有田ひめかデビュー戦
有田ひめか vs 青野未来


今年の1月の高瀬みゆきのデビューから始まり今年はBeginningの新人大量デビューの年だった。 
今や初期メンバー四人以外はほぼ全員が今年デビュー組の面々である。

その最後のデビューを飾るのが文字通り大型新人の有田ひめか。
以前にデビューした熊井マキほどではないものの170cmと文句なしの大型の体格。
しかも以前にスルースキルズというアイドルグループから転身したという意外な経歴の持ち主なのである。


とにかくデカイ。
まずあの体でどっしり構えられると小さい人の力ではまず動かない。
そのため普通のヘッドロックでもかなりの武器になるし、これでさらにパワーアップされたら手がつけられなくなる。
だが青野未来もあの小さい体とアイドル的な見かけによらず意外と力押しのタイプなので普通だと投げにくい有田の大きな体を一回で投げきってしまう。
これがプロレスラーのスゴいところ。


もし体格が同じならパワーでは確実に青野の方が上だと思うのだが、これだけ体格差があるから青野は頭を使って体格差を克服しなければならないし、逆に有田は経験がない分体格差で押し切ってしまいたい。
青野がダブルアームスープレックスに投げようとしても有田の腰の重心が高い位置にあるため投げづらいため体が大きいというのはプロレスにおいては得なことしかない。


だが有田のエルボーは腕だけで打ってるため体重が乗っておらずせっかくの体格が活かされてない。
私が思うには彼女にはエルボーではなく袈裟斬りチョップを覚えた方が効果的なのではと思った。
昔、私の知ってる選手でJd'という団体に武藤裕代というやはり170cmほどの大型選手がいたが、彼女が袈裟斬りチョップを会得してからは急激に強くなって引退するまでずっと主武器として使い続けた。
今は女子どころか男子にも袈裟斬りチョップの使い手はほぼいないので試す価値はあると思うのだが。


そしてラリアットをガードした有田が繰り出したのはジャンピングニーパッド!!
有田のニックネームであるジャンボはおそらくかつての名選手ジャンボ鶴田から由来しているものだろう。
そのジャンボ鶴田さんの代名詞だったのがジャンピングニーとバックドロップなのだが、有田はどうやら個人的に全日本プロレスとつながりがあるらしくこの日は秋山準が応援に駆けつけてくれていた。
秋山準はジャンボ鶴田の愛弟子でジャンピングニーも継承しているから、それを教わってたとしたら正統的なジャンピングニーの継承者と言ってもいい。
破壊力はどうかだが高さと形は申し分なかった。


さらにバックドロップを狙った有田だが、これは青野が体を反転させて押し潰す。
これもかつてのジャンボ鶴田のバックドロップを嫌った選手が使う返し手の一つだが、まさか20年くらい前の攻防がアクトレスガールズのリングで再現されるとは思わなかった。


これに対してラリアットも一撃では倒せなかった青野だが二発目でなぎ倒すと渾身の逆エビ固めでフィニッシュ!!
タイムは8分台と意外に短時間だったが、新人のデビュー戦にしてはえらく内容が濃密だった。
実際この二人の攻防は単純に面白く、他の試合を差し置いて今日のベストバウトに押す人も多かった。


今年は1月の高瀬みゆきに始まり、毎月のようにデビュー戦があってアクトレスガールズにとっては大量デビューの年だった。
現在試合をあまりしてない選手もいるが、その数実に11人のデビュー。(高瀬みゆき、五十嵐乃愛、清水ひかり、関口翔、青野未来、斉藤未来、白いん子、熊井マキ、葉月イナ、金城真央、有田ひめか)
これは2017年中に一団体でデビューした数としては文句なしの最多であり、近年にもこんなにデビューしたのはない。
というか二年前にBeginningが始まった当時は既存にデビューしていた選手はまなせゆうなのみで後の安納サオリ以下全員が一からのデビューだったし、初期メンバーのサオリたちですらまだデビュー三年未満なのだからつくづくBeginning自体が非常に若い団体だと言える。

その2017年組のラストでまさかこんな逸材が出てくるとは思わなかった。
来年には全日本プロレスへの参戦も決まったようだし、つくづく期待したいものが多い。
大きなケガをしないように順調に育って欲しいことを願うばかりである。