シンプルにツートップの組み合わせが悪かった、それがあるんじゃないかと、そう思います。
それはもの凄くオーソドックスな話であり、例えばデルピッポとか、ツートップの組み合わせ、相性の良し悪しの問題があると思いますね。
浅野と南野が居て、どうしても2人のツートップみたいになってしまって、その組み合わせが悪かったかなと思います。
昔、442が盛んだった時に問題になる事が多かったのが、このツートップの組み合わせ、相性の問題です。
1+1が2とか3になる組み合わせがあれば、1+1が2にならない、1+1が1のままだったり、0になってしまったりするんですね。
もう20年も30年も前の話ですが、これは基本中の基本でした、それを森保名波は知らない、もしくは忘れてるんじゃないか、そう思っています。
順足のサッカーがあり、逆足のサッカーがあり、ポゼッションのサッカーがあり、プレスのサッカーがありました、現代フットボールは単品で存在するのでは無く、それらの組み合わせです、ファイブレーンやポジショナルプレイにカブレるだけでは不足です、新旧のノウハウをうまく習合できて初めて現代フットボールと言えるものになると思います。
森保には攻撃のカルチャーが無い、名波は攻撃のカルチャーが偏っていて古い、もしくは新しいカルチャーにカブれて基本を忘れてる。
違いますか?
森保も名波もスペシャリストでしたから、どうしても偏りがちなのかも知れませんね、でもそれじゃ現代フットボールにはついていけませんよ、スペシャリストはそろそろ卒業してください。
堂安が戦術の問題じゃないと言ってるようですが、これは完全に戦術的問題です、スロースタート作戦は立派な戦術であり、それはワールドカップを勝ち進むための方法のひとつです、スロースタートはグループリーグのチームパフォーマンスの蛇口を閉める事により、意図的にピークを後ろにずらし、それによる決勝トーナメントの試合におけるチームパフォーマンスの底上げを狙うものです。
もちろんスロースタートは諸刃の剣です、失敗すれば早期敗退します、W杯の決勝トーナメントを勝ち進んだ経験を持たない日本代表はワールドカップにおける継戦能力の維持に過去の経験を活かすことが出来ません、開催形式だけはW杯に似ているアジア杯においてノウハウを得る事は非常に重要です。
スロースタートはデリケートな作戦です、グループリーグでのパフォーマンスを絞るのですから、その分はマージンが小さくなる、意図的にチーム力を低下させた状態で、さらに采配ミスによる戦力ダウン。
それがイラク戦における敗因です。
スロースタート作戦は戦闘機が超低空飛行で敵地に侵入するようなものです、首脳陣はパイロットであり、パイロットは繊細な操縦技術を要求されます、超低空飛行においてパイロットの操縦ミスは致命的であり、ワールドカップにおける首脳陣による采配ミスは早期敗退につながります。
イラク戦における最大の教訓はワールドカップまでに首脳陣の采配は改善強化される必要があるというファクトです。アジア杯における優勝はマストではありませんが、ここで得られる教訓をワールドカップに活かす事は間違いなくマストなのです。