18.12.06 南蛮文化館

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blog83.jpgFrom:岡崎 匡史
大阪より

年に2ヶ月間しか開館されない私設博物館がある。
それは、「南蛮文化館」。

開館期間は、5月1日から5月31日。
そして、11月1日から11月30日迄(月曜日は休館日)。

気候が安定している5月と11月のみしか、文化館は開館されない。
もちろん、館内は撮影禁止。

場所は、大阪の中津駅から数分の場所にある。
西先生の大阪公演の合間を縫って、ようやく念願の「南蛮文化館」を訪れた。

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南蛮屏風
 

なぜかというと、「南蛮屏風」をじっくり観たかったからだ。

日本に現存する「南蛮屏風」は、70点ほどある。だが、静かな環境で「南蛮屏風」を鑑賞できるのは「南蛮文化館」だと人づてに聞いていた。

私が訪れたときは、数人しか訪問者は居ない。

絵画や漆器、地図や書籍、マリア像や十字架、キリシタンに関するこれだけの作品群が、東京の上野にあれば、連日、人でごった返しているところである。

おそらく、民間で多くの貴重な南蛮コレクションを所有してしるのは、「南蛮文化館」であろう。

イエズス会と日本
 

「南蛮屏風」は、当時を実際に見た者でしか、描くことができない情景がある。

屏風をじっくり観ると、南蛮船の来航だけでなく、黒人奴隷も描かれている。

織田信長は、弥助(やすけ)という黒人奴隷を家来として召し抱えていたことでも有名だ。

さらに、祈りを捧げる宣教師。そして、南蛮寺の様子まで描かれている。
南蛮寺は、イエズス会が京都に建てた教会だ。

南蛮寺の絵には、宣教師が正座をしており、聖杯を捧げている光景がある。
この聖杯が、茶道に影響を与えたのだろう、、、


11月は残り少ない。
キリシタン文化に興味のある方は、一度、訪れてみてはいかがだろうか。


ー岡崎 匡史

この記事の著者

岡崎 匡史

 

日本大学大学院総合科学研究科博士課程修了。博士(学術)学位取得。西鋭夫に師事し、博士論文を書き上げ、著書『日本占領と宗教改革』は、大平正芳記念賞特別賞・国際文化表現学会学会賞・日本法政学会賞奨励賞を受賞。