昼食も無事に済ませて、次の目的地は建仁寺です。
建仁寺に入ってすぐの部屋には風神雷神の立派な屏風が陳列されていますがこちらは複製。
当然のことながら本物はちゃんと保管されていますよ。
20名ほどの団体さんには、寺で修行するお坊さんが解説者として案内してくれます。
これ幸いにと我が家はストーカー開始(笑)
庭園の波目模様とか石の位置とかはちゃんと意味があったり、毎朝描く人は、庭師であったり修行僧であったりするそうです。
あまり知られていないようですが、織田信長の供養塔が庭の角にありました。
それと十一面観音坐は以前盗難されましたが、犯人が捕まり無事に戻ってきました。
国外へ売り飛ばされずに済んで良かったですよ・・・
でも犯人の住所が我が家と同じ市内なので、そばで聞いてて耳が痛かった(^^;
次は法堂の天井にある双龍図。
畳36畳ほどの広さがあるとの事。
なんでも北海道の廃校になった体育館を利用し画伯が約2年の歳月を掛けて描かれ、
京都へは分割されて持ち込まれ、足場を組み貼り付けてからもつなぎ目に修正をいれる手の施しよう。
龍自体は空想の生き物ですが、龍の指の数は意味があるらしく発祥の地である中国大陸では5本。
それが朝鮮半島へ伝わった時には遠慮して1本減らし4本へ、さらに日本に伝わったときにも遠慮して3本になったとの事。
日本にある昔の龍の絵は指3本が多いのはそのためらしいです。
ところがこの龍ちゃんはなんと立派な5本指!!
さすがです、中国大陸や朝鮮半島に遠慮する必要なんてまったくありません。
どうせ空想の生き物なのでいっそのこと6本でも良かったのではと内心思った(笑)
さらに頭を3つにしてキングギドラちっくに・・(。_゜☆\ バキバキ
ともかく建仁寺は見るべき箇所が多く、勉強になりました。
お次は、親子丼同様に我が家の定番のお寺、借景の庭園をもつ円通寺です。
ここも10年ほど前から何回か訪問していますが、都市開発が進み以前の静寂な趣からやや喧騒な感じを受けました。
いずれ高層マンションがもし建築でもされたら、一瞬で借景が壊されてしまいそうです。
京都全体に言えるのですが、利便性を取るか昔ながらの文化・風情を大事にするか・・・
元に戻すのは大変難しいのが現状ですので、できることならこのままの状態で後世にも残して上げたいですね。
そして最後の庭園訪問先は、蓮花寺です。
池の奥には亀島と鶴石があり、池全体を緑が覆っています。
真夏でもこの場所だけはかなり涼しいらしいです。
時刻も夕方になり、京都庭園周りは終了の時間となりました。
帰路はいつものように、亀山ICから名古屋方面はやはり渋滞 orz
亀山で下りてR1で順調に帰宅したしだいでした。




