朝陽&才原茉莉乃 vs 入江彩乃&なる
第五試合はアクトレスガールズvsアイスリボンの対抗戦第2ラウンドと言うべきか。
以前対戦した因縁のある入江彩乃と朝陽が当初はシングル戦かと予想したが、才原となるがそれぞれパートナーを志願したのでタッグ戦に。

ビーリベ仕様の入江がなると組むのもこんな時ならでは。
私が前に朝陽選手の試合をまだ見たことないと書いたことがあったが、それは間違いというか私の記憶違いだった。
2018年に当時のアクトレスガールズ勢が出た蟹K☆ING興行で朝陽も出場したので一度彼女を見ていた。

だけど四年も前のことだし見た目も今とは違うから比較しなくても良いかな。
才原となるがパートナーになったとはいえ、元はこの二人の決着がついてないとこから始まった今回の話。
この二人が先発で当然だろう。
過去にどういう戦いをしたのかは知らないが、とりあえずファーストコンタクトでは互角。
ならばひと息おいて今度はパートナー同士が。
なると才原は以前から役者仲間だったという話はなるから聞いたが、実際リングで向き合うのはなかなかなかった。なるの相手が最近はもっぱら岩井や山田ばかりだったから。

まずは才原が一度きれいに投げてみる。
投げでは才原の方が得意だが、なるも密かに用意していた技があったようだ。

ぶら下がり式逆十字。
なるほど軽量選手ならではの特徴を活かせる技だ。
このドロップキックの打点の高さ。
そこに関してはアクトレスガールズ一を誇ると言ってもいい。

入江がそれに続く。
もともと誰とでも組みたいから無所属でいるなると組んでるからビーリベとしても自由にやれる。
ビーリベを始めてから入江は確かに変わった。
それまでは櫻井裕子とのタッグくらいしか印象になかった彼女がいい意味で裕子やCOLORS!からも独立できた。

しかし才原もやられっぱなしにならないとこはいい。
身のこなしも軽いのにこういう投げも持ち合わせてるのはホント天才だ。
再び対戦が巡ってきた朝陽と入江。
激しく打ち合うがまずは入江も使うランニングネックブリーカーを朝陽が先にやってきた。
キックで揺さぶりをかけておきながら脇固めも使いこなす朝陽。
確かに四年前に見たのとは違う。
若いながらもプロレスラーとしての形は既にある程度完成されているようだ。
しかしなるがスピアで援護に入ると入江もドロップキック!
そういえばなるが出てくる前からも入江もアクトレスガールズの中ではかなりドロップキックにこだわりを持つ一人だった。
この日はビーリベや蛇道衆の悪党ファイトがかなり会場を沸かせていたが、見た目はビーリベでも何も悪いことをしなくてもテーマがあればプロレスは何をしても注目を集められる。
しかし入江の河津落としを朝陽がこらえるといい判断で出てきた才原がどんぐりクラッシュで引き剥がす。

そして朝陽は入江を飛び越えてかわすと首を掴んで叩きつけた。
そして朝陽は変形の羽折り固めで入江を追い込む。技名はついてるのだろうか?
この手の技はあまりアクトレスガールズでは見かけないため入江も脱出にやや苦戦する。
しかしなるのフォローで難を逃れた入江は今度こそ河津落としを炸裂させる。
だが入江の北海どーんは不発。
カニ挟みで倒した朝陽はこれはキャトルミューテレーションだろうか。
私の記憶が確かならばかなり古くに北斗晶がノーザンライトビクトリーという技名で使っていた技だが。
さすがにここにきて消耗も激しくなったため朝陽もここは才原に託す。
これまで二人が激しくやりあってたから必然的に才原もなるもテンションが上がりっぱなし。
才原がテールクラッチ。一度返されても回転して再び押さえ込む。
さすがに入江もきつくなってきたか。
消耗の高い二人が同時に交代。
朝陽がドロップキックを繰り出せば。
当然なるもドロップキックで打ち返す。
なると朝陽は入江とは全く違った形の刺激。
アクトレスガールズに自分を上回るドロップキックの使い手がいるのか。
朝陽のテンションもまた刺激されたに違いない。

なるに対して今度は朝陽と才原でダブルドロップキック。
しかし今度はノータッチで入江が朝陽にランニングネックブリーカー!
なるがDDTを突き刺してから朝陽にすっげー角度の超高空ミサイルキック!!!
だがなるの二発目のDDTを引き離した朝陽は首を引っかけて倒す技、これもなんだ?
WWEで類似した技を見たことはあったが。

最後は朝陽のミサイルキックからダブルリストアームソルトでなるから3カウント奪取!
もう対抗戦とか関係ない。素晴らしい試合を見せてくれた。
最終的にはプロレスに種類も団体も国境も関係ない。
いい試合ができれば相手とお客さんは必ず応えてくれる。
それが実感出来たからかいつの間にか入江と朝陽にあった納得いかない部分も解消されていたのかな。
ということで入江は朝陽をまさかのビーリベに勧誘と来たが、朝陽はそれには興味あるとしながらもひとまずそれは置いといて、自分に似た選手に興味があると言い残し、このままメインまで観戦した。