ジャズ&洋楽訳詞 “Groovy Groovy ~and all that jazz~”

 


Moon River
(Johnny Mercer/Henry Mancini)

※「Moon River」の英語歌詞はこちら



Moon River
ムーンリバー

Wider than a mile
なんと広大な川


I'm crossing you in style
僕は堂々と渡ってみせる 

Some day
いつの日か


Old dream maker
君は僕に夢を与え

You heart breaker
夢を打ち砕きもする


Wherever you're going
でもどこへ流れゆこうと

I'm going your way
僕は君についてゆく


Two drifters, off to see the world
二人は世界を旅する流れ者

There's such a lot of world to see
世の中は見たいことで溢れている


We're after the same rainbow's end
僕らは同じ見果てぬ夢を追い求めているんだ

Waiting 'round the bend
あの曲がり目の向こうにある


My huckleberry friend
我が心の友よ

Moon River, and me
ムーンリバー、君と僕とで




(日本語訳:東エミ)
※この訳詞は、BS日テレの番組内で使用されました



     


今夜の曲は「Moon River」。
あまりに有名で、馴染みの深い曲ですね。

けれども...
正直、和訳するのに、ひどく時間がかかってしまいました (´□`;)

歌詞は短いし、訳すのに手間はかからないかと思いきや
この物語に入れば入るほど、あれこれ自問し始めたのです。

一体、月の川 って何?


いろいろとこの歌詞の背景を調べたところ、
まず分かったのは “Moon River” は実在していて
作詞者、Johnny Mercer(ジョニー・マーサー)の生家の裏にあるそうです。
パソコン The Johnny Mercer Foundation

歌詞に出てくる単語を見ても、いくつか引っかかる箇所が出てきました。

まず、「rainbow's end」
これを直訳すると「虹の端」。

これは言い換えると「the end of the rainbow」ともなりますが、
『虹が地面に接するところ(虹の端)には pot of gold=金のつぼがある』

と古今東西で云われているそうで、つまり
『辿り着けぬからこそ、追い求める価値ある。それが夢、理想郷』

ということにもなる。なので「虹の端」とするのではなく

私は “見果てぬ夢” と訳しました。


次は、「My huckleberry friend」です。
これを直訳すると 「 私のコケモモの友 」。
これでは、なんだかよく分かりましぇ〜ん (´□`。)

けれど... ‘ハックルベリイ’と聞いてパッと思いつくのは、
アメリカの文学史に残る名作、マーク・トウェインの
『トム・ソーヤの冒険』と『ハックルベリイ・フィンの冒険』。

少年たち、夢、冒険 といったキーワードが次々と浮かんできます。

作詞者ジョニー・マーサー自身も
“幼い頃、野生の木の実を摘んだりした想い出からきた言葉”
と説明していることから、「My huckleberry friend」には
「少年時代の仲間、幼なじみ」といったニュアンスがあるのだと思います。


で、まとめると、、、

幼少時、よく遊んだ川を思い出しながら、少年のときに抱いた気持ちを
歌詞にしたためたということになりそうですが...

もーっとイメージを膨らませ、深く感じてみようとすると
「Moon River」 という川は、“自分の人生” ということに置き換えられるぞ!
とも思ったのです。


ムーンリバー、なんと広大な川
いつの日か、僕は胸をはって渡ってみせる

確かに人生は広く長い。その長く続く流れの中で
自分の心に正直に胸をはって堂々と生きたいと、誰しもが願うもの。

君は僕に夢を与え そして 夢を打ち砕きもする
けれど どこへ流れゆこうとも 僕は君についてゆく

長い人生において、人はときに夢を抱き、ときに夢に破れる。
けれどそれでも人生は流れ、そしてその流れに身を任せるのが人。

二人は世界を見に旅に出た流れ者
世界は知りたいことで溢れている

人生とは、自分の心に抱いた思いが形になっていくもの。
つまり自分が見たいと思ったものを見るし、行きたいと思った先に行き着く。

僕たちは、あの曲がり目の向こう側にある
同じ見果てぬ夢を 追い求めているんだ

夢を追ってこそ人は、そして人生は輝き出す。
決して夢を忘れてはいけません!


今まで、曲の雰囲気だけで楽しんでいたこの曲でしたが
この物語に入ったら最後、
その深さに抜け出せなくなりそうでした... ふ~~~( ̄。 ̄;)

さて、「Moon River」は、1961年に公開になった
映画 『ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany's)』 の挿入歌として
主役のオードリー・ペップバーンが自ら歌ったことで知られています。
下記に歌うオードリーの映像があります。ご覧下さい♪





ティファニーで朝食を [DVD]

¥2,625/Amazon.co.jp


ティファニーで朝食を/トルーマン・カポーティ

¥1,260/Amazon.co.jp
※1958(昭和33)年、米国の作家トルーマン・カポーティによって書かれた原題『Breakfast at Tiffany's』は、2008年に村上春樹氏の翻訳により再文庫化。最初の文庫化は昭和43年で、龍口直太郎氏訳によるもの。


Henry Mancini: Moon River and Me/Moon River & Me

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Moon River: The Very Best of Andy Williams/Andy Williams

¥932/Amazon.co.jp


Hello, Dolly!/Louis Armstrong

¥1,398/Amazon.co.jp


Buhaina’s Delight/Art Blakey

¥1,230/Amazon.co.jp



映画 『Breakfast at Tiffany's』 より、オードリー・ペップバーンが歌う「Moon River」。




Andy Williams/Moon River (in 1962). 「Moon River」はこの方、Andy Williamsの歌声によってヒットしました。渋いな~。




ドイツ人の歌手、Thomas Quasthoff。本当、素晴らしい歌声!必聴です!




Louis Armstrong のオンリーワンな味はこちら!




Art Blakey & the Jazz Messengers/Moon River. アルバム「Buhaina's Delight」より。




Kenny Drew & Hank Jones Great Jazz Trio/Moon River




Elton Johnも歌っています。




The Honey Trees/Moon River







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