シャフトのスパインのR&A、USGAの見解 | 電車で酔いどれゴルフのブログ

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2019-05-16 00:36:57
2019-05-16 15:36 余談を追記

シャフトのスパイン⁉ 調整したらダメなんです!


以下の動画の4分55秒~12分くらいまで
教祖の部屋【久々の番長登場】レジェンドから聞いた深い〜言葉⁉️




この動画のタイトルの「シャフトのスパイン⁉ 調整したらダメなんです!」だけだとスパイン調整をしてはいけないように感じますがスパイン調整(スパインの向きをそろえる)、そのものは違反ではありません。
動画でも説明されていますがスパインを利用して特定の球筋を出るように細工したり性能を変える事は禁止されています。

『クラブ製造業者はセット内での均一性を保つため、あるいは完全な対称性を有するシャフトのように機能させるために、背柱(スパイン)を持つシャフトの向きを合わせたり、※並べ方をそろえることができます。
 しかしながら、クラブの性能に影響を与えること(例えば、※スパインを故意に利用するなど)を目的に向きを合わせられたシャフトはこの規則の意図に反するでしょう。
※R&A 原文訳』

上記のようにR&Aはスパインの向きを合わせたり同じ方向に並べたりすることができるとしています。
ただし、スパインを利用して故意にクラブの性能を変えることは禁止しています。例えば、特定の球筋が出るように細工するためにスパインを利用してはいけないということです。

http://www.golfmechanic.co.jp/#alignment

『シャフト・アライメントやスパイン調整はシャフトの歪を大きく改善させ挙動を安定させます。この調整は世界では常識となっています。
 一般的なシャフトの調整方法としては、スパインをヘッドの重心方向あるいはトゥダウン方向に向けて挿すことが推奨されていますが、この方法ではシャフトの暴れは解消されません。実際にはシャフト単体(ヘッドは付けない)でしなり戻りの方向が安定する位置を見つけ出し、ヘッドがプレーンから外れない方向に挿すのが正しいのです。この場合、スパインの位置と関係無い場合も多くあります。スパインの位置ではなくシャフト単体での揺れる方向が重要なのです。
 最終的には弾道解析器などでヘッドが正しい動きをする位置を確認しなければ完璧にはなりません。』

現実に世界の多くのトップ選手がシャフトスパインアラインメントを実施していますがルール違反にはなっていません。

http://www.golfmechanic.co.jp/includes/data_hyo2play.html

2015/2016/2017/2018年のシャフトスパインアラインメントの実施ツアープロのリスト
http://sstpure.com/pro-players/

『Many graphite shafts have a small “spine” or “spines” running along the length of the shaft which may make them bend a little differently depending on how they are oriented during installation. The existence of a small spine is generally regarded as being the result of normal manufacturing processes and therefore not a breach of Section 2b. As previously noted, The R&A and USGA recognizes that it is difficult to produce a perfectly symmetrical shaft. Therefore, provided that the shaft is manufactured with the intention of meeting the above requirement, a reasonable tolerance is applied when evaluating shafts for conformance.

Manufacturers of clubs may orientate or align shafts which have spines for uniformity in assembling sets or in an effort to make the shafts perform as if they were perfectly symmetrical. However, a shaft which has been orientated for the purpose of influencing the performance of a club, e.g. to correct wayward shots, would be contrary to the intent of this provision.』  http://www.usga.org/equipment-standards/equipment-rules-2019/equipment-rules/part-2-rule-2-interpretations.html 

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シャフト・アライメントやスパイン調整はシャフトの歪を改善させ挙動を安定させます。これは工芸品のようなゴルフ製品を工業製品レベルの品質、ばらつきのない製品にするというのが目的なのでR&AやUSGAの言う「スパインを利用して特定の球筋を出るように細工したり性能を変える」という違反行為にはならないという事でしょう。なので米PGAツアーの多くのプロはシャフト・アライメント調整をしていますがルール違反にはなっていないのでしょう。

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シャフト・アライメントやスパイン調整がシャフトの挙動を安定させる、品質向上につながることはわかりますが調整前と調整後で実際はどれくらい差があるのかは私レベルではよくわかりません。
最近のシャフトの向きを変えるカチャカチャ系ヘッドだと当然、シャフト・アライメントやスパインの向きも変わってしまいますがそれでミート率が下がる、ヘッドの挙動が安定しなくなるほどになっているとまでは私にはわかりません。よくわかりませんがプレッシャーがかかって力んで打ったりすると挙動の不安定さが顕著に出てしまうのでしょうか??

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追記
そう言えば、以前 試打会で私用にシャフトを合わせていただき何度打っても調子の良かったドライバーが購入したら自分史上最高の飛びもあれば、フルバックティから赤ティ(レディースティ)までしか行かないなど、初心者のときのようなミスが出たり、超不安定なドライバーがありました。そのドライバーを今はなくなったイーブンゴルフラボがオープンしたばかりのときに相談、スパイン調整していただいたら、初心者のようなドミスが全くなくなりました。やっぱりスパイン調整で挙動が安定したからでしょうか。挙動不審が大きいシャフトのときははっきり違いがでるのかもしれません。でも、これこそ試打会の時に打ったクラブと実際購入したクラブが同じブランドのヘッド、シャフトでもばらつきがあるという事でしょうね。ただ、試打会で打ったクラブと実際購入したクラブでこれだけ差があったのもこのクラブだけなのでまれな極端な例かもしれませんが。

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参考その1:
シャフトの“背骨”の向きは飛びに影響を与える? 与えない? 簡単には説明ができない「シャフトスパイン」の話
https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17211130

参考その2:
スパインってそもそも何? スイングへの影響度を検証
https://lesson.golfdigest.co.jp/gear/topics/article/83693/1/

参考その3:
シャフトのスパインについて
http://www.golfclubsuuchi.com/shaft/spine/

『スパイン(Spine)とは英語で「背骨」という意味です。シャフトのスパインとは、カーボンシャフトの製造段階で出来てしまうシャフトの背骨みたいなものです。カーボンシャフトは円筒状に出来ており、カーボンシートを芯棒に幾重にも重ね合わせて作ります。その際、巻き始めと巻き終わりがあり、これがシャフトのやや硬い部分として残ります。』

『スパインの向きよりも、アンチ・スパインの向きが重要
世間で一般的に行われているスパイン調整は、「スパインの位置(シャフトの最も剛性の強い向き)を見つけて、それを6時の方向(下向き)に合わせる」というものです。これは間違いではありませんが、ベストな方法でもありません。その理由は、スパインは一本のシャフトに二箇所以上あり得るからです。
スパイン調整の目的は振動を安定させることであり、振動はシャフトの最も剛性の弱い向きで安定します。』

スパイン調整されていないクラブ(ゴルフクラブ数値.com)


スパイン調整されたクラブ(ゴルフクラブ数値.com)


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シャフトのピュアリング

What is SST PURE Golf Shaft Analysis and Alignment?


https://www.mamejiten.com/golf/diary/G/090.htm
『程度の差こそあれ、一本、一本のシャフトには 対称性(特に、その肉厚の均一性や曲げ応力に対する強度)といった観点からの歪が 必ず あるが、そうした歪のあるシャフトを無造作に使用すると スイング時のクラブフェースの向きや軌道に大きな影響を与え兼ねず、安定性を欠くクラブになってしまう可能性が高いのだ。特に、歪の大きさは カーボン・グラファイト ・シャフトの場合に(高級なものでも)大きくなる傾向があり、そうしたシャフトに歪の影響が大きくなるような角度でクラブヘッドを装着してしまうと 歪のスイングとショットに与える影響は 大きくなってしまう訳だ。

しかし、そうしたシャフトでも 歪に対してある一定方向にクラブヘッドを装着すれば 歪の影響はほとんどなくなるということに着目したのがシャフトのピュアリングである。つまり、シャフトをどういう向きで取り付ければ良いのかをチェックするプロセス、または、シャフトの芯出しのような調整作業が ピュアリング・プロセスなのだ。

クラブフェースが垂直になるようにグリップエンドを固定してクラブを横方向に振動させた時に その振動が左右に動き続ければ、シャフトの取り付け角度が正しい クラブということになる訳だが、その左右の動きがすぐに暴れ出すような場合は、正しい角度でシャフトが装着されていないことになる。そうした現象を利用して、クラブの挙動を計測機器を使って見ながら正しい装着角度をチェックするのがピュアリング・プロセスである。

しかし、ピュアリングをして正しいシャフトの取り付けを行うプロセスは、比較的時間のかかるプロセスだから、どのメーカーもコストのことを考えて、市販のクラブではそうしたことはしていないのが実情である。』

スパイン調整に比べピュアリングの方が動的な動きを確認しながら調整しているとも言えます。

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余談:
今回の話題のスパイン等、ゴルフ規則の中での用具規則についての記述は2018年までのJGA規則にある「付属規則クラブのデザイン」で記述されていましたが2019年JGA規則では今のところJGAの出版物でもホームページでも見当たりません。

ちなみにUSGAには2019年用具規則のリンクがあります。https://www.usga.org/equipment-standards/equipment-rules-for-2019.html

また、
USGAの方がhtml形式もあるので読みやすいですがpdf形式でR&Aも2019年用具規則のリンクがあります。 https://www.randa.org/RulesEquipment/Equipment/EquipmentRules

2019用具規則の出版物やリンクがないのはJGAだけ???

2019年JGA規則のゴルフ規則(完全版)、ゴルフ規則(プレーヤーズ版)では「規則4プレーヤーの用具」の章はあるが「クラブ、球、その他の用具の詳細な要件と、適合性審査のための相談や用具の提出の手続きは、用具規則参照。」となっていて2018年までのJGA規則にある「付属規則クラブのデザイン」相当のものが見当たりません。
2019年度ゴルフ規則のオフィシャルガイドにおいても同様に用具規則を参照となっています。
ゴルフ規則(プレーヤーズ版)の巻末(199ページ)を見ると用具規則は他の出版物として紹介されています。JGAホームページでも参照可能と記述されていますが参照可能なものは見当たりません。2019年JGA公式ホームページは昨年末からもう5ヶ月近くたつのに工事中レベルです。なんとかしてほしいです。

JGAホームページ
http://www.jga.or.jp/
『現在JGAのホームページはリニューアル中のため、一部のコンテンツは非公開にさせていただいております。
ご利用の皆様にはご不便をおかけし申し訳ございません。
公開時期については改めてお知らせいたします。』

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余談2
紹介したジャンガーの動画において「スパインを利用して特定の球筋を出るように細工したり性能を変える事は禁止」なら「鉛テープを貼るのも性能を変えるのでどうなんだ?」という疑問がジャンガー動画の視聴者コメントでありましたが結論から先に言うとクラブヘッドやシャフトに鉛を貼る事は例外で許されています。

JGAホームページが実質工事中で用具規則についての記述が不足していますので2018年までのJGA規則で解説します。

2018年のJGA裁定集では以下のように鉛テープをクラブヘッドやシャフトに鉛テープに関しては付属規則Ⅱ、1b(ii)の例外として扱われ、貼る事を可能と回答しています。

4-1/4 スタート前に、クラブヘッドやシャフトに鉛テープを貼る
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/decisions/rule04/rule04_index.html
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/decisions/rule04/IT04_2.html#4-1/4
(上記リンクはJGAホームページが工事中なのでもう参照できません。以下は上記リンクが参照できたときの引用抜粋です)

『質問: ラウンドのスタート前に、プレーヤーは重量調節を目的にクラブヘッドやシャフトに鉛テープを貼ることができるか。
回答: 貼ることができる。鉛テープの使用は付属規則Ⅱ、2b(ii)の例外として扱われる。』

2018年JGA付属規則Ⅱ クラブのデザイン
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/ch420/ch420.html
(上記リンクはJGAホームページが工事中なのでもう参照できません。以下は上記リンクが参照できたときの引用抜粋です)

『2 シャフト
2 b 曲げ特性とねじれ特性
シャフトは、その全長に沿ってシャフトのどの1点をとってみても、次のようでなければならない。
(i)シャフトをその縦軸周りでどのように回転させるかに関係なく、たわみが同じとなるように曲がること。
(ii)両方向とも同量にねじれること。』

クラブと球についての規則ガイド
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/info_club_ball_randa20130215_jp.pdf
(上記リンクはJGAホームページが工事中なのでもう参照できません。以下は上記リンクが参照できたときの引用抜粋です)

『2008 年より前の「外部付属物」の規則の注目すべき2つの例外は、(a)シャフトやヘッドに鉛テープを貼ることの許可、(b)ホールから球を取り出すことを援助するためにパターのグリップエンドにサクションカップを付けて使用することです。鉛テープはクラブの性能に影響を及ぼし、ゴム製のサクションカップはグリップのバットエンドの外径を越えるでしょうが、こうした両アイテムの使用は、この新しい解釈の下でも伝統的という理由に基づき引き続き認められることになります。』

これに相当する2019年規則(用具規則)がUSGA/R&Aにはありますが英文なので2018年までのJGA規則を紹介させていただきました。

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