日銀人事 | 三宅秀明オフィシャルブログ「“おかえりなさい”のまちづくり」Powered by Ameba

日銀人事

やっと総裁が決まったかと思ったら、
今度は副総裁が一人空席・・・


小沢代表や民主党は日銀を財務省付属の特殊法人
みたいなものと見なしているから、これほどまでに
「財金分離」を主張するのだと思います。


しかしながら、日銀の正副総裁は国会の同意人事。


国会に関係なく就任できる「天下り」とは本質的に違います。


民主党の反対根拠は「天下り禁止」だそうですが、
特殊法人の理事長などであればともかく、日銀の
正副総裁なら、むしろ「天上がり」でしょうに。


民主党は前回04年の同意人事で、旧郵政事務次官
経験者の谷氏の人事官就任に反対しているのに、
今回は再任に同意しました。


武藤氏の日銀総裁人事については、「副総裁人事の
際にも、反対をしている。」と説明しておりますので、
党として政策的一貫性を保とうとするならば、この
人事官人事にも反対していてしかるべきです。


こんな対応では、自治労との関係を邪推されても
仕方ありません。


結局、マスコミ受けのいい日銀をターゲットにして、
政局をつくりたいだけなのでしょう。


渡辺氏は8日の所信聴取で、「われわれが現在直面する
課題に取り組むためには、切迫感というか、時間の制約
という感覚をきちんと持つ必要がある。これへの対応を
わが国が必ずしも適切に行えなかったことが、長年に
わたって世界経済の重要な担い手であった日本が、ここ
数年、ややその存在感を低下させている背景である」
と述べています。


「財金分離」のみを錦の御旗に渡辺氏を否定した
ということは、この見解をも否定したということ。


では、民主党はどのような見解をもつ人材を求めているのか。


それを明確にしていただかないことには話になりません。


チベット問題への政府対応を含め、こんなことが続くようでは、
あらゆる局面で「ジャパン・パッシング」が起こりますよ。。。