2023年新年一発目のアクトレスガールズの大会は最初から特別興行です。
アクトレスガールズとしては初使用となる北沢タウンホールからの大会です。
今回は主催が会社側からでなく世田谷区からの主催、後援というのがどういう経緯で生まれたのかはちょっとよくわかりませんが、とにかくこうした活動でアクトレスガールズの興行を普段と違う形でプロデュースしていただけるのはすごくありがたいことだと思います。
しかも場所がプロレスでも演劇でもゆかりの深い地である下北沢というのがすごくすごく楽しみです。
近年のプロレスファンには北沢タウンホールと言ってもピンと来ないでしょうが、新木場1stRINGが出来る前まではプロレス界では頻繁に使われていた会場でした。
もっとも近年はたまにDDT系列の団体が使う程度で昔と比べたら使用される回数は激減してますが、昔はMARUの所属していたJd'吉本女子プロレスでは月一レベルで使用していたのでMARUの試合はかなり頻繁にここで見ました。
ただ同じJd'でも頻繁に使用していた頃に風香はまだデビューしてなかったので、風香がここで試合したのはアイスリボンで一回あったくらいの程度です。
最後に私が北沢で試合を見たのはいつかなと思い出してたのですが、それは試合ではなくMARUの劇団水色革命がリングを使った公演で見に来た時以来で日付を確認したら2013年5月のことでしたから、だいたい約10年ぶりでした。
月日は経ってましたが、会場そのものはあまり変わってなかったので個人的にはノスタルジックを感じて嬉しかったですね。

茉莉 vs 後藤智香
2023年のアクトレスガールズ初大会の一発目は茉莉vs後藤智香。
ところが開始早々のグランドヘッドロックで後藤がギブアップ。
タイムはわずか12秒!
え? え? え?
しかしこれで終わっては早すぎて引っ込みがつかないので、あらゆる人を巻き込んで再試合を要求。
困惑しながらも新井みずかリングアナは再試合をアナウンスするが。
再試合開始早々再びヘッドロックで締め上げる。
しかし今度はさすがにギブアップできないため必死にロープに逃れるが。
茉莉はその後も蹴りまくる。
サッカーボールキックから胴締めに行くが、後藤はもうダメとギブアップしかけてしまう。
しかし何度もギブアップと再試合を繰り返されてはたまらないため後藤の口をふさぐ。
相手にギブアップさせないプロレスってどうなってんだか。
その後も茉莉の猛攻は続く。
どんな試合でも100%絶対はあり得ないが、さすがにこれはレベル差がありすぎたか。
ここまで後藤が返せた技はスクールボーイのみ。
余裕の出てきた茉莉は後藤の使うジャイアントスイングまでやってみるが、使い慣れない技だけにしっかりと回転できない。

あたしの技~!

あんまり技を出さなくても蹴ってるだけでほとんど一方的だが。
茉莉はカウント2でわざと後藤の肩を上げさせ、安易に試合を終わらせない。
一方的にやられていた後藤だが、ここで諦めててはいけない。
コーナー上の茉莉を引き剥がし、担いだまま叩きつけた。
ボディスラムに行こうとする後藤。
茉莉に返されそうとするも踏ん張り投げ返してみせた。
まだまだ未熟ではあるが顔つきは以前に比べたらぐっと戦う顔つきにはなってきている。
なんとかジャイアントスイングを回してみせた後藤。
ここまでボロクソやられたらせめてこれだけでもやってやらないと。
だが茉莉は力ずくでサイドバスターに引っこ抜いてから側転プレスと。
ブロックバスターを決めて後藤からフォール勝ち!

思わぬ連戦のような形になってしまったが、力の差を見せつけ後藤に奮起を促すという意味ではなかなか分かりやすい試合になったのではと思う。