ザ・クレイジーズ(1973) | とし104の気ままに映画プログ2

とし104の気ままに映画プログ2

ブログの説明を入力します。B級な映画や主にホラー映画を自分の独断と主観でupさせていただきます♪そんなに投稿マメではないですが、よろしくお願いします。





久々に巨匠ジョージ・A・ロメロ(ゾンビ)のあまり知られてはいないですが…心に刻みつけられるインパクトとロメロらしい文明への風刺と皮肉に満ち溢れた怪作?!かな?「ナイトオブザ・リビングデッド」と「ゾンビ」の間に撮られたポリティカルサスペンスになるのか?パニック映画になるのか?そんな作品です。









ある夜のこと………

幼き兄妹がふざけあっていると、父親の様子がどうも?おかしい?(・_・;?
バールを持って振り回して家の中を破壊しまくっている!!??
兄妹はじっと物陰から黙って見ていることしか出来なかった。妹が寝ている母親をベッドに起こしに行くが…母親は既に惨殺され事切れていたのであった!!
プッツン切れているオヤジは床に灯油をばらまき火を放つ!!!!

家はたちまち火の手に包まれ平和な家庭は地獄と化する!!
しかしこれは更なる悲劇への序章に過ぎなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

消防団のディヴッド(W・G・マクミラン)は恋人ジュディ(レイン・キャロル)との甘いひとときを過ごしていたのだが、急な火災の電話により、現場へと直行する。
ジュディは自分のオトンポのブルックマイヤー先生の病院に向かう。病院には兄妹が収容されていたが…オトンポ先生ではなくて見知らぬガスマスクをつけた男が治療にあたっていた。病院内をガスマスクと防護服で完全武装した兵士たちが大勢慌ただしく動き回っていた。目を白黒させるジュディにオトンポ先生が「何やら?伝染性の強いビールスがこのエヴァンスシティーに蔓延していて非常事態宣言が発令されることになる。だから君は妊娠しているからディヴッドとともに家に帰ってこの予防接種を打っておくんだ!!」と注射器を手渡される。

ディヴッドと同僚のクランク(ハロルド・ウェイン・ジョーンズ)は消火にあたるが、とても延焼がひどく消火しきれそうにはなかった。傍らでは発狂したオヤジが泣きわめいていた。事情を聞くと、このオヤジは嫁はんをぶっ殺した挙げ句、部屋中に灯油をばらまいて火をつけたらしい?ということを聞かされた。


町を取り仕切るライダー少佐とブルックマイヤー先生が言い争いをしていたが…もうエヴァンスシティーは軍政下に入り、軍の医療班が来て病気の治療にあたり、報道管制もしかれて完全に封鎖されることになるのを告げられる。

ディヴッドとクランクは上司から大体のことを聞いてジュディと落ち合おうと車を走らせる。
ディヴッドたちは車を猛ダッシュさせるジュディを見つける。ジュディは抗生物質をディヴッドに届けようとしていたのだ。

ジュディの車もディヴッドの車も白防護服&ガスマスクの軍の一団の検問で止められてしまう。しかもジュディの注射器も没収されてしまう。トラックの荷台に閉じ込められる3人は、以前にブルックマイヤー病院で盲腸の手術をした娘キャシー(リン・ローリー)の親子と会う。

白防護服軍団は手際よくデスコで踊る若者たちや、家庭で就寝についている親子や、カポーを着々と拘束して、高校へと連行する。




ブルックマイヤー病院を臨時司令部に設定して、ライダー少佐に代わって暴動鎮圧のスペシャリストのベッケム大佐が責任者として派遣される。

お偉いさん方が対応に苦慮していた。小さな町とは言えども3000人以上の人口があって土地も広い。農場の住民たちは武器もたんまりと所持している。封鎖が遅れれば遅れるほどエヴァンスシティーから全米へと拡散してアウトブレイクするおそれがある。場合によっては核兵器の使用も辞さないと考えていた。そのためにエヴァンスシティーの上空に爆撃機を待機させていた。

ディヴッドは元米軍グリーンベレーの特殊部隊で、クランクも元軍人で腕っぷしも強い。2人は白防護服兵士の隙を突いてぶっ倒して車と武器を強奪して、あてのない逃避行へと車を走らせる。とりあえず親子も一緒に5人で郊外のカントリークラブを目指す。
町の至るところは白防護服姿の軍隊で封鎖されていた!!







ベッケム大佐がライダー少佐の報告を聞く。昨夜半に軍の輸送機がエヴァンスシティーのはずれの山中に墜落した。その際に積んであった細菌兵器のトリクシーが川に落ちてしまい、そこから町の飲料水に混入したためエヴァンスシティーの住民はほぼ全員が罹患したものと推測される…

ベッケム大佐は判断を下し、戒厳令を敷き住民たちが抵抗したり襲ってきたら容赦なく銃殺すること、遺体は全て焼却すること、を命令する。

早速保安官や市長が抵抗したため、保安官は銃殺される!!
市内のあちこちでトリクシーのせいで発狂したのか?理不尽な軍隊の仕打ちや横暴さに耐えかねてか?わからないですが………あちらこちらで市街戦のような局地的な反抗が起こっていて…パニック状態と化していた。軍隊の方にも被害者が出てきてしまっていた。

軍から強制的にトリクシー研究班の隊長みたいな化学者のワッツ博士が徴用され、ムリクリにジープに乗せられる。化学者は「嫌だ、嫌だ!おいら一人だけ行ったとこで何も出来へんで~ちゃんとコンピューターとデータと必要な専門スタッフを揃えなきゃ話になんないッぺ」とダダをこねていたが、MPの軍人は「とにかく一刻も早く連れて来るようにとの命令ですから…」の一点張りで強行的に化学者を司令部へと連れて行く。


籠城して猟銃を乱射するオヤジを犠牲者を出しつつ、どうにか射殺して中に入り込む白防護服軍団が中を調べると………激しい銃撃戦が交わされた最中なのに白痴の表情でピアノを弾いているネーチャンに、2階で呑気に編み物をやっているオバアチャンがいる。
白防護服の一人がオバアチャンを保護しようと近寄ると………ニコニコ顔でリリアンを兵士に突き刺しまくる(*゜Q゜*)


このバアサンは兵士を刺殺したあと、また平然と座って編み物を続けている。他の兵士が駆けつけると血まみれで悶絶している兵士を横目に「やあ( *・ω・)ノみなさんこんにちわ♪」と挨拶をしている。

このトリクシーに感染した人たちは、パット見は普通で何もわからないのが特徴であり、それが始末に負えないのである。血やローゲーを吐くとかレイジウィルスのように凶暴なゾンビのようになるとかが無くて…徐々に徐々におかしくなっていき、やがては完全に発狂して、人を容赦なく傷つけたり、襲ったりしてやがては死ぬか?狂ったまま廃人になるかのどちらかしかない!!という末恐ろしいウィルスなのである。
化学者が言うには…まだ解毒剤やワクチンのようなものは開発出来ていないとのことであった。唯一救いなのは動物や鳥などからは感染しないで人や猿からしか感染しないということぐらいらしい。


町の封鎖があらかた完了した白防護服軍団たちは、民家を占拠して勝手にくつろいでいたり、焼却する死体からサイフを盗み出したり、好き勝手やっていた。


ディヴッドとクランクたちは空き家で一晩を過ごし、今後の予定を考えていた。

そんな最中、早速だが、父娘の親子のキャシーの様子がどうも?おかしい?!言動がしどろもどろして、何だかヤクでラリっているみたいになってきていた!!!
クランクはいち早くその症状に気づき、ディヴッドに「あいつらはどうやら感染しちまったらしい。足手まといになるから置いていこう」と告げるが………結局、そう邪険にも出来ないので行動を共にすることになる。

リン・ローリーさんは、同時期に「処刑軍団ザップ」や「シーバース」など似たような巨匠の作品に出ていてコケティッシュな魅力をふりまきつつも、どの作品でも徐々に発狂していく役柄を演じております…………………




軍司令部になっているブルックマイヤー病院でも焦燥感が漂っていた。化学者に訊ねるも…ウィルスを培養して、サンプルを採り…そっから血清を作るのには数週間はかかるだろうと言われる。
化学者はとりあえず高校の化学室で血清を作るのに取りかかり、軍司令部と無線を繋いで、一刻も早く密閉容器や消毒器具の取り寄せをベッケムは要求する。




あちこちで市民と(患者か?)白防護服軍隊との衝突は繰り返されていて、兵士の中からも感染したり逃亡しようとしたりして射殺されたりする奴も出てくる。
手製の爆弾を投げたり、死んだ兵士や市民の後をレレレのおじさん風に竹ボウキでサッサ掃除してるつもりなのか?謎のレレレの女子もいるwww

レレレのお姉さん?!





ディヴッドたちは、逃走しようとしているところを偵察ヘリに発見されるが………森の中からゲリラ戦を行い、ヘリの操縦士を射ち殺したのか?ヘリを墜落させる!!
一行は森の奥へ逃亡するが尚も執拗に白防護服軍隊が追撃の手を緩めることなく迫って来ていた!!


夜になり、民家を不法占拠している白防護服兵士を強襲して、ディヴッドは奴等の目的と事情を聞き出そうとする。
見張り巡回をしている2人をクランクが瞬殺して、踏み込む。




ディヴッドは締め上げて、背後からクランクが銃を突きつけ、事の真意を聞き出そうとする。兵士は「ウィルスにこの町が汚染されているので…全住民を高校に隔離すること。おいらたちはそれ以上のことは詳しく聞かされていないんだ~」と白状する。
ディヴッドは殺すつもりはなかったのかもしれないが…何だかプッツン切れかかってきているクランクがちょっと動いた兵士を射殺し、締め上げていた兵士も逃げようとしたので一人残らず射殺する!
クランクは言動や行動が徐々におかしくなりつつあった?!「こんなにぶっ殺したんだから勲章くれよ~ディヴッド~」などとニヤニヤ言いながらディヴッドに悪態をついている。
父娘のオトンポも様子がおかしくなってきていて…娘であるキャシーを自分の妻と重ね合わせたのか?ムリヤリ抱こうとする!
クランクが見つけて「この変態野郎!」とボコボコにする。
オトンポは良心の呵責からか?絶望からか?そのまま首吊り自殺をしてしまう!!

キャシーもフラフラと外にさまよい出て兵士たちに「ねえ♪みなさん遊びましょ~」と危ない人まるだしで兵士に近づき「ダメだ(*_*)こいつはもうクルクルパーだ!感染しているに違いない!」と判断され一斉射撃により射殺される(;つД`)



ディヴッドとジュディとクランクはあてのない逃避行にくたびれ果てていたが、足を止めるわけにはいかなかった。なおも白防護服兵士が迫りつつある。

病状が進行しているのか?或いはもうダメだ的な悲壮感からか?クランクはへたりこんでしまう。そしてディヴッドとジュディに逃げるよう促し、たった一人で十数人はいるであろう白防護服兵士に特攻していきます!!
д<)
まるでビグザムに特攻するスレッガー中尉みたく勇ましく散ってしまうのであった…





ワッツ博士は根気よく、助手と顕微鏡を覗きながらトリクシーの血清を作るべく研究していたが…とうとうトリクシーの活動を抑え込む血清を開発する。歓喜してベッケム大佐に連絡しようとするが、秘密漏洩防止のための声紋認証があだとなり、電話出来そうにないので、直に渡しに行こうとする。研究室である化学室から出ると・・・
ムリヤリに収容されている町民たちが暴れていて、兵士たちがもう抑えきれない状態になっていた。ワッツ博士は出た途端に兵士たちから「ムッ(-_-#)怪しいヤツめ。どこ行くんだ?」と取り抑えられる。「おいらはトリクシー研究の権威の化学者だ!ベッケム大佐にこれを渡しに行かなきゃいけないんだ!!離せコンチクショ~め」と抵抗する。ワッツ博士は兵士の制止を振り切り、逃げ出そうとしている町民たちと一緒に階段を降りようとするが…混乱の最中、階段から転落して血清の入った試験管を落っことした上に自分も頭を強打して死んでしまう!!!
なんたる無情な展開である。





ディヴッドとジュディは町の封鎖線の近所まで逃げて来ていた。ここにきて恐るべき事が起こっていた。愛するジュディまでもがトリクシーに感染しちまったのか?目がトロ~ンとしてきて、しゃべり方がフニャフニャしてきている!?明らかにクランクと同じような症状がジュディにも現れていた。
ディヴッドはジュディを隠すべく、コンクリブロックを積んでジュディに何が起こっても声や物音を出してはダメだよと厳命しておく。ジュディはヘラヘラしながら「わかったわ~ではゼブラクラブで待ち合わせしましょうよ♪キャッハー(/▽\)♪」とコンクリブロックの中で隠れてディヴッドを待つことにする。

ディヴッドは民家の高いところから兵士たちが来るのを待ち伏せて、二人組の一人が昇って見に来たのをドッ突いて白防護服を奪い兵士の一人に扮装します。
もう一人の兵士がジュディがクスクス笑う声に気がつきます。コンクリブロックをどけようとしている兵士を銃でドッ突いて倒し、ジュディを助け出そうとします。ジュディ扮装したディヴッドを白防護服兵士の一員と勘違いして逃げ出そうとします。
ディヴッドがマスクを取って「俺じゃ俺じゃ~」と言っているその時…………

向こうからゲリラ戦の如く、襲撃してきた市民たちが銃を乱射してきて、その流れ弾にジュディは当たってしまい、ディヴッドの腕の中で息絶える(T^T)
怒りのディヴッドは彼らを射殺する。

その背後に迫って来た兵士に包囲され、とうとうディヴッドも拘束されてしまいます。




絶望の中、ベッケム大佐は大頭領?か本部のお偉いさんか?とやり取りをしていた。
エヴァンスシティーの人口3613名のうち、生存者は2000名くらい、でもかれらがはたして生きていると言えるだろうか??

どうやら封鎖作戦は失敗に終わってしまったのか?ベッケムは健康診断を急遽受けさせられて、そそくさと準備を整え、救出に来たヘリコプターに乗り単身、エヴァンスシティーを緊急脱出する。彼は唯一のトリクシーからの生き残りの生き証人として帰還させられるのであった。

脱出の支度をしている時に、ディヴッドが魂の脱け殻のようにブルックマイヤー病院に連れて来られていたが、ろくに検査されるのでもなく、突っ立っていた。ひょっとしたらディヴッドはトリクシーに対する免疫か?抗体を持っているかもしれないのに誰にも気がつかれることなくスルーされてしまう。ディヴッドは白痴の表情で恨めしそうにベッケムを眺めていた………

ベッケムがヘリコプターからのロープに掴まり、エヴァンスシティーを見下ろしながらヘリコプターが去って行くとともにカーペンターズみたいなしんみりした女性ボーカルの歌とともに劇終となります。
この曲のタイトルが『HEAVEN HELP US』ときたもんだ…直訳したら天国が私たちを救ってくれるかな?何とも意味深です。


ロメロらしい社会への警鐘と、ちょうどこの頃はベトナム戦争の敗北による政府や政治への不信感などが募っていたであろう先行きが不安であった頃、ゾンビではなく得体の知れない謎の病原菌による人類の危機を描いた本作はロメロのライフワークであるゾンビや~オブ・ザ・デッドのシリーズとは違ったアプローチ方法ながらもロメロの特色が良く出た佳作であるかな?と思います。

クレイジーズ(狂人たち?マジキチたち?)なんて率直なタイトルもまたイカしております。



段々と気候が暖かくなってはきましたが…花粉症の方にはここ2ヶ月ぐらいは非常に辛い時期となるとは思いますが、皆さまは大丈夫ですか?それではお身体を気をつけてお過ごしください(*^^*)