農薬とは⑪ ~農産物の流通の歴史②~ | 小松菜農家 hideのブログ

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ども┏o ペコリン




なんとか、親父のゴルフの皺寄せは跳ね返しましたw

ふっふっふ♪やるときゃやる男なのですよ。(←結果論)




ヽ(`Д´#)ノ 何がピン蕎麦だっ!w




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というわけで、久しぶりの更新になりますが、農薬とはシリーズ。

今日は農産物の流通の歴史②ということで



『流通業者と農家の関係』



として、この部分に農薬がどう関わっているか

個人的に思う1面ですが、俺も1農家ですので

確実に存在する1例を書こうと思いマス。

ちょっと経営的な話も混ざっています。



ちなみに、何度も言いますが



●農薬が100%安全なものである。ということを言いたいのではなく

ルールを徹底的に守れば、農産物において安全性が確認されている1つの資材。

安全性が確認された物質が農薬と呼べる。


→だから、使用者はルールを死守すべき。

守らないなら農家辞めろ。



●有機無農薬で栽培している農家は安全を売りにすべきではない。

俺の知る有機無農薬で栽培している人は、その栽培方法が生産と経営に

有利だと思うからやっているのであり、その有利さは


・立地条件

・栽培作物

・動労人員


等々、多くの要素に関わる。己の栽培法を持って、他を否定するとか異常。

実際は総合して経営上有利になるからやっているのであり

別にその人は安全を一言も言っていない。農産物において安全を売りにしている時点で

かなり胡散臭い。根拠はまったくもってない。



※ただし、俺の知るその有機無農薬で栽培する経営が優秀な方も

世論が変わり、有機無農薬が普通の野菜と同様に取引され始めれば

その人の野菜の流通経路も少々変わる可能性もあり、経営の見直しをする可能性もある。

単価が下がれば、身の振りようを変える可能性は俺は高いと思う。


実際生産者の彼が有機無農薬を正しい、安全。としていなくとも

現状では消費者が有機無農薬を高価格で買っても良い。と思っている面は存在し

高価格で取引してくれる業者に卸している。つまり無意識に利用しているからだ。

業者に卸さず、自ら販売しても同じ理屈である。消費者の評価が普通になった場合

経営は必ず変わってくる。





●農薬を使うか使わないかは当然自由。俺だって真冬は一切農薬のことなど

考えたことがない。頭を使うのは水やりとか、急な冷え込みとかの環境変化の方に

頭が行くわけ。使わなければその農薬分は経費が安くなる。


が、農薬を使わないことで別の資材(ネットとかも含む)を大量に使うのだとしたら

経営面で見れば、低い方を取る方が正しい。まぁ好みの問題もある。


ただし、『農薬』を使いたくないという理由で、よくわからないものを使わないように。

保証がありません。安全を語るなら、勉強をちゃんとしましょう。

すればするほど、農産物の安全は語れなくなるし、勉強すればするほど

農薬を使わないことが安全の証明になることはないとわかりマス。


=現状でそう言っている人はただの勉強不足。

勉強したいなら


FOOCOM.NET

Food Watch Japan

食品の安全について



これらを熟読すべし。



さて、そんな無農薬。

一部の流通や農家が必死に危険を煽る農薬。

さっきから言っているが、農薬というのは物質名ではなく

安全が確認された物質につく名前です。


なのに、それを売りにするのは、買う人がいるから。

別に誰が何を買おうと自由ですが、上記の通り



■農薬を使わないことが

安全の証明になることはない■




だとすると




■安全を求めて無農薬を買うこと■




これは間違いとなる。

実際、無農薬というのは安全の証明ではありません。


現状、これが浸透していないから、無農薬が売れるわけ。

そのマーケットも比較的根強く大きいわけ。




ここで、農家の経営が絡んでくる。

ある農家の例をあげよう。

彼の経営は現状ではとても経営面で優れていると思う。



市場外流通のある一社で

有機無農薬野菜を安全だとして売っている会社がある。

固有名を出すとかわいそうなので、有機無農薬栽培を略して



UM社としよう。

※なんともアホなネーミングだとか思わないでくれw





そのUM社は、有機無農薬の野菜を扱い

それを買ってくれる消費者を安定して獲得している。

当然安定の裏には安全・安心を言いまくる必要がある。


一部の科学者等に安全に根拠がないと指摘されても

まったく怯むことなく、どこかにきっとあるハズの野菜の神秘的パワーを

信じて、何かしらの安全を探し続けている。マーケットの安定のためだ。

(または安全ではなく美味しさや栄養価の場合もありw)


注)心の底から安全を求めている業者も居るかもしれないが

先ほど書いた様に、人さまに安全を謳うなら、勉強すべき。勉強すると

農薬を使わないこと、有機栽培をすることが安全にはつながらないと

わかるハズなので、主張自体に幼稚性を感じる。無責任である。


安全を謳いたいなら、契約する農家に農薬の正しい使用法の徹底。

さらに、無農薬を目指してわけのわからない農薬ではないものを使用しないことを徹底。

これでも安全は保証されないが、有機無農薬を安全とするより随分マシだ。








UM社に対して農家が思うことは


有機無農薬で栽培すれば

高価格で一定ロット数買ってもらえる。


注)ここでも上記と同様のことが言える。農家も安全性については素人だ。

心の底から真面目に農薬を使わなければ安全だと信じている人もいるかもしれない。

が、それは随分浅い。勉強すればするほど農薬を使わないことが

安全につながることはないとわかる。農産物の付加価値に安全を使用することが

間違っている。




そう、農家にとってある条件を満たせば

ちゃんと収入になるべき値段で買ってもらえる。

となる。これが市場外流通の強みだ。


俺の学校給食で言えば、品質の安定した新鮮な小松菜。

さらに調理師も使いやすく、ロスがほぼゼロな小松菜。


という条件を満たしているから成り立つ。

当然プライドを持って農薬の使用に関しては死守だ。

相当細かい。




話を市場外流通のUM社と農家に戻そう。

対比の例として市場流通の具体例も挙げよう。

更に農産物はこのサイトなので小松菜でいいだろうwなんでもいい。

最近はFG(ビニール袋みたいなヤツ)が多いが、俺は束出荷なので

例も束での表示にしているが、大した意味はない。



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※イメージです。



●市場流通


小松菜を評価するのは仲卸。

持って行く量は農家の自由。

相場は需要と供給による。

高値、底値は商品としての品質による。


市場での取引価格は年間で非常に揺れ幅があり

俺の卸す築地でも相場が1年間の中で1番極端な幅を

例に出せば


1束が10円~80円くらいで取引される超暴落時

1束が400円~1000円くらいで取引される超高騰時がある。


これは本当だw

一方の市場外流通では・・・



●市場外流通『MU社』

有機無農薬なら一定ロット数を一定価格で買い取る。

契約によっては引き取りに行ってもOK。←単価がやや落ちる。


1束が週に3回300束ずつ300円で買い取ります。

引き取りにあがる場合は250円です。


有機無農薬野菜なら安定して1束400円で

売れるマーケットを持っているから。








この条件の比較は経営者ならわかるだろう。

総収入の計算しずらい市場流通に対し、労働時間から

生産量×単価で収入がある程度正確に計算可能だ。

収入が計算出来れば、作付けも計算可能。

使用する資材や人材に関しても計算可能となる。



農業経営が計画的に行えることになり、安定収入が生まれる。



消費者の為の安全。

これを農家が一番に考えていることはない。

仮に考えていたとしても、農家はその点においては素人だ。

もし農薬を使わないことが安全だと思っているのなら

はっきり言って勉強不足だからそんなことが言えるだけだ。

何度も言っていて、頭がおかしいと思われるかもしれないがw




『農薬』



という名前がいけないw


『国と研究者のお墨付き、植物用サプリメント』



となれば、理解いただけるだろう。

それを使わないことが何故安全なのか、意味がわからない。



農薬は必要なとき以外は使わないこと←当たり前w

農薬を使うならルールを守ること。

よくわからない資材は使わないこと。


これだけだ。





事実例に挙げたような無農薬を付加価値にした農産物の流れは

実際にある。つーか、結構あるw市場外流通の悪い例だ。


消費者はモロに販売促進の付加価値マジックにハマっているだけで

安全の保証はそこにはない。ましてや化学物質過敏症の方やアトピーの方

その他、子供のことを気にするおかーちゃんなどなどを対象にした

実験データなどを、実証できるほど確かめた農家も流通もいない。



仮にそれっぽい写真と医者の名前を出している人が居たとしても

成功例だけを集めたにすぎず、失敗例がないとは言えないし

更に言えば、それが無農薬野菜によって改善された例かは証明されていない。




藁をもすがる人たちに、根拠のない安全を野菜の付加価値としている。

その安全性は確認された資材を使っていないというだけの安い安全です。



いやね、けど別に有機無農薬を危険だといっているわけではなく

安全ではない、ただの農産物だという意味ね。安全面において他と変わらない。

変わるとすれば・・・



無農薬を求め、農薬ではないものを使用する人が

実際に居るのならばその生産者の農産物は

他と比べればやや危険だろう。


※実際はすっごい危険なものもありましたけど、そうそう出回るものではない。

農薬ではないのに、農薬と同等の成分が混入されていて、それを天然だから

安全だとしてノールールで使用していた例は実際存在しました。

もう取り締まられたけど。



農産物に絶対的な安全はない。

つーか、人間に対し、この世の物質が100%安全なことはない。

生産者や販売者はしっかり勉強すべし。


農薬とは① ~はじめに~

農薬とは② ~農薬の概念~

農薬とは③ ~奇跡の外し方~

農薬とは④ ~鍵穴合わせ~

農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~

農薬とは⑥ ~何故農薬を使うのか~

農薬とは⑦ ~具体例~

農薬とは⑧ ~化学物質とは~

農薬とは⑨ ~農産物の流通の歴史①~

農薬とは⑩ ~付加価値~ ← お蔵入りしそうだったw

農薬とは⑪ ~農産物の流通の歴史②~

農薬とは⑫ ~経営における無農薬という付加価値~

農薬とは⑬ ~資材における有機という価値~

農薬とは⑭ ~農薬を使わないで栽培する方法①~
農薬とは⑮ ~農薬を使わないで栽培する方法② by メクレ~

農薬とは⑯ ~農薬を使わないで栽培する方法③ 生物の拮抗~

農薬とは⑰ ~農薬を使わないで栽培する方法④ 肥料分と昆虫…

農薬とは⑱ ~中締め~

農薬とは⑲ ~生産者のブレ幅~

農薬とは⑳ ~化学物質過敏症とは~

農薬とは21 ~消費者からのメール①~

農薬とは22 ~消費者からのメール②~

農薬とは23 ~消費者からのメール③~

農薬とは号外 ~映画『奇跡のリンゴ』の観方~

農薬とは24 ~消費者からのメール④~

農薬とは25 ~消費者からのメール⑤~

農薬とは26 ~消費者からのメール⑥~

農薬とは27 ~まとめ~

農薬とは28 ~このシリーズを書いて~

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