東京おもちゃ美術館

グッド・トイ選定玩具の展示。もちろん触って遊べます
階段で上がれる“センターハウス”、木のボールを敷き詰めた“木の砂場”などがある「おもちゃのもり」
「ゲームの部屋」では、テーブルサッカー、オセロ、バックギャモンなどが楽しめます
日本の伝統おもちゃを集めた「おもちゃのまち あか」。お茶会も開催されます
廊下側から見た館内。窓枠や階段に古い小学校の雰囲気が残ります
受付横にあるミュージアムショップ“Apty”。ショップ目当ての方も多いそうです四谷三丁目駅から徒歩7分。東京おもちゃ美術館は新宿通りと靖国通りに挟まれた都会の真ん中にあります。
運営しているのは、良質なおもちゃを「グッド・トイ」に選定する事業を行っている、NPO法人日本グッド・トイ委員会。建物は旧四谷第四小学校の校舎を利用しています。
名前は「美術館」ですが、展示されているおもちゃの大部分で実際に遊べるのがポイント。「グッド・トイ」をはじめ、さまざまなおもちゃで存分に遊ぶことができます。
ではさっそく美術館へ。階段を上がった2階が入り口です(エレベーターもあります)。
廊下の奥には、靴を脱いで遊べる「おもちゃのもり」があります。ここはヒノキ材を敷き詰めた遊び空間で、木のボールプール“木の砂場”は、寝っころがると意外な気持ち良さです。
0・1・2歳児向けには、2011年10月に「赤ちゃん木育ひろば」がオープンしました。こちらは柔らかな国産スギ材を使った空間で、スギのすべり台やトンネルは大人気。もちろん、おむつ替えコーナーや授乳スペースもあります。
小学生ぐらいの子どもには、3階の「ゲームのへや」がオススメ。テーブルサッカー、オセロ、バックギャモンなど、世界中のボードゲームで楽しむことができます。
他にもグッド・トイを常設で紹介する展示室や、手作りおもちゃを作るプログラムが毎日用意されている工房など、個性あふれるスペースが全8室。歴史的な建造物はおもちゃのあたたかい雰囲気に調和しており、神奈川や千葉・埼玉など遠方から来る方も多いというのもうなずけます。
おもちゃを中心に、人とのコミュニケーションも重視しているのも美術館の特徴です。おもちゃの遊び方を教えたり、手作りおもちゃの指導をしたりするのは、赤いエプロンを着たボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」。18歳から80歳代まで約200名が登録しており、さまざまな職業・年齢のスタッフがそれぞれの得意分野で活躍しています。
館内に飲食スペースはありませんが、再入場可能なので、周辺の飲食施設を利用して長い間遊んでいくファミリーも多いとか。0歳から安心して楽しめるミュージアムです。(取材:2012年9月4日 写真・文:インターネットミュージアム)
