グラン・パラディーゾ 登山 その2 | くまこ と くますけ

くまこ と くますけ

くまこ出没中!
ぬいぐるみ作家のくまこ(親)がくまこクマとくますけクマを連れて
山やドライブへ♪ 
連絡先 yachibisi2@gmail.com

3時半過ぎに目を覚ました。

他の人も出発準備を始めている。


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 大きなボールにコーヒー、紅茶、ミルクの中で好きな物を自分で入れる。

パンは夕食にも出ていたパサパサのパンなので、珈琲に漬けて食べた。

バターとジャムはあったが、乾燥しているパンなのでのどにつかえる。

どこの小屋も朝食はこういうスタイルが多いようだ。

自分で菓子パンかフルーツを用意しておくと良いかもしれない。

 4:00


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真っ暗の中 出発。 月と星が少し見えていた。  4:35


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暗闇の中、ライトの列が続きます。

大勢が山頂へ向かっています。


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歩き出して約1時間、少し明るくなってきました

雪渓になったのでアイゼンを装着。


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ガイドさんと1対1でアンザイレン。

なぜかみんなと違うルートを歩いています。


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くますけに付いた エルベイさん

歩くの速い!


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まわりの山が よく見えてきました。 イタリアの山々です。


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エルベイさん どんどん歩いて行きます。

前方に青く輝く雪面が、、、。

凍ってないか?


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くまこ達は右の方へ 歩いて行きます。


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朝日が当たって 山がオレンジ色に輝きはじめました。


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くまこが 撮った くますけとエルベイさん  6:45

どこ歩いてるの?


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見渡す限り 山が続いています。


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ふと気がつくと やはりアイスバーンの急斜面。

くますけピンチ!

硬い氷でした。完全に氷の斜面でした。 

上に1cmくらい雪が載っていましたが、硬い氷でアイゼンを蹴り込んでも前歯が1cmくらいしか刺さりません。

ストックなど刺そうとしても、はじかれて全く役に立ちません。

エルベイさん せっかくガイドがついているので、難しいところを歩かせようと思ったのでしょうか?

ふくらはぎがパンパンに張ってきた頃、氷の斜面は終わりました。


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おおっ、きれいなこと。


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くますけ達、みんなが歩いているコースへ戻ってきました。


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すばらしい景色でした。


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でも、エルベイさんのスピードはいっこうに衰えません。

時々振り返って「Are you OK?]

くますけ ニコっ とほほえんで、 「お~けぃっ!」

でも、苦しくて 「はぁ~、はぁ~」 いってます。

これは、ヨーロッパ用に身につけた習性です。

国際ガイドの近藤さんに習ったのですが、

ヨーロッパのガイド登山では、リミットのコースタイムがあってそれを下回ると、途中であってもガイドに山頂に到達することは無理と判断された場合は登山を中止して引返す事になる。

苦しそうに登っていても無理と判断されることもある。

ガイドと目が合った時には元気にほほえんでください。

と教えられた。

まじめなくますけ達は、日本でも練習した。

仲間と目が合った時には苦しくても 、「スマイル!」 と言ってほほえみ合う事を。


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くそっ と思いながら必死に追いかけます。

前方の豆のように見えていた人たちに、すぐに追いつくスピードです。

このコースは時間的には全然余裕の筈なのになぜ飛ばす!

今まで登った、モンブランやマッターホルンよりも辛かった。

体調が悪かったのだろうか??

エルベイさん くますけより年上なのに すごい。

●ヨーロッパの登山について

ガイドさんから言われるのが、とにかく軽量化すること。

出発前にはガイドさんの装備チエックがあり、いらない物は置いて行けと言われます。

安全=スピード

朝暗いうちに行動開始して、氷の緩む頃には行動を終了したい。

持ち物は、必要最低限。 今回の1泊2日の装備は下記でザックは約5kg以下。

アイゼン、ピッケル、ストック、水1L、行動食(パン1個、バームクーヘン2切れ、アメ数個)、防寒フリース1枚、ヘッドライト、手袋2セット、サングラス、目で帽、救急薬、コンパクトカメラ、くますけ。

重くてスピードが落ちる=危険。

こういう考え方の登山も有りかな。


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気がつくと山頂手前でした。

さすが4000mを越えると、風が一段と強い。

4800mのモンブラン山頂が強風というのもうなずける。


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後ろを振り返ると登ってきた道が見えました。


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山頂に マリア様が。    8:10


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北方面  モンブランは雲の中


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西方面


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くまこがやってきました。

くまこ達もかなり飛ばしてきたそうです。


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 くまの踊り場    8:25


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フィリップさんも 疲れているようだ。


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「イタリア最高峰だよ。」

「ずいぶん遠くへ来たもんだ。」


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フイリップさんもよくがんばった。


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雲の隙間から日が差している。  

きれいだ。


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さっさと帰ります。


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氷河の残り?


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帰りも一般ルートで無い所へ案内してくれます。

崖っぷちに出てきました。


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虹が。


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この写真では、人が少ない山のように見えますが。

下の写真の背景のように、大勢の人が登っています。

人が歩かないコースを使うので、人が映り込まないだけです。


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時間が余るので途中で休憩しながらゆっくり下ります。

エルベイさん 陽気に脱いだアイゼンを手にぶら下げて、

「このアイゼンを買わないか?ピッケルはどうだ?」 と登ってくる人に話しかけています。

相手にしない人、まじめに「いらない」という人いろいろ。

くまこと二人で、あだ名は高田純次だな と言うことで意見が一致しました。

陽気によくしゃべる人でした。


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フイリップさんも 登り疲れたのか、エルベイとしゃべり疲れたのか、

エルベイを残してさっさと小屋へ向かいます。


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花がいっぱいの草原を下ります。

朝は真っ暗で気がつきませんでした。

こちらは登山道がはっきりしていなくて、思い思いの所を歩けます。

日本だと、ロープを張ってあって登山道以外を歩いていると怒られますが、

フランスも、イタリアもあまりそういうことは無いようです。

羊のウ●コを踏まないように注意すれば、どこを歩いても良いようです。


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小屋に到着  しばらくゆっくりします。   11:00


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お昼は下のレストランで食べようという話になり山小屋を出発。11:35

また高田純次とフィリップさん、二人で話に花を咲かせている。


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今日も良い天気。


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下るにつれて、暖かいから 暑いに変わってきた。


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公園のレストランまで帰ってきました。   12:45


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イタリアだから スパゲッティでしょ! ということで3人が別々のスパゲッティを頼んだのだが、でてきたら3つとも同じ。 ????

フランス語が通じなかった?

まあ、おいしかったから良いけど、、、。


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さあ、シャモニーへ帰ろう   14:00


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途中で草原に シャモア を発見。

こちらでも滅多に見かけられない珍しい動物らしい。

顔がおもしろい。


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トンネルを越えてシャモニーに戻ったら、雨が降っていた。

グランパラディ-ゾ 正解だったな。


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なんだか 疲れて外に食べに行く気分では無かったので、持ってきたお蕎麦を食べた。

なんだかモンブランやマッターホルンよりも疲れた気がする。

フィリップさんも疲れたようで、翌日は天気予報がアメだったのでOFF日にすることにした。

高田純次は翌日もイタリア側で仕事を見つけたようだ。