誰もそんなはずじゃなかっただろう

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東日本大震災のあと、

「放射能が怖いし近いうちに富士山が噴火するから、私は絶対に死にたくないから」って、ものすごい速さで関東の家を売り、迷うことなく会社を辞めて、安心と安全だけを求めて西へ引っ越したある人物がいたんですが、

そのひとが、今回の大雨災害で被災してしまったという。

電話で、その話を私にした仕事関連の男性は

「ぼくらはまだ放射能性の癌(彼の言葉のまんま)にもなってないし、富士山も噴火してないのに、あーんなに怯えて逃げて行ったひとが、気の毒に」と言った。

 

 

そして、

さっき歯磨きで洗面所に行ったら、夫の洗濯籠に派手な赤のボディワイルドが無造作に丸まって入ってて、それが女物に見えてドキっとした。

(うちは洗剤も柔軟剤も夫と私で違うのを使うので洗濯物は分けて洗います。夫の下着と洋服はぜんぶ私が買うよう頼まれています。タオルも別に分けて洗うのはもちろんです)

 

前の結婚は完全なる家庭内別居。前夫は下半身の家庭外活動がすごく活発な男だったが、

ある日の夕方、仕事から帰宅して台所にいた半裸の前夫が、

パンツを裏返しに履いていて、

腰に手をあてて、コップの麦茶を飲んでいる姿を私は後ろからじーっと見た。夫だが夫婦生活のない男は他人と同じ見慣れぬ感じだった。

「裏返しだわ」と思ったが言うのはやめた。

こういう暑い夏の日だった。その下着も赤だった。

前夫は57歳の若さで突然、死んでしまった。

命はなんて儚いものかと思う。

 

生きてこそだ。

色恋沙汰も、寂しさも、逃げ惑う不安も、

自分だけは助かりたいというエゴも、

なにもかも、

生きてこそなのだ、と思います。