午後2時過ぎに東京着いた! 雨だった! 一度家に帰って学校行こうとしたが、首都高速が大渋滞で、5限の「英語音声学」は自主休講。まぁ、あの授業は、本意ではないけど、今回「捨て」かな~長旅の荷物の整理等もあることだし、6限から行くことにする。
 昨日、撮影の合間、突然監督が僕にすうっと近づいて来た。何かな?と思いきや「東さんは、役者になればいいのに・・・・・・」と思いがけない科白。「僕は、40作以上この作品を撮ってますけど、こんなに感情豊かに演ずる人初めてですよ・・・・・・・・」だって、監督突然どうかしちゃったのかな? 熱でもあるのかな~? なんて思った。 人を褒めるような人ではなさそうなのだが(いや、失敬)・・・・・・・スタッフに聞いても、あまり人を褒めることはしない監督らしい(まぁ、恐らくシャイなんだろうけど・・・・・)その監督が言う。「東さんは、このまま芝居やって行けば、きっといかりやさんみたいな役者になれると思いますよ。 そうなるといいですね~」だって・・・・・・どうもお世辞ではなさそうだ。 
 「いや~、どうも・・・・・・」なんて、僕は照れながら、何と返していいやら・・・・・・まさか、「僕、田舎に帰って政治やろうと思ってるんですよ・・・・・」なんて間違っても言えないし。ただ、シャイな笑いを返すのみであった。こういうドラマに行くと、そういう風にスタッフの方々に結構褒められたりするのだが、実際となると中々仕事のお呼びがかからないのは、何でだろう? 何でだろう? 何故か何でだろう? やっぱ、イメージが悪いからかな?
 監督が続ける。「僕もね、たけしさんみたいに自由に映画撮ってみたいんですけどね~、知名度の問題もあるし、中々自由に映画なんて撮らせてくれないんですよ・・・・・・・今、僕は、こういうエンターティンメント作品を主に撮ってますが、これはこれで結構難しいんです。第一に、お客さんに面白がって頂けなければ、娯楽作品としては成立しません。 常に、お客さんのことを考えて、創っているんです。ですから、時には過剰演出なんかもしなきゃいけないし、仕方無いんですよね~~お客さんに分かってもらえなけらばなんにもならないのでね・・・・・・・・・・」監督の横顔が少し寂しそうだった。
 映画についてのドラマツルギーや構成、そういった話を5分くらいだったか、監督と交わした。
 昨日のシーンは、宇梶君を撃つシーン(撃つのだが、腰が引けてて全然当たらない)。現場はミナミの実際のクラブでの撮影だったが、そこにいたそのクラブの実際の店長が「いや~、すごい迫力の演技ですね~~普段の東さんからは想像もつかないですわ~」だって・・・・・・・「まぁ、拳銃ぶっ放したりしてますからね~」と僕。確かに、迫力のあるシーンだった。いや、敢えてそうしたのだ。昨日のシーンは、今回のドラマに数ヶ所ある山場のシーンの一つだったからだ。
 話は変わるが、宇梶君が「東さん、覚えていますか? 数年前、三宿の呑み屋さんでお会いした時、東さんが僕のかみさんに祝儀として1万円くれたんですよ!」だって。 良く思い出してみたら、そうだった。確か、宇梶君のかみさんだとは知らなかったが、横にいた清楚で美しい女性が歌がとても上手だったので、その頃、ずっと聞いていた工藤静香さん(本当は中島みゆきさんの慟哭がベスト)の「慟哭」をリクエストして歌ってもらったのだ。それがまた上手で、感動し、それに対してのチップとして、差し上げたような気がする。「いや~、あの時、酔っていたとはいえ、大変失礼なことをしてしまって、あの時は申し訳ありませんでした~」とか言ったら、宇梶君「いや~あれから、東さんをテレビで見るたびに、家族ではその事を話して、応援しているんです。 あの時はありがとうございましたと、かみさんからも言付かって来ました」とさ・・・・・・・・まぁ、こちらはすっかり忘れていたけど、いろいろあんねんね~
 まさにいろんなことがある今回の「ミナミの帝王」また、明日は、夜8時くらいの新幹線で大阪ですわ~ ほな! 学校行って来ますわ!