今日、ハンドボールのイベントに呼ばれて行った。 横浜の文化体育館。 全日本と、4カ国のクラブチームの総当たり戦の決勝とも言える試合。 全日本対ロシアの試合の前に、エキジビジョンマッチで、横浜商工高校(全国制覇常連高)のハンドボールチームに入り、試合をした。 この横商の監督がこれまたユニークで、とても監督とは思えない。どちらかというと、現場監督と言った方がピタリとくる。 現場監督というより、任侠と言った方が、ぴったりかな?  個人的には大好き系のキャラだった。 もっと早く知合いたかった。 これまで、いろいろな場所で何度かお会いしているらしいのだが、気付かなかった。   これまでも、ハンドボールのイベントにはちょくちょく呼んで貰っていたが、謹慎明け後は初めて。 何か、嬉しかった。プレイは、当然思うようには出来なかったが、僕にとってハンドは神聖なもの。  本当にピュアーだった高校時代の最大の思い出である。  それにしても、多くの観衆の前でコートを駆け巡るのはとても気持ちのいいものだ。 コートにいると、高校時代の真っ白い思い出が次次とフラッシュバックした。 どちらかと言うとマイナーなスポーツに一心不乱に捧げた青春だったが、 あれはあれで、良かったんじゃないかなと思わせてくれた。  全日本対ロシアの試合を解説しながら、アナウンサーに「東さんは、高校時代どこのポジションだったんですか?」と聞かれ、「デフェンスは、トップでした」と答えると、「じゃ、全体を見渡しながらも、相手を撹乱するトリッキーな動きが得意だったんですね」と言われた。 トップとは、全体のバランスを考え、トリッキーで、瞬時の判断力、並びに瞬発力を要するポジション。ある時は、徹底的に守り、ある時は一番最初に攻撃を仕掛ける。ハイリスク、ハイリターンのポジションである。 そのチームの良し悪しは、このトップで決まると言っても過言では無い。 世の中、実に上手くできてるもんで、僕の、その後の人生も、正しく、トップポジションのようだった。 トップは、人一倍疲れるポジションだった。 練習は本当にきつかった。 人より何倍も走らなきゃいけなかった。でも、いつしか、僕は、トップポジションが好きになっていた。 僕は、トップのような自分の人生をいつか好きになるときが来るのだろうか? そんなことを考えながら、キーパーに飛び込んで行く自分の姿が、今日、横浜にあった。