今回の獅子座流星群は凄いというし、これを見逃すと後200年も見れないというので、見に行くことにした。前回(1998年11月)の獅子座流星群も見たが、丁度謹慎中で気持ちが落ちこんでいたせいもあってか、はっきり言って大したことはなかった。都内の自宅の窓から見たが、流星は2時間で数個しか確認できなかった。今回は、前回の失敗を教訓とし、万全を期して思いきって富士山に見に行くことにした。五合目まではチェーン規制で行けなかったので三合目で見ることにした。これが凄かった。流星の一つ一つが大きいし長いのだ。ピーク時には全く切れ間なく流れる。まさに天体イリュージョン。打ち上げ花火のように星が流れるのだ。こんなに流れたら、最後には星が無くなっちゃうのではないかと心配になるくらいである。お願い事をしようにも、流れ星が多すぎて願い事が足りなくなってしまうくらいだ。「家族が皆健康でありますように……髪の毛が抜けませんように……仕事が増えますように……授業の単位が取れますように……かみさんが僕に優しくなってくれますように……」世の中が不景気なせいか見物客も多く、皆神頼み的に口々に願い事を言っている。願い事はまさに世相を反映しているのだ。「totoが当たりますように……お父さんがリストラされませんように……景気が回復しますように……ローンを早く払い終わりますように……彼氏の引きこもりが治りますように……ストーカーが捕まりますように……ウサマ・ビンラディンも捕まりますように……世界が平和でありますように……」中でも一番笑ったのが、一緒に行った後輩芸人の早川がポツリと言った「早く、むけますように……」だった。