台風24号襲来10日後の奥多摩に行ってきました。
目的地は川苔山です。
台風の影響で登れないようだったら、無理をせず引き返す心づもりで家を出たのが6時前。
天気は曇り。
奥多摩駅着、8時。
天気が少し回復し、多少の晴れ間もありました。
歩くこと40分、川乗橋バス停着。
林道へのゲートは閉まっていましたが、ゲート横から失礼して林道に。
「落石 通行注意」の看板に気を引き締め前へ。
所々、ガードレールが(落石で)ボコボコに歪んでいたり、岩が落ちていたりでしたが、進めないことはありませんでした。
道々、アスファルトに規則的な傷がついてうっすら削れています。
傷を辿っていくと、道路わきのスペースに枝や岩が寄せられた形跡が。
台風で落石や倒木があったのでしょう。それを重機でさらって、道を通れるようにして行ったみたいです。
と、しばらく歩くと、まさしくホイールローダーが稼働している現場に遭遇しました。
かなりでかい岩をバケットで掬って、沢にポイ。
倒木を器用に折って、これまた沢にポイ。
邪魔にならないように遠くから写真に収めて、ごくろうさまです、と先へ。
細倉橋着。ここからが登山道。
登山道の足元は思ったほど悪くなく、台風の影響がほとんど感じられないほど。
たまに道をふさぐ倒木を思いっきりくぐってやり過ごすくらいでした。
そして、百尋の滝に到着。
行けるところまで滝に近づいて、飛沫を浴びてきました。
ヒャー、気持ちよかったー
滝で元気をチャージしたら、ひたすら川苔山頂を目指すのみ。
この日はそれほど暑くなかったけど、湿度があったので、途中で穿いてた長ズボンを脱いで、Tシャツ短パン姿に。
この格好で正解でした。
長ズボンの下に短パンを仕込んどいてよかった。
ついでに言えば、MILLETのメッシュアンダー上下を着といてよかった。
おかげさまで汗冷えを感じることがありませんでした。
百尋の滝~足毛岩経由~川苔山で、山頂到着。
お昼ごはんは、弁当と、鴨だし南蛮そば。
お弁当を食べながら、お湯を沸かします。
今回はガスバーナーの代わりに、100均の固形燃料と、アルコールストーブを試しに持ってきました。
まずは固形燃料を試してみましたが、これがなかなか時間かかる。
ゆっくり時間をかけながらお弁当を食べましたが、食べきってしまっても、まだ鍋底にぽこぽこ泡が付く程度にしか温まらず。
とうとう固形燃料が燃え尽きてしまいました。
固形燃料では力不足だったようです。
なので今度はアルコールストーブ。
こっちは、当然ガスバーナー並みとはいかないものの、割かし順調。
時間はかかったものの、問題なく沸いてくれました。
ガスバーナーより軽いしかさばらないし、急がない時はこれでいいかもと実感。
沸騰したお湯でカップそばを食べ、残ったお湯は鍋に粉末緑茶を溶かし、食後の一服。
お湯が確保できるのに相当タイムロスしてしまい、山頂に一時間の滞在。
荷物をまとめて、深呼吸して、山頂を後にしました。
この後のルート、鳩ノ巣駅に出るか、古里駅に出るか悩みましたが、タイムロスが大きかったので、短い方の鳩ノ巣ルートを選択。
この日は終始湿度があったので、下山中かなりの部分が霧の中の幻想的な光景。
時折足を止めて、耳を澄ませますが、霧に全ての音や気配が吸い込まれるように、ただただ静寂。
めちゃくちゃ心地いい。
山を下っていたときのこと。
左の斜面に何となく気を引かれ、目を向けてみたら、カモシカがじっとこっちを見ていました、5mくらいの至近距離で。
思わず 「うわー!びっくりしたー」 と声が出てしまいましたが、逃げる気配なし。
しばらくカモシカに話しかけつつ見つめ合っていたら、飽きたのか葉っぱを食べに下っていきました。
この10分後。
「パキッ」という音が聞こえたので、足を止めてじっとしてると、また「パキパキ」と枝を踏みしめるような音。
音のした方に目を凝らすと、30mほど先の斜面の上を、霧につつまれたおぼろな姿だったけども、確実にニホンジカのシルエットが。
全部で4・5頭の群れでした。
霧がかかった日は動物たちも普段と感覚が違うのでしょうか。
カモシカとニホンジカ。
どちらも、野生のに出会うのは、この日が初めてでした。
その後は順調に山を下り、登山道から神社に出た辺りで、携帯で電車の時間を確認。
なんということでしょう。まだ駅まで距離があるというのに、次の電車まであと8分。
これを逃せば30分を無駄に過ごすことになる、いかんいかん!
と、そこからはイチかバチかでダッシュ。
頑張ってみるもんです。
3分前に無事に間に合い、帰路につきました。
<落石 通行注意> の看板
歪んだガードレール
落石に
倒木
作業中のホイールローダー
せせらぎ
何かの毛 熊?
傘・・・ なんで?
百尋の滝
道中、ガスってます
山頂 ガスって景色は見えず
下りもガス
水滴でクモの巣がアクセサリーのよう
カモシカちゃん
可愛らしい顔で、きょとんとこちらを見ています
やがて斜面を下って、葉っぱを食べ始めました
小山
東中野 骨盤