マリックスラグーンで、10名くらいの中高年女性達に囲まれた。北海道士別市の「元気母さん!夕の市、ほのぶぉ~の工房」という所で野菜・花の直売、加工等をされている方々であるという。観光・視察で来県されたらしい。

 「昼間、県庁に知事さんに会いに行ったけど、会えなかったわ~。でもここで会えて良かった~」「知事さんに会いに宮崎に来たのよ~」とか言われた。本当に恐縮である。皆さんとは、ジャージ姿だったが、写真を撮ったり、握手をさせて頂いた。


 ここの所、連日議会(一般質問)だったので、朝の登庁や議場への行き帰りは大体時間が決まっている。その時間に合わせ、沢山の観光客の方々が来庁されておられ、議場へ通ずる廊下で待っておられる。連日、多くの方々と写真を撮ったり、握手をさせて頂いたりしている。

 長野、山形、山口、静岡、愛媛、北海道等々全国津々浦々・・・・・「○○県から来ました~」とか言われると、わざわざ有り難いの一言である。

 ○○県から来ましたと言われる度に、その県の知事さんの顔と名前が浮かぶようになった。「○○県ですか~、○○県は○○知事さんですね~」と声を掛けると、時々、ポカンとされることがある。

 結構、ご自分の県の県知事さんをご存じ無い方が多いのに、ちょっと驚く。


 一般質問、自分の言葉で話すときは、出来るだけ行政用語を使わないように、県民の皆様に広く理解されるように、平易な表現にするように、たまにはユーモアも入れるように、努力・考慮している。

 その最後の最後、武井議員から「NIE教育」についての質問がなされた。答弁中「いもがらぼくと」と発言したが、正しくは「くろしお」の間違いであった。別に議事録を訂正することのほどでもないが、咄嗟に「くろしお」という単語が出なかったのだ。最近、読んで無いからだろう(笑)。

 新聞雑誌・本やネットニュースなどの「活字」を読むことは、答弁させて頂いた通り、言語力・語彙力・日本語力・リテラシー・文章の構成力・理論的な思考力等の養成という観点から非常に重要であると認識している。

 ただ、新聞雑誌等の記事を漫然と読むのではなく、例えば、その記事の事実や背景、社説の内容・論調について多角的な視点にたって思惟してみることが大切である。僕も、たまにやるが、最も効果的な方法は、反対の立場になって論じてみることである。


 いわゆる、ディベートである。その是非は別として、自らの反論の整合性や正当性、妥当性、意味や意義について説得力のある論理展開をしてみるのである。

 全国学力調査によると、本県の小中学生は純粋な学力は全国平均以上であるらしいが、「活用」、つまり応用力・想像力等が平均以下であるらしい。本県基礎教育の今後の課題である。

 国家や社会の状況が劇的に変化し、将来の展望・予測が困難な今日、特に若い世代には課題抽出とその解決・対応・適応能力が求められる。


 最も重要なことは、文章は読むことより書くことだ。