何故か、突然、富士山に登ってみたくなってトライした。登山自体、初めて。いきなり3776mの高さは無謀かなと思ったが、とりあえず登った。5合目の富士宮口までは車で行ける。ご来光を頂上で拝むため、出発は深夜零時。5合目の気温、15℃。真っ暗のなか、懐中電燈を灯しながら、火山灰の急な山道を黙々と登る。驚いたのが、登山者の多さである。特に、外国人が多いのにビックリ。中でも、インドネシアチームなどは、笑いながらへっちゃらという感じ。あるネパール人など、駆け足のように登って行く。しかも裸足である。気圧の変化も酸素の減少も全く気にならないらしい。「君はヤクか?」と思わず、突っ込みたくなる。エベレストのあるネパールでは、3000mなんて普通の生活区らしい。約2時間かけて、7合目に到着。平気かなと思ったが、これが意外にしんどい。7合目が標高約3000m。気温が一気に下がって6℃。しかし、満点の星。流れ星がそこら中に飛んでいる。一緒に登った後輩芸人の早川は、携帯電話で彼女に「今、星が流れたから、願い事を言ってごらん」なんてロマンチックなことをほざいている。こんなに沢山の流れ星を一度に見たのは初めて。とても幻想的である。これは、UFOが出てもおかしくない。早川曰く「UFOは純粋な人にしか見えないので、東さんには無理ですよ」って、ほっとけ。7合目から、約1時間かけてやっと8合目に到着、と思いきや、何とそこは、元祖7合目という所。なんじゃそりゃ? 元祖があるなら、本家や初代なんてあるのかな? 聞くと、富士宮口ラインには7合目が二つあるらしい。どっと疲れる。そのせいか、突然、身体に変調が……この続きは次回。