1日(木)名古屋から最終くらいの新幹線で帰って来た。東京駅に着いて、雨が上がっていたので、走って帰ることにした。山口君に「今、東京駅に着いた。これから走って帰ろうと思う」とメールを打ったら、「相変わらず、ストイックですね~僕は、これからアダルトビデオでも借りに行こうかなと思っていました。俗物です・・・・」とレスが帰って来た。夜中、東京駅から走って世田谷まで帰る人間より、その時間、アダルトビデオを借りようと思う青年男子の方が、よっぽどまともで健全である。
 吉武に車の運転を任せて、一人走り出した。さすがに走っている人は誰もいない。皇居前広場の公園で、堂々とカップルが熱い抱擁・口吸いなどを交わしていた。それを見て、このカップルに雷が落ちたら面白いだろうな~なんて考えたとたん、雲行がおかしくなり、落雷と共に豪雨になった。驚いた。走り始めて、5分も経っていない。車は、約束の青山3丁目で待つだろう。気を利かせて、迎えになんか来てくれないだろうなぁ。吉武はそういう応用は利かないヤツだ。お金も持っていないので、タクシーに乗る訳にもいかない。泣きそうになったが、仕方無く、雨に打たれて走ることにした。しかし、凄い雨で、皇居のお堀に流されるかと思った。下から上に稲妻が上がって行く雷を初めて見た。国会議事堂に稲妻がかかったりすると、まるで怪獣映画のようだ。
 雨の中を走るのは、久々だった。前は、よく雨の中で走る練習をした。マラソン大会は晴ればかりとは限らないからだ。実際よく雨が降った。特に、沖縄マラソンは、毎年雨だったように記憶している。
 そして、2日(金)渋谷の紀伊国屋に本を買いに行った。帰り、凄い雷雨に遭った。東急の中から人々が1歩も出れないのだ。皆、傘を持っているのに、外へ出ようとしない。それ程、激しい雷雨だった。ここ数年でも始めてじゃないかな~東京での、あんな雷雨。僕は、その中で颯爽と、一人、傘を指して外に出た。凄い雨脚だ。傘を指したはずが、完全に指せていなくて、傘が頭の周りで閉じてしまった。一瞬、前が見えなくなった。傘で頭が包まれたのだ。傘お化けのような形になり、肩から下がびしょ濡れになりながら、慌てて建物の中に戻ったら、周りの人達から失笑がもれた。くそっ! と思って、もう一度チャレンジしたら、ビーチサンダルだったので、歩道が滑って思いっきりこけた。持ってた本なんか、散らばるし、バッグはひっくり返るしで、大変恥ずかしい思いと痛い思いをしたのだった。何か、しまんね~な~