久しぶりに小説を読んだ。
こども向けの本ではあるが,
十分に楽しめた。
とても売れているらしいので,
買ってみたのだが,
同時に買った本より優先順位が低く,
しばらく放擲していた。
内容が軽いので,
空き時間にぺらぺら読む程度だったのだが,
途中から急に面白くなりだして,
あっという間に読み終えてしまった。
英米の低予算映画や短編小説によくある
機知に富んだprettyなお話で,
読めば少し幸せな気持ちになれること請け合いだ。
主人公はさえない太っちょの中学生。
けっしておバカさんではないのだけれど,
いつもちょっととしたヘマをしてしまう。
そして,ツいてない。
それも,うまい具合に。
それでも,彼には誰にも負けない優しさと根性がある。
教育的な配慮もあったりするのだろうけど,
説教臭さは微塵もなくて,
ストーリーを邪魔しないところがいい。
ときどき無駄に伏線を張りまくって,
大風呂敷を広げた挙句,
うまく回収できていない話があったりするが,
この話はとてもコンパクトでできがいいと思うな。
Holes/Louis Sachar
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