ダイスケ、ガッツ石島 vs ミスター雁之助、ジ・ウインガー



GWC前哨戦、ダイスケのパートナーは兄貴分ガッツ石島と滅多に実現しないプレミアタッグ。
対してミスター雁之助は前回合体を申し入れてきたウインガーとのタッグ。

先発はダイスケとウインガー。
あえて雁之助は先発せずだが、ダイスケも挑発はしないためそのままウインガーとの対戦からスタート!!
しかし腕を引き込んだウインガーがすぐタッチしたので早くもダイスケと雁之助が激突。

西調布では一度も接触せず、その後も大阪などで当たったので関東では久しぶりの対戦。
雁之助がタックルで吹っ飛ばせばダイスケもドロップキックで吹っ飛ばす。



腕を決めウインガーに回したが、ダイスケも無理せずガッツにタッチ。
ウインガーも腕を持ちながら交替すると、今度は雁之助とガッツ石島の対決に。


雁之助の復帰後はずっとタッグを組んできた二人だが、対戦となると2007年の5月と6月の二回しか戦ってない。
何年か前に私は二人と食事したときにその話をしたのだが、記憶力のいいガッツは覚えているが、雁之助さんは全く覚えていなかった。
無理もない、その時は8人タッグと6人タッグだったので、ほとんど乱闘しかしていないのだから。


そのため実質初対決に近い両者。
チョップを打ち合い、ボディスラムに行こうとした雁之助だが、ガッツが踏ん張ったため投げれない。
逆に雁之助を軽々ボディスラムで叩きつけたガッツはドロップキックを放つが、雁之助もすぐさまドロップキックでお返しすると、ガッツの巨体をボディスラムで投げる。
すごい意地の張り合いだ!!


ガッツはダイスケにうまく繋いだが、その後中盤、ウインガーに腕を引っ張られたダイスケは雁之助にロープを使った腕攻めをやられ、そこから雁之助はアームロックを決めに行く。



過去のダイスケと雁之助は乱闘っぽい攻防が主だったので、当時ダイスケはこっちの攻めはあまりやられたことがない。
それだけに雁之助にとってはセオリー通りの攻めだが、もともとエルボーをする左肘は狙われることが多いダイスケ。 かなり厳しい状況に。

しかもこの日雁之助のパートナーはウインガー。 立体的な合体攻撃はほとんど望めないが、弱点狙いという意味では恐ろしい連係になる。
左肘は雁之助とウインガーに交互にやられるダイスケ。 雁之助はランニングアームブリーカー。 ウインガーはアームバーとじわじわ痛めつける。




ダイスケは咄嗟のランニングネックブリーカーでようやくしのぎガッツにタッチ。



ガッツはウインガーを蹴散らして雁之助にはニールキック。
だが、この日に限ってはせっかくガッツがお膳立てをしても、ダイスケがなかなか調子に乗り切れない。

スライディングDはかわされ再びアームブリーカーを食らい、ウインガーからもコーナーからの腕攻めとジャベを仕掛けられる。
さすがにガッツもカットに入るが、デーモンボムからスーパーフライと繋ぎ、再びスライディングDに走るも今度はウインガーに足を引っ張られるダイスケ。 どうしても肝心なところが行けない。



逆に雁之助は念仏パワーボムからウインガーのセントーン。
そして再び念仏パワーボムからファイヤーサンダーだが本人は身体が流れた失敗だという。
けど、余計に変な落ち方をしたためかダイスケは成す術なくカウント3を奪われた。




前哨戦は完全にミスター雁之助の完勝。

皮肉にもダイスケよりむしろガッツ石島の反撃の方が目立っていたため、この日は四人の中で一人落ちだったダイスケ。
動きは悪くないし、バンバン飛んでもいたが、腕をやられすぎたためか肝心のエルボーとスライディングDが全く機能せず、力を半分近く封殺されてしまった。

持ち味を出させなかった雁之助組が上手かったのもあるが、いつもの五割近くも出せてないダイスケを雁之助が仕留めるのにさほど苦労はしなかった。
雁之助もまだまだ余力を残したまま終えている。
これを見る限り雁之助有利の事実は動かせなくなったが、シングルでタイトル戦となった時にダイスケがどこまで限界まで実力を引き出せるかが鍵。
100%以上の力を出し切らなかったらミスター雁之助には勝てない。




しかし前哨戦がまだまだ不完全燃焼な部分も含んでいたために長年見てきた私にすればまだまだダイスケはこんなもんじゃないと言える。
お互い限界まで出し切ったとしたら雁之助さんも今日ほど楽には勝てないだろう。
そのため本番は全く別物の試合になると予想される。



私は雁之助さんに長年散々ダイスケにあれこれ言ったんだから本番楽しみにさせてもらいますよとハッパをかけた。
無論雁之助さんも簡単に勝たせないだろうし、その結果どっちが勝とうとそれは勝負だからかまわない。

ただこの試合、今までのガッツワールドにはないシチュエーションでの戦いなので、この逆・世代闘争がどういう結果を出すのか、そこはすごく楽しみである。



エンディング、なぜか吉野達彦がドレイク森松に対戦要求!!
試合を見ていたら一度戦いたくなったという達彦。 性別やキャリアを越えて、それはそれで楽しみなのでいずれということになる。



この日は達彦の秋田の幼なじみさんが見に来てくれたようだが、楽しんでもらえたのかな。

次回の新宿大会では吉野達彦 vs 宮本裕向も実現。
過去、Truthで一度やっているが、あれからかなり達彦は強くなっているので、メインとは別に興味深い一戦である。

果たして7月の新宿ビッグマッチ、どう楽しみが増すのかな(笑)!!