聞で報道されて、
やめるのはもったいない、という声も

多く集まったという。

 

「安室奈美恵じゃないけど、まだまだやれるという時に、惜しまれながらやめる方がいいんじゃないかな。またやってみようか、という話にもなるかもしれないし」


というYさん。

 

やはりこの、力の抜け具合が、良かったのかもしれない。

 

 

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