農薬とは⑩ ~付加価値~ ← お蔵入りしそうだったw | 小松菜農家 hideのブログ

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先日途中まで書いて・・・

昨日の『農薬とは⑨』 の方が適切だと思って

お蔵入りしそうだった



農薬とは⑩ ~付加価値~



読み返してみたら、微妙に面白いのでアップしてしまうw

まぁ内容はほとんど同じなんだけど。


無農薬を安全安心と連呼することが

市場外流通におけるマーケット確保の賜物であった。


という内容はほとんど記されていない。


市場外流通が己らのマーケット、顧客を得るために

努力しなくてはならない理屈がいまいち解ってなかったのと

それがわかっていなかったから、そういった人たちの一部が

必死になって農薬の危険性を言わなければならなかった

理由がいまいちわかりにくい内容になっているw



この数日間の自分自身の成長日記っぽいw




-----------以下成長日記。---------






今日は『付加価値』について書こうと思う。



農産物の流通等に関しての知識がないと

ちょっと飲み込めない可能性が高いので、ちょっと丁寧に書こうと思う。


(自分自身が飲み込めてなかったw)



『今の地球上で呼吸することは安全ですか?』




この答えはNOだろう。

100%の安全などどこにもない。


このレベルまで掘り下げた場合は農薬として登録された物質が


●何年かけて実験しようが

●いくらの実験費がかかっていようが

●環境負荷が小さいことがわかっていようが

●人体への負荷が小さいことがわかっていようが



実際のところ0ではない。

が、限りなく小さいため、科学者レベルの方々からは

ルールを守って使用すれば植物そのものの持つリスクと大差ない。


結果、安全性において差はない。

となっている。主張の差を箇条書きにしてみよう。





■一部の農家や流通曰く■


『農薬』を使わなければ安全。



ただし、ちゃんとした科学的根拠や実験は当然していない。

故に保証は一切なし。



■科学者や国■


ルールを守って農薬を使えば安全性は保証。

検出不可能か超微量まで下がり、ヒトの健康上問題ない。

環境負荷も小さいことがわかっている。


野菜そのものの持つ忌避効果等の物質の健康被害と

比べてしまうほど、そのリスクは小さい。






これが現状の農薬を取り巻く環境だ。


で、俺は思う。

この矛盾はなんなんだと。



専門家 → 危険ではない。

素人 → 危険。



一部の農家や流通・・・俺も含め

一体どんだけのデータを持ち食品衛生等に関してどれだけの知識が?


農家のおっさんには何の保証も出来ないハズ。


実験に実験を重ねた資材である『農薬』というものを使わないだけで

安全だとしているなら随分その安全というものはレベルが低いと言うことになる。





何故こんな無謀なことを必死でやるのか。

保証も出来ないことを安全だとしてたかが農家や

特に自分で栽培をしていない流通業者が騒ぐのか。



これは農産物の流通経路の移り変わりにも原因がある。





単なる付加価値である。

もちろん正義感もってやっている人もいるだろうが

彼らも、安全という意味をわかっていない。


何故なら、天然・自然なら安全だということ

農薬を使わないこと以外、何も知らないからだ。



天然・自然が安全ではないことくらい

インフルエンザ、トリカブト、犬の糞w

地面に落ちた食品を食べること、天然フグを食べること

今、超危険視されているコロナウィルス。

以前、超危険だったSARSウィルス。



現時点で世界を見回せば、天然の方が随分危ない。

日本においては猶更だ。


『無農薬』


その言葉のイメージだけで、安全を言っている。

別に彼らの農産物を危険だといっているわけではなく

安全に保証がまったくないw


何度も言うが農薬の安全性はルールを守れば安全だと

データも何もかも揃っている。そうやって登録を得たものが

農薬と言うものだ。


それを使ったって、使わなくたって、農産物における安全面に大した差が

生まれないことは解りきっているw仮に危険性があったとしよう。


でも、その極微量な危険性はたかが農民や流通に証明できる代物ではない。



なのに、農薬を使わないことをもって

安全ということになった。



何故か。




付加価値だ。


農薬というものは危険だというイメージである。

沈黙の春や複合汚染等で叩かれた時代のものは事実危険であった故

そのイメージなのは仕方ない。が、イメージである。


そのイメージをもって、農薬を使わないということを安全だとしているのは

間違いなく付加価値である。その付加価値を付けている人間たちは








| ゚Д゚) ?

・・・w



ここで詰まっていた数日前の俺w

答えが、市場外流通の一部の方々で

自分のマーケットをちゃんと保持しておかなくてはならない人。

というところに辿り着けなかった。



事実マーケットを保持することは大切だ。

けど、事実無根の安全を連呼してそれを作ること。

他を危険だとし、自分のマーケットを安定させること。



鬼の様に汚い手法だ。


更に言うと、心から困っている人々が

売るためにやっているその人らの手法を

本当の安全だと思い込み、振り回されている。



後に続くこのシリーズで詳細を書くが

今回このシリーズを書いた最も重要なポイントが



『化学物質過敏症の方が

農産物の安全性の境目を


慣行栽培有機栽培自然栽培


と分け、必死に自分に合う物を

探していた。』




という事実だ。


市場外流通のために

販売のために作られたこの境目は・・・


どうやら、人間の健康の境目ではないようだ。

ざっと書くと・・・そのメールをくれた方は・・・

現在小松菜とにんじんと米が主に食える食品だという。

それ以外は不整脈等、結構酷い症状になってしまう。


その彼女曰く


●自分には低化学肥料・低農薬の野菜が合うみたい。

●何故か安全・安心なハズのJAS有機栽培が合わない。

●自然栽培の物も何故か合わないものがある。




そして俺に尋ねてきた。


『堆肥は動物性のものを使っていますか?』



と。いまいち最初は何が話の論点だか

わからなかったが、色々聞き返してみると・・・


JAS栽培の堆肥に含まれる

家畜糞尿の中の抗生物質は糞尿を経由して

野菜に含まれるのか?



という趣旨だ。


いやいやいや・・・

俺はそれはほぼ関係ないと思う。


だって、そりゃそうだろ。

何故っていうか、そもそもこれらのジャンル分けは

心から困っているあなた方の為に作られた

ジャンル分けではないんだよ。



何度も書いているが、農産物にそういった綺麗な境目は出来ません。

野菜を1度でも育ててみればわかると思う。


成分値を狙って調整することは絶対不可能。

まぁ研究室において、特殊な空間なら可能かもしれないけど

それはもう農業ではない。




と、そんなことを伝えました。

更に色々やり取りはしましたが、それはもう少し後の話。


この辺りが最後の落としどころになる。

この後、実はまだまだシリーズが続いてしまうが

色々考えてみて欲しい。



心から困っている方々に対し

そういった販売目的で生まれた不確定な境目をもって


素人が安全安心を連呼していいものだろうか。



農薬とは① ~はじめに~

農薬とは② ~農薬の概念~

農薬とは③ ~奇跡の外し方~

農薬とは④ ~鍵穴合わせ~

農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~

農薬とは⑥ ~何故農薬を使うのか~

農薬とは⑦ ~具体例~

農薬とは⑧ ~化学物質とは~

農薬とは⑨ ~農産物の流通の歴史①~

農薬とは⑩ ~付加価値~ ← お蔵入りしそうだったw

農薬とは⑪ ~農産物の流通の歴史②~

農薬とは⑫ ~経営における無農薬という付加価値~

農薬とは⑬ ~資材における有機という価値~

農薬とは⑭ ~農薬を使わないで栽培する方法①~
農薬とは⑮ ~農薬を使わないで栽培する方法② by メクレ~

農薬とは⑯ ~農薬を使わないで栽培する方法③ 生物の拮抗~

農薬とは⑰ ~農薬を使わないで栽培する方法④ 肥料分と昆虫…

農薬とは⑱ ~中締め~

農薬とは⑲ ~生産者のブレ幅~

農薬とは⑳ ~化学物質過敏症とは~

農薬とは21 ~消費者からのメール①~

農薬とは22 ~消費者からのメール②~

農薬とは23 ~消費者からのメール③~

農薬とは号外 ~映画『奇跡のリンゴ』の観方~

農薬とは24 ~消費者からのメール④~

農薬とは25 ~消費者からのメール⑤~

農薬とは26 ~消費者からのメール⑥~

農薬とは27 ~まとめ~

農薬とは28 ~このシリーズを書いて~

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