農薬とは⑲ ~生産者のブレ幅~ | 小松菜農家 hideのブログ

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おはようございマス┏o ペコリン

化学物質過敏症の話に行く前にもう1個

話したかったことがあって、内容的に今日の方が

理解がしやすいので、今日は



『生産者のブレ幅』


という内容。

まぁこれは信頼とか信用とか。

そういうレベルの話になるのだけど


■農薬というものは■


1個の物質ではなく、物質が一定の条件を満たした時に

つく名前が農薬だということ。


その一定のルールを守れば、植物(野菜)が昆虫等の外敵から

身を守るために出す毒性物質や、食害されたとき、また

多くのストレス等によって出すアルカロイドを引き合いに

出さなくては、もはや『毒性』として認められないほど小さい。



また、農薬と名前のつかない資材(物質)の意味。



解ってもらえたでしょうか?



でも、それでも『農薬』が嫌なんだっ!

という人は嫌でOKです。好みの問題で赤色が嫌いとかと

同じなので、止めませんw



それ以外にも嫌いというか不安の対象となる原因に


①ADIの理論や農薬のルールがそもそも信用できない。

②農家がルールをちゃんと守っているかはわからない。




あると思いマス。


①については、個々の自由です。

俺の今回の目的は『農薬』というものの誤解を解こうと思っただけですので

正体不明だろうが、自然・天然の方が好きっ!絶対安全だっ!

と信じる人は、その方がおすすめです。




皮肉ではなく


『信じる』ということは

実は人間にとって

かなり大切な要素


なので。


その逆で、後々詳しく書きマスが


販売促進のための付加価値が溢れる背景において

中途半端な知識で化学物質を疑うものだから

農薬を1度でも使ったもの、または人工的なものは

全て体に悪い。と信じ込み



食事が楽しくなくなる。



こういう傾向が問題だと思ってます。

以前も書きましたが農薬と登録されるまでには・・・



●急性毒性を調べる試験

・急性経口毒性試験

・急性経皮毒性試験

・急性吸入毒性試験

・眼刺激試験

・皮膚感作性試験

・急性神経毒性試験

・急性遅発性神経毒性試験



●中長期的影響を調べる試験

・90日間反復経口投与毒性試験

・21日間反復経皮投与毒性試験

・90日間反復吸入毒性試験

・反復経口投与神経毒性試験

・28日間反復投与遅発性神経毒性試験

・1年間反復経口投与毒性試験

・発がん性試験

・繁殖毒性試験

・催奇形性試験

・変異原性に関する試験



●急性中毒性の処置を考える上で

有益な情報を得る試験

・生体機能への影響に関する試験



●動植物体内での農薬の分解経路と

分解物の構造等の情報を把握する試験

・動物体内運命に関する試験

・植物体内運命に関する試験



●環境中での影響を見る試験

・土壌中運命に関する試験

・水中運命に関する試験

・水産動植物への影響に関する試験

・水産動植物以外の有用生物への影響に関する試験

・有効成分の性状・安定性・分解政党に関する試験

・環境中予測濃度算定に関する試験


これを乗り越える必要があります。

10年近くかかって、これを試験してます。


今になって思うけど・・・むしろこれだけ検査されている物質も

ないんじゃねーか?wって思うくらいだ・・・w


だから、使用法を守っているならば他の物質と比べ相対的に見れば

安全だとしか言いようがない気がするのだけど・・・どう思う?


で、その判断材料となっているADIの理論については

医学等にも多く使用されているため個人の農家の経験や

『天然・自然なら安全』とかいうイメージとは比較になりません。

問題ないとしか言えないでしょう。




②については、農薬云々ではなく、この世で

人間が関わるすべてのことに平等にあることでしょう。


人間は、農家はみんな聖者ではありませんし。

あとはどれだけ真剣に生産しているか。

個人的な予想の範囲ですが、100%の農家が農薬の使用を

100%守っているかと言えば、絶対守ってない人も居る。

そう思ってます。




『じゃー、使わないに越したことはないのでは?』




いや、だからw

人間って、使ってないっていって使っている人もいる。

ということです。わけのわからないものを使っている人もいる。

ということです。


すべての瞬間に人間の不確定はある



まぁ消費者にとって重要なのは、結局目の前の農産物が

どうなのか?という話だと思うので、こちら を参考にして欲しい。



実際残留農薬があった件数は・・・



65件/2400000件


目の前の農産物を除けば、生産者も消費者です。

自分が食いたいと思うものを出荷できるかどうか。

で、それで経営が成り立つかどうかです。






これを農薬を使用する生産者が見ることがあるなら

是非死ぬ気でルール守れ。守らないなら農家辞めちゃえ。

あと、農薬ではないのに効果のあるものは使わないでください。

違法ですし、危険かもしれません。



あ、奇跡のリンゴの木村さんにも言いたいなこれはw



農薬とは① ~はじめに~

農薬とは② ~農薬の概念~

農薬とは③ ~奇跡の外し方~

農薬とは④ ~鍵穴合わせ~

農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~

農薬とは⑥ ~何故農薬を使うのか~

農薬とは⑦ ~具体例~

農薬とは⑧ ~化学物質とは~

農薬とは⑨ ~農産物の流通の歴史①~

農薬とは⑩ ~付加価値~ ← お蔵入りしそうだったw

農薬とは⑪ ~農産物の流通の歴史②~

農薬とは⑫ ~経営における無農薬という付加価値~

農薬とは⑬ ~資材における有機という価値~

農薬とは⑭ ~農薬を使わないで栽培する方法①~
農薬とは⑮ ~農薬を使わないで栽培する方法② by メクレ~

農薬とは⑯ ~農薬を使わないで栽培する方法③ 生物の拮抗~

農薬とは⑰ ~農薬を使わないで栽培する方法④ 肥料分と昆虫…

農薬とは⑱ ~中締め~

農薬とは⑲ ~生産者のブレ幅~

農薬とは⑳ ~化学物質過敏症とは~

農薬とは21 ~消費者からのメール①~

農薬とは22 ~消費者からのメール②~

農薬とは23 ~消費者からのメール③~

農薬とは号外 ~映画『奇跡のリンゴ』の観方~

農薬とは24 ~消費者からのメール④~

農薬とは25 ~消費者からのメール⑤~

農薬とは26 ~消費者からのメール⑥~

農薬とは27 ~まとめ~

農薬とは28 ~このシリーズを書いて~

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