学習も試験もそうですが、何かをするには身体を使います、当たり前ですよね。


しかし身体のことを配慮しない人が多いのです。


例えば、身体が疲れて眠くて「もう休みたい」と身体がアピールしているにもかかわらず、一夜漬けする。

次の日の試験では、眠くて問題をあまり解けなかったとか。


問題は解けたけど、試験が終わったら体調崩したとか。


そもそも頭に何も残らなかったとか。



身体が基本なのです。


いくら一生懸命勉強しても、身体の使い方・コントロールが上手くなければ、成果は出にくいのです。


20代前半のころ学習塾講師をしていました。


「勉強しても成績なかなか上がらない」「勉強って疲れる」「眠くなる」という生徒がいました。


その生徒を観察すると、猫背で机に覆いかぶさるように勉強しているのです。


重い頭が前に突き出しているので、首の筋肉に負担がかかります。


首の筋肉と肩・背中の筋肉はつながっているので(人体の筋肉の図を見ればわかると思います)、それらもこってきます。


背中の筋肉と腰・お尻の筋肉もつながっているので、それらの筋肉も引っ張られて緊張します。


つまり、そういう姿勢だと上半身の筋肉が皆緊張状態になるので、疲れやすく・こりやすくなるのです。


集中力も途切れるし、注意散漫になってケアレスミスも増えるし、結構も悪くなって脳に血が行きづらくなるので、眠気を催します。


机に肘・腕を置いて上半身の体重を支えるので、それらも痛くなってきます。


何度も姿勢を変えたり、背伸びしたり、首を回したりするのは、痛かったり・疲れたりだからで、身体に負担がかかっているからです。


この状態で成績上がるでしょうか?


難しいでしょう、思ったほど上がらないと思います。



逆に背筋を伸ばして背骨の上に頭が乗っかっている状態ではどうでしょうか?


首・肩・背中の筋肉の緊張が緩くなるので、楽です。


脳への血流もスムーズでしょう。


疲れにくく、集中が続き、眠気もそれ程でなくなります。


そのため、「姿勢を良くしなさい」と指導するのです。


上の生徒にもそのように指導しました。


以前はだらけた姿勢でいたため、10分ぐらいで「疲れた~」「帰りたい」と言ってトイレに行っていたのが、1時間・2時間と机に向かって集中できるようになりました。



身体に配慮し、どう使い・コントロールし・活かすのか、が非常に大事なのです。