人に書いてもらう喜び

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先日のケガの記事、反響が大きくて
「やっぱネットは、画像のインパクトやなぁ」と思っている。

実はその日は、
みんなの作業場」プロジェクトの一環として、

高田さんとHさん、
ステキなマダムお二人に、「工作室のイス」を作ってもらっていた。

最後にあんなことになって、お二人には恐縮するばかりだ。
 

「工作室のイス」というのは、
ま、正確にいうと、他にポイントとなる構造も
またバリエーションもいろいろあるのだが、

基本的には、天板と4本の脚を、貫(ヌキ)で固定した、「四角四面」のものである。




それを前提に、費用も材料も計算していたのだが、

当日、よくよく聞いてみると、

美容室を経営している高田さん、

レジカウンター内で使える、高い椅子をお望みである。

 

「まあせっかくですから、作りたいものを作りましょう」と始めたが、

高い椅子といいうものは、下に向かって広がらざるを得ず、
したがって、角度のついた、「工作室のイス」とは違うものになる。



 

フォルムはシンプルながら、
説明しながらでもあり、段取りには手間もかかる。
けっこう難航した。

(ただし、ケガのことは全くの不手際で、このモノのせいではない)


やや長くなるが、
高田さんのfacebook投稿を、ご了解のもと、コピペする。

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先日家具職人さんに弟子入りしたんですよ。
最近巷ではワークショップだとかなんちゃら体験とかいうミーハーなのがやたら流行っているけどなんだか腑に落ちない。
先生自身がど素人だったり、どこかのパクリだったり。

あたしは貧乏なので素敵な家具なんて買えないのですが、だんだん身の回りが薄っぺらいもので溢れかえってきて心まで貧しくなってきます。
もう自分で作るしかないと思って調べたらみつかったこの仙人のような御仁。
5月のある休日、思い切ってメッセしました。
よろしければ詳しい話をってことで、その日のうちに突撃しました。
特にカリキュラムがあるわけでもなく、こんなものが作りたいとお願いして指導料と材料費がいくらかかるか。納得いかなければ遠慮なく断ってくださいとのこと。
 

うむ〜〜どうしよう。
廻らない寿司屋みたいだw
もうすぐ季節は夏、あのガチな作業場でこの暑がりなおばちゃんは10分と持たないような気がしてためらっていた。

そしてある日髪を切りに来た友達のHちゃんが、家具を作りたいと言う。

うお〜〜〜✊みーとぅ!!!
そして二人の意見がまずはスツールを!!

てな感じでお願いして、ちょっと涼しくなる頃に『図工室の椅子』を作るべく二人で挑みました。提示していただいた金額も私のお小遣いでまかなえる程度。


午後からでもいいですよ〜〜って言われたので、二時間ほどで終わるとタカをくくっていたのですけど。

やりだすとまずは木材を切り出すところから。
ネットの手づくりサイトでやってるような『市販のすのこを使って』なんていう手抜きアイデアは一切なし。
ちょっと間違えたら指が飛んでいきそうな機械を何種類も駆使して真っ暗になるまで延々と作業は続きました。

みてくださいこの本格的な木工品。
ギター弾きのHちゃんはそれ用
あたしはお店のカウンターで使えるように高いやつ(そのため下広がりの脚なので若干難しい)

    

    (ここから下は加藤みどりの声&BGM)

杉の香りが溢れる高低二つの椅子。
北欧ブランド家具に匹敵する優しい佇まい。
釘を使わず組み立て、木材を切り出した中から出てきた味のある傷も愛おしさをそそります。

Hさんのお宝ギターもこの椅子の上でますます美しい音色を奏でるでしょう。
片手で軽々持ち上がりほど軽いのにきょうこさんが座ってもびくともしません。
これから長い年月共に暮らしていくことになるでしょう。



宝田さんのことを『匠』と呼んだら
いやいや私は匠ではないですよ〜〜〜。って謙遜かなと思いましたが

そうだなぁ美容師にカリスマって言われてもあんまりいい気分じゃないよな。

うん、これからは親方と呼びます。





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写真撮影も高田さんである。

(このブログで自分の写真が出るのはちと珍しいぞ…)

たいへん好意的に書いていただいて、

また文章もお上手で、恐縮しきり、そしてありがたいことである。
素直に喜びたい。
また、私が「材料の欠陥」と思うようなところを面白がっていただいたり、

学ぶところも多い。

ホームセンターに便利な完成品が並び、

ネットにおしゃれな写真やノウハウがあふれる時代、

リアルに木工なぞやろうという人には、
言葉にはならなくても、暮し方に工夫と方向、
大げさに言えば、主義主張があるのだと思う。

そこに寄り添えるかどうかだけが、
自分の生きる道で、
それこそ、一期一会を、人に学んでいくしかないのだろうと、
56歳にして、あらためて、

謙虚であることの大切さを、かみしめる次第である。

 


作業中…

 

 

 

 

 

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