日本の若者の「残念すぎる語彙力」 あなたの日本語力は大丈夫? | さようならを言う前に

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さよならを言う前に言っておきたいあんなことこんなことをド~ンと言ってみよう!

 

                 

                     

 
スマホ社会の現代日本。
若者たちは黙々と動画やゲームの画面と向かい合い、
用事は絵文字を含む超短文メールを素早く
打つばかり。

時間を割いて他人と会って話すのは「タイパが悪い」
とすら言う彼らと、「生きた」日本語の距離がいま、
信じられないくらい離れたものになっていると
言ってもいいでしょう。
 
言い換えるならそれは、年配者との間の大きな
コミュニケーションの溝。 

日本人なのになぜか日本語が通じないという
笑えない状況は、もはや見過ごせませんが、
「その日本人同士と思うところが盲点」などという
言語学者もいるのだとか・・。



「一家心中」「不要不急」などの意味が解らない
という若者が大勢いるのだそうです。

コロナ禍では、「不要不急の~」という言葉を
使った注意が当局からさんざん連呼されましたが
「ふようふきゅう」とはどういう意味か、
はじめは全然わからなかったと言った人がいたという。

「不用品のフリマアプリに関係する言葉かと
思った」そうで・・・。

他にも、「外出は控えて、とかの控えてってどうする
こと?」と言った若者もいたという。



日本各地の主だった自治体で進められている、
在日外国人との交流ガイドライン作りという
ものがあります。

自分たちの地域で暮らす外国人の不便を少しでも
減らすため、さまざまな取り組みがなされている
のですが、なかでもその基本となるのは、
「やさしい日本語」の周知と普及です。

「やさしい」には、「易しい(簡単な)」と
「優しい(相手を思いやる)」の2つの意味が込められ、
だいたい次のような決めごとになっています。

1,簡単な言葉を用いる            
2,難しい言葉は、平易な言葉に換えて     
3,話を長く続けずに、短く区切って話す    
(1つの文に1つの内容――を心がけて)  
4,具体的に伝える              
5,ゆっくり話す               
6,相手に伝わっていないと感じたら、別の言葉や
表現に言い換えて伝えなおす      
 7,語尾を濁して、相手に意図をくみ取ってもらおう
としない。最後まで言い切る      
8,カタカナ外来語はできるだけ使わない    

 わかりやすい例をいくつか挙げると、この
ような感じになります。

◆「~はご遠慮ください」→「~はできません」
◆「必ず施錠してください」→「必ず鍵を   
              かけてください」                
◆「医療機関を受診してください」→「病院へ 
              行ってください」
◆「運転を見合わせています」→「電車は動いて
                おりません」
 
外国人に相対するときの手引きではありますが、
なるほどと思うことが多く、今の日本人に
とっても十分参考になりそうではありませんか。

老いも若きも世代を超えて、いったんみんな同じ
易しい(優しい)言葉を通い合わせてみれば、
相互の理解もきっと進むはず。

特に、会社で若い人に接している年配の方たちに
とって、役立つ示唆になれば何よりです。



【やさしい言い換え:力試しクイズ】

問:次の言葉をやさしい日本語に言い換えて
みてください。

① 「避難する」
② 「未加入」 
③ 「該当者」 
④ 「土足厳禁」

⑤ 「天地無用」
 
 (※模範的な答えは、記事の最後に)




 【やさしい言い換え:力試しクイズの(模範的な)答え】

① 「避難する」→「逃げる」      
② 「未加入」→「まだ入っていない」  
③ 「該当者」→「当てはまる人」    
④ 「土足厳禁」→「靴を脱いでください」
⑤ 「天地無用」→「この荷物は上下を逆に
         してはいけません」

何だか笑っちゃいそうですけど、このように言わ
ないと通じない世代がどんどん増えている
のでしょうね~~


 
 

 

                

 

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