「峠しぐれ」 葉室麟 双葉社
岡野藩領内で隣国との境にある弁天峠で茶屋を営む夫婦
以前は老夫婦が営んでいた茶屋だたtが、いつの間にかこの若夫婦に変わっていた。
半平と志乃夫婦は元武家の妻女と侍、二人はかけおちをしてここへ辿り着いていた。
志乃と半平は、志乃の夫の関わる藩内の争いに巻き込まれてしまい、命を狙われたため、二人で国を出ることとなった。
物語は、茶屋を訪れた夜逃げ家族や偽敵討ちに狙われる侍の話、隣国の結城藩の世継ぎ争いに巻き込まれた幼い子供の話
話の中で深く関わっているのが、夜狐と呼ばれる盗賊の娘と盗賊の頭である母親
母親は、かつて半平が通っていた道場の道場主の後妻でその間に生まれたのが、この娘
道場主は不審な亡くなり方をしている
母親は、現在、岡野藩内で商売をする大店の妻のおさまっており、夫を殺して身代をそっくりもらう準備に取り掛かっている最中
深夜に盗賊が茶屋へ盗品を取り返しに(半平が隠し場所を移動したため)来た時に、剣の達人と言われている半平と同じ流派の者と戦い、この娘の存在を知る
こんな感じの登場人物で、志乃はどこまでも優しく強い女性で半平はもの静かだが剣豪とよばれる腕を持つ正義感の強い男
ありがちなキャラクターで、夫の元に置いてきた娘とも簡単に再会したり、盗賊の頭が最期は心を入れ替えたり・・・と都合よく話が進む
ラストは、志乃の夫の窮地を知り、救出へ向かう半平を茶屋で待つ、志乃
ん~、簡単に片付いちゃった感じの話
志乃は、葉室麟が好んで描くいつもの女性像です(*´Д`)=з
2時間ドラマ向きの話
ページの制限でもあって、これくらいでまとめなきゃいけなかったのか?
読む本の趣味が似ている人がいて、その人の感想ブログをよく読んでいるんだけど
その人も書いていた「北原亞以子の澪つくし深川木戸番小屋」の主人公夫婦に似ている、と
同感です!
読みたい本が2冊「受け取り可」になった
早く取りに行こう!
岩井三四二
佐藤雅美
今、貸し出されている、平岩弓枝の「御宿かわせみ 千春の婚礼」全然読む気がしないから返しちゃおうかな~