全ての勉強、または学問に、暗記することは避けて通れません。特に入門期に於いては。

今回は英文法の話です。

英文法の勉強は入試に英語を課す大学、つまりほとんど全ての大学において、不可避です。

大学受験生なら次のことは「暗記」されている事と思います。

「時、条件を表す副詞節の中では、未来の事でも現在形を用いる」

ほとんど全ての参考書、問題集に書いてあり、まるで呪文のように口から出てくる人も多いのではないでしょうか。

例えば
We will go to the open market tommorow if the weather is nice.

ここのisはwill beではダメですよね。学校の先生や塾の先生はどう説明していましたか?
「時、条件を表す副詞節の中では、未来の事でも現在形を用いる」
こう説明していましたよね。

では私から尋ねます。

何故?
なんで「時、条件を表す副詞節の中では、未来の事でも現在形を用いる」のですか?
皆さんが教わった学校の先生や塾の先生はそこまで解説してくれましたか?
それとも「文法として決まっているから覚えとけ」と言いましたか?

もう一つ例を挙げます。

「要求・提案・命令などを表す動詞の目的語となるthat 節中ではshould +原形または原形を用いる」

これもまた、ほとんどの大学受験生がmantraのように覚えている超重要文法知識だと思います。

例文: He proposed that another meeting be held next week.

ここもbe heldですよね。学校の先生や塾の先生はどう説明していましたか?
「要求・提案・命令などを表す動詞の目的語となるthat節中ではshould+原形または原形を用いる」
こう説明していましたよね。

では私から尋ねます。

何故?
なんで「要求・提案・命令などを表す動詞の目的語となるthat節中ではshoud+原形または原形を用いる」のですか?
皆さんが教わった学校の先生や塾の先生はそこまで解説してくれましたか?
それとも「文法として決まっているから覚えとけ」と言いましたか?

英文法の勉強に、理屈もなく暗記しなければならないことがたくさんあるのは認めます。特に時間が限られている受験生に、先生側としても「何故そうなるのか」ひとつひとつゆっくり解説していられない事情もあるかもしれません。

それでもやはり、できるところは、理解してから暗記しましょうよ。

(数学や物理の公式にも当てはまるのではないでしょうか。
何故その公式になるのか、理解してから暗記、という点において。)

そういったことを高校生でもわかりやすい言葉で説明してくれる参考書がないかな、と他の塾講師に比べてあまり学参を見ない私が探していたところ……ありました。

成川先生の『成川の深めて解ける英文法INPUT』
(曰く、ネイティヴスピーカーは『時や条件を表す副詞節……』のような公式に縛られて英語を使っているわけではありません。……〈引用終わり〉)




この分厚さでもサクサク読めるのは、語り言葉で書かれているから⁈

高1高2にオススメです。

(注記)英文の例は『NextStage』(桐原書店)より